More from: NASA

Voyager1との通信が回復するかも

NASAの深宇宙探査機「Voyager1」は昨年の11月ころから地球への通信に異常をきたしており、有用なデータの送信がされていない。
ところが先だっての指令に対する返信には改善の予兆が見られることで、打ち上げから47年を過ぎようという現役最古に近いの探査機からのデータ送信が復活するかもしれない。
#現在運用されている中で最も古いのは”Voyager1”の16日前に打ち上げられた”Voyager2″。
現在地球からおよそ240億Km(160au、地球-太陽間の距離の160倍)離れた太陽圏外を飛行中のVoyager1との通信には片道1日弱(約22時間ちょっと)もかかるので、地上から指令を送っても応答まで2日近くも待たねばならない。
そんな状況でも運用が続けられているのは凄いなぁ・・・

←クリックしてくれると嬉しいです。

NASAの火星ヘリコプターが運用終了

NASAが運用していた火星ヘリコプター「Ingenuity」のミッションが終了となった。
2021年4月にPerseveranceに抱きかかえられる形で火星に着陸したIngenuityは予定されていた5回を大幅に上回る72回の飛行を行い、トータル飛行時間2時間以上を達成。
平均の大気圧が地球の1%程度と言う大気の薄い火星での飛行が可能であることを実証した。
NASAのジェット推進研究所(JPL)によると71回目の飛行中に予定よりも早く緊急着陸を行ない、続く72回目の飛行時に撮影された写真の中にローターの影が写っており、先端部分が損傷していることが判明してミッション終了となったとのこと。

この計画を知った時には「凄いことを考えるものだなぁ」と思っていたが、実際に挑戦して成功させてしまうNASAってのは凄い組織だと思うよ(汗)。

NASAがヘリの初飛行に成功と発表!

←クリックしてくれると嬉しいです。

12/24にパーカー・ソーラー・プローブが近日点通過予定

NASAが運用する太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ(PSP)」が今度の日曜日(12/24)に近日点通過の予定。
2018年に打ち上げられたPSPはこれまで17回の近日点通過を行ない太陽の観測を行なってきている。
今回は18回目の近日点通過で、今年の8/16に行われた6回目の金星フライバイで公転周期を92日に短縮してから2回目の近日点通過となり、その高度は太陽表面から僅か760万キロメートルとなる。

←クリックしてくれると嬉しいです。

「Vayager 1」でトラブル

NASAの宇宙探査機「Vayager 1」のコンピュータでトラブルが発生した模様で観測データの受信が出来ていない。
不調に陥っているのは「Flight Data System:FDS」で、「Telemetry Modulation Unit:TMU」を通して地球に送られるデータに異変が発生。
スタッフによる解析ではFDSに原因があるとのことで、復旧を目指しているものの、現在は通信の往復時間が45時間にも及び、さらには打ち上げから46年以上が経過(つまりハードウェアの設計製作からはそれ以上が経過)しているので、下手をするとシステム全体に影響を及ぼす危険性があって中身の理解に時間がかかる模様。
異常を発表した先週末にはFDSの再起動を行なったものの改善しないということで、NASAも今後の方針も決めかねている様子。
元々の運用予定を大幅に超えて運用されている探査機で、搭載している動力源の原子力電池(放射性同位体熱電気転換器:RTG)も出力が低下していて2025年頃には探査機の活動を支えきれなくなると見られているが、NASAの担当チームは工夫を重ねて2025年以降も活動を維持できるよう努力しているとのこと。
これまでも数々のトラブルに見舞われながらも乗り切っていたので、今回のトラブルも乗り越えてくれると良いね。

←クリックしてくれると嬉しいです。

ハッブル宇宙望遠鏡が科学観測を再開

米NASAは11/23からセーフモードに入り観測を中断していた「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」の観測を再開したと12/8付けで発表した。
HSTは運用中の3基のジャイロスコープの内1基の出力が異常値を示したために観測を中断しセーフモードに移行していたが、NASAは12/7までに3基を使用しての科学観測が可能であると判断した。
発表時点では「広視野カメラ3(WFC3)」と「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」の運用が再開しており、今後「宇宙起源分光器(COS)」と「宇宙望遠鏡撮像分光器(STIS)」の運用を今月下旬に再開するとのこと。
打ち上げから34年以上経っても運用できているなんて凄いよなぁ(汗)。

←クリックしてくれると嬉しいです。

小惑星「Dinkinesh(ディンキネシュ)」は二重小惑星だった

NASAが打ち上げた小惑星探査機「Lucy」が日本時間の一昨日(11/2)未明に最初の探査目標である「Dinkinesh(ディンキネシュ)」をフライバイし、その際に撮影した画像が公開された。
何とビックリ!小惑星「Dinkinesh(ディンキネシュ)」は衛星を持つ二重小惑星だった。
観測スタッフは最接近の前から「Dinkinesh(ディンキネシュ)」の明るさが定期的に変わることからある程度は予想していたということだが、これは実際に接近して観測しないと判らないことだよなぁ・・・
「Lucy」からのデータを全て受信するのはもう少しかかるとのことなので、細かいことはそれらのデータを解析してから別途発表されることだろう。

←クリックしてくれると嬉しいです。

NASAの小惑星探査機「Lucy」が最初の探査目標をフライバイ・・・の筈

NASAが一昨年打ち上げた小惑星探査機「Lucy」が日本時間の今日(11/2)未明に最初の探査目標である小惑星「Dinkinesh(ディンキネシュ)に接近する予定だった。
まだ発表を見ていないのではっきりしたことは書けないが、NASAのことだから無事にフライバイしたのだろう。
今回のフライバイでは観測機器類の動作確認も行う予定なので、その結果も併せて発表されることだろう。
どんなものが発表されるか楽しみだ。

←クリックしてくれると嬉しいです。

うーん、誤解を招きそうな・・・

NASAが土星の最大の衛星タイタンで飛行させるべく開発しているドローン型探査機”Dragonfly”の開発状況を発表した。
そのことを取り上げた記事の中には動力源を”原子力発電”と書いてある記事もある。
決して間違いではないんだけど、原子力アレルギーのある人が多い日本では「(核分裂の連鎖反応を利用した)原子炉を積んでいる」と誤解する人が多くなりそうだ。
かつてNASAが太陽系の外側を目指して送り出した探査機(Voyger I/II等)は太陽から遠く離れ太陽光が弱いところでも安定した電力を得られるようにプルトニウムの崩壊熱を利用した電源「放射性同位体熱電気転換器(RTG)」を搭載したが、この電源は”原子力電池”と表記された。
ところが今回のDragonflyの電源も基本的に同じ仕組みなのに何故か「原子力発電」と書かれてしまっている。
もしかして元になる記事を書いた人があまり詳しくない人なのかな?
ちゃんと書いてあるサイトもあるのでもっと勉強して書いて欲しいよな。
それともわざと誤解されるように書いたのかな?

←クリックしてくれると嬉しいです。

「Psyche」打ち上げ成功

NASAによる小惑星「Psyche」の探査を行う探査機「Psyche」の打ち上げが日本時間の昨夜遅くに行われ、打ち上げは成功した。
探査機はスペースX社の”ファルコンヘビー”ロケットに2本のブースターを取り付けた構成で打ち上げられ、そのブースターも予定通りに着陸し回収されている。
予定では目標の小惑星「Psyche」には2029年八月に到着し、周回しながら26か月間観測を続けることになっている。
初のM型小惑星探査となり、地上からの観測で推測されるとおりに金属が豊富なのかどうかが判明することだろう。

←クリックしてくれると嬉しいです。

探査機「Psyche」の打ち上げは今夜に延期

火星と木星の間の小惑星帯を周回する小惑星「Psyche」を探査目標とするNASAの探査機「Psyche」の打ち上げが予定されていた日本時間の昨夜から今夜に延期された。
延期理由は悪天候が予想されるというもの。
目標となる「Psyche」はこれまで日本の「はやぶさ」「はやぶさ2」で観測された岩石を主成分とする”S型”(イトカワ)”C型”(リュウグウ)と異なり金属成分が多いとみられる”M型小惑星”で、小惑星帯の元となったと考えられている原始惑星の核の部分とみられていて、探査が成功すれば世界初となる。
打ち上げの模様はNASAの公式アプリやyoutubeの公式チャンネルで配信されることになっている。

←クリックしてくれると嬉しいです。