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今夜は月と木星が接近

今夜、月と木星が5度以内に接近して見える。
一昨日と昨日の夜に見上げたところ結構近付いているのが見えた。
今夜が最接近だとは知っていたものの、札幌は天気が悪くて見ることは出来ないと思われる。
太陽系最大の惑星である木星は2.3等級と明るいだけに月に近づいてもはっきり見えるんだよねぇ。
天気が回復してくれたらなぁ(汗)

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”かんむり座T星”が明るくなる日が近い?

今の時期には深夜に南東から南の空に昇る星座”かんむり座”の左下にある”かんむり座T星”は再帰新星。
ある程度の期間ごとに爆発して明るさが増すことが知られていて、その周期はおよそ80年とされている。
前回の爆発・増光が1946年で、昨年から増光前の兆候が見られるようになっていると観測されており、今年の二月から九月の間に爆発して明るくなるという予測もされている。
最も明るくなると光度が2等級ほどになり、かんむり座の中で最も明るい星であるα星(Alphecca:2.24等級)よりも明るくなる可能性もある。
一等星の無い星座の中では目立つ星となるだろうし、西隣のうしかい座のArcturusが0等級と明るい星なので目印になりそう。
ただ、明るさのピークは長続きせず一週間ほどで5等級まで暗くなる(2日で1等級の減光)ことが予想され、実際に前回は20日ほどで平常時の10等級に戻ったということだ。
なので、毎晩遅くに東の空を見て明るくなるのを観測するのが良いかもしれない。

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57m

JAXAが運用する小型月着陸実証機「SLIM」は予定通り1/20に月への軟着陸を行なった。
NASAのルナー・リコナサンス・オービター(LRO)により撮影された「SLIM」の画像から、着陸地点は当初予定の場所から57m離れていると判明。
これはJAXAが100mとしていた誤差の範囲内で、十分に精密な着陸誘導が行われたことを示している。
2基あるメインエンジンのノズルの片方が脱落するというトラブルがあってもこの精度を出せたのは凄いことだな。

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”冬の大三角形”

子供が昨夜「冬の大三角形が見たい」というようなことを言って来た。
どうやら学校で習って来たらしいが、昨夜は生憎の天候(吹雪)でとても星空が見えるような状況では無かった。
その雪も今日の昼過ぎにはやみ、その後は晴れて陽射しも出て来たので、今夜は観測に良い機会かもしれない。
言うまでもなく”冬の大三角形”とはオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンという3つの一等星を頂点とするほぼ正三角形のこと。
どの星も明るい(シリウスは夜空に見える恒星の中で最も明るい)し、ベテルギウスは特徴ある形をしているオリオン座の右肩(向かって左上)にあって見つけやすいから、今夜は子供と外で星空を見上げてみようかな?

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「SLIM」が休眠状態に

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が休眠状態に入ったと昨日午後に発表された。
これは着陸地点が日没を迎え、太陽光が「SLIM」の太陽電池パネルに当たらなくなり発電しなくなったためで予定されていたことだ。
月面での次の夜明けは半月後で、「SLIM」は夜間の低温(-170度)に耐えるような設計にはなっていないので損傷する可能性はあるが、JAXAは再び太陽光が当たる今月半ば以降に再度運用可能になる可能性もあるとしている。

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不安を煽ろうとしているだけだ(笑)

2021年に発見された彗星「バーナーディネリ・バーンスティン彗星」は発見当初は核の直径が200Kmにも及ぶ(かもしれない)観測史上最大の彗星ということで話題になった。
その後、地球に接近してきているので新しい情報が無いかと探していると2022年初頭にハッブル宇宙望遠鏡(HST)で観測されていて、その後のシミュレーションやALMA望遠鏡での観測等でさらに詳しい数字が出ていたようで、それによると85miles(約140Km)程度となっている(それでも観測史上最大クラス)。
で、この彗星が地球に衝突して災害をもたらすと書いてあるブログを発見、そこには
「地球をかすめただけで、大災害が起きてしまう
 2031年に太陽に最接近する」
と書かれているが、軌道計算からこの彗星の近日点はおよそ16億Km(太陽―地球間の距離の10倍以上で土星軌道の少し外側)で、地球をかすめることは無い。
もし、その距離で大災害が起きるとすれば、もっと大きくて重たい木星がもっと近くにあるので毎年大災害が起きても不思議は無いことになる(それ以前に太陽の方がはるかに近くはるかに重い)。
しかもこのブログの日時を見ると2023年の12月になっているので、直径が当初予測よりも小さくなった後に書かれていることになり、書いた人は新しい情報を知らずに(調べずに)書いていることと思われる。
要は他人を煽っているだけの”愉快犯”のような人で、こんな人の書く内容は全く信用できないという見本のようなブログだな。

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「SLIM」が再起動

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が先日月面への軟着陸に成功するも、搭載した太陽電池パネルが発電しない状況となっていた。
これは着陸時の姿勢が想定外となり、太陽電池パネルが日陰になってしまったためと確認されている。
そのため内蔵バッテリーのみでの運用となり、バッテリー残量が12%となったところで地上からの指令でバッテリーを切り離し「SLIM」の活動は停止した。
その後のデータ解析及び搭載していた超小型探査ロボット「LEV-2(SORA-Q)」が撮影した「SLIM」本体の写真によって太陽電池パネルが西を向いていることが確認され、太陽が西に移動することで発電が再開される可能性があるとされていた。
そして今日1/29の朝にJAXAが「SLIM」との通信の再確立させ、新たな写真の送信に成功していると発表した。
これで月面での日没までの間にさらなる探査が可能となった。
当初の計画より探査時間は短くなったけど、新たな知見が得られることを期待できるな。

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NASAの火星ヘリコプターが運用終了

NASAが運用していた火星ヘリコプター「Ingenuity」のミッションが終了となった。
2021年4月にPerseveranceに抱きかかえられる形で火星に着陸したIngenuityは予定されていた5回を大幅に上回る72回の飛行を行い、トータル飛行時間2時間以上を達成。
平均の大気圧が地球の1%程度と言う大気の薄い火星での飛行が可能であることを実証した。
NASAのジェット推進研究所(JPL)によると71回目の飛行中に予定よりも早く緊急着陸を行ない、続く72回目の飛行時に撮影された写真の中にローターの影が写っており、先端部分が損傷していることが判明してミッション終了となったとのこと。

この計画を知った時には「凄いことを考えるものだなぁ」と思っていたが、実際に挑戦して成功させてしまうNASAってのは凄い組織だと思うよ(汗)。

NASAがヘリの初飛行に成功と発表!

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ブラックホールシャドウの変化

世界で初めてEHT(イベントホライズンテレスコープ)による銀河(M87)中心部にある超大質量ブラックホールの観測結果が画像化されて発表されたが、その観測は2017年に行われた。
1年後の2018年に観測が再度行われ、この度新たな画像が公開されている。
2018年の観測時にはEHTに新たな電波望遠鏡が加わり、前回も観測に参加した電波望遠鏡群の中には感度が向上したものもあり、より詳細なデータが得られたとのこと。
2018年のデータをもとに画像化されたのを見ると、全体的には似ており中心部の影(ブラックホールシャドウ)やリング(降着円盤)の直径には変化が見られない。
一方でリングの明るい部分が30度ほど移動しており、これは明るく光る物質がリングに沿って移動したのではなく、リング内に乱流があって明るくなった部分と暗くなった部分があると見られている。
始めてブラックホールシャドウの画像が発表された時も驚いたが、今回もビックリしたなぁ(汗)。

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