自宅には未だにPentium4のPCが何台かある(全てメーカー製の廉価PC)。
チップセット等の制限でFSB800MHzのCPUを使えるのは1台しかないが、そのPCのCPUをPentium4-2.8GHz(SL6WT)からPentium4-3.0GHz(SL7E4)に交換した。
交換前と後でFSBは同じ800MHzだけどクロックが200MHz上がり、L2キャッシュが512KBから1MBへと倍増している。
コアがNorthwoodからPrescottになるので、マザーボードの対応に若干の心配があったが、以前FRU.Noを元に調べたときにはPrescott対応のマザーボードとなっていたので大丈夫だろうと考えて交換した。
#FRU.Noと書いた時点でどのメーカーかはバレバレ(笑)
交換後に電源を入れるとすんなりと起動し、ちょっと肩透かしをくらった感じ。
まぁ無事に起動したので早速HDDベンチ(Ver.2.61)を走らせて見た。
下はその結果。
交換前 ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive 63829 206242 102095 48664 17623 34057 435 59 54758 46757 172314 C:10MB 交換後 ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive 71563 212130 150269 54331 16901 37180 473 59 54467 46757 223655 C:10MB 参考(PhenomII 905eのPC) ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive 96345 339220 137164 76955 28575 19576 807 59 108935 59534 223524 C:10MB
この結果を見ると、浮動小数点演算は2.8%の上昇とクロック上昇分(7.1%)ほど上がっていないが、整数演算は約1.5倍とクロックの上昇分をはるかに上回る上がりかたをしていて、これは倍増したL2キャッシュの影響と思われる(なんと整数演算はPhenomIIよりスコアが良い!まぁマルチスレッド対応のソフトじゃないからなぁ。)。
描画系は矩形が11.6%、Textが9.2%、Scrollが8.7%と上がっているが、円は反対に4.1%のダウンとなっているのが面白い。
DD(Direct Draw)は何回試しても同じ数値なのだが、PhenomIIのPCでも同じなのでベンチマークソフト自身の限界かと思われる。
HDDのRead/WriteはどちらのCPUでも変わらない(特にWriteは全く同じ)ので、これもHDDの性能の限界か(FSBもPCIクロックも同じなので転送レートには影響が無かったと思われる)。
メモリアクセスが29.8%も上がっているが、これは整数演算と同様に倍増したL2キャッシュの効果か。
同時にSuper Piの104万桁も計測したが、36秒が26秒に短縮されクロック上昇及びL2キャッシュ容量倍増の効果が大きいようだ。
Core iシリーズとかPhenomIIの時代に今更だとは思うけど、こういうのは弄るのが面白いんだよね(笑)。
このPCが自宅で一番”高クロック”のPCなんだけど性能は(クロックが2.5GHzの)PhenomIIのPCが一番高いというのは当然と言えば当然か。
2 comments to this article
千歳
on 2010 年 10 月 29 日 at 11:57 AM -
DD(Direct Draw)は垂直同期してるとリフレッシュレートに依存するので、液晶だと59止まりですね~
tan
on 2010 年 10 月 29 日 at 12:30 PM -
千歳さん
はぁ、なるほど垂直同期のせいでしたか。
Direct Drawとかは良く知らないので、てっきりソフトのせいかと思ってました(汗)。