昔から環のある惑星として特異な星と思われていた土星。
近年になって木星や天王星にも環があることが発見されているが、小型の天体望遠鏡でも観測できるのは幅の広い環である土星の環だけだ。
ところが、その環が今日3/24に”消失”することになっている。
と言っても本当に無くなってしまうわけでは無く、地球からは観測できなくなるだけ。
これは土星の環の厚みが数百メートル程度と非常に薄く、しかも傾いているため周期的(公転周期のおよそ半分の約15年毎)に地球から見て真横となるために起こる現象だ。
地球と土星の間は現在およそ15億Kmも離れているため、この非常に薄い環を観測するのは不可能なので消えたように見えることになる。
明日以降は段々と見た目の厚さが増加するものの、太陽光は地球から見て環の裏側を照らし地球からは裏側しか見えないのでやはり環が消えたように見える。
この現象は5/7まで続くが、その5/7には太陽から見て土星の環が真横を向くために反射光が非常に弱くなりやはり環は見えない。
その後は段々と厚みを増すように見えるようになるが、1年少々の間は環が非常に細く見える状態が続くことになる。
こういう記事を書いていると天体望遠鏡が欲しくなるよなぁ(汗)。