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「Vayager 1」でトラブル

NASAの宇宙探査機「Vayager 1」のコンピュータでトラブルが発生した模様で観測データの受信が出来ていない。
不調に陥っているのは「Flight Data System:FDS」で、「Telemetry Modulation Unit:TMU」を通して地球に送られるデータに異変が発生。
スタッフによる解析ではFDSに原因があるとのことで、復旧を目指しているものの、現在は通信の往復時間が45時間にも及び、さらには打ち上げから46年以上が経過(つまりハードウェアの設計製作からはそれ以上が経過)しているので、下手をするとシステム全体に影響を及ぼす危険性があって中身の理解に時間がかかる模様。
異常を発表した先週末にはFDSの再起動を行なったものの改善しないということで、NASAも今後の方針も決めかねている様子。
元々の運用予定を大幅に超えて運用されている探査機で、搭載している動力源の原子力電池(放射性同位体熱電気転換器:RTG)も出力が低下していて2025年頃には探査機の活動を支えきれなくなると見られているが、NASAの担当チームは工夫を重ねて2025年以降も活動を維持できるよう努力しているとのこと。
これまでも数々のトラブルに見舞われながらも乗り切っていたので、今回のトラブルも乗り越えてくれると良いね。

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今夜は「ふたご座流星群」がピーク

冬の天文現象の一つ「ふたご座流星群」の極大が明日未明と予測されている。
今夜遅くから明日夜明け前が観測の好機とされている。
しかも新月を過ぎたばかり(月齢1.5で月の入りは16:45)なので天気さえよければ観測には絶好のコンディション。
なんだけど、札幌近郊の今夜は曇りで雪の予報も出ているくらいなので期待は出来なさそうだなぁ・・・

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「ベテルギウス食」が観測された

オリオン座の肩の位置にある恒星「ベテルギウス」が小惑星によって掩蔽される史上初の「ベテルギウス食」が12/12に起こると予報され、北中米からヨーロッパにかけての観測帯で多数の観測が行われた。
天候の関係でトルコやフロリダの地点での観測は出来なかったものの、スペインやイタリア等では観測できたとのこと。
その際は「ベテルギウス」の”点滅”ではなく”減光”が観測され、このことからこの食は皆既食ではなく金環食で、前を通った小惑星「Leona(391)」の視直径が「ベテルギウス」のそれよりも小さかったと考えられる。
残念ながら食帯は日本を通っていなかったので国内での観測は不可能だったけど、観れるものなら観たかったな。

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ハッブル宇宙望遠鏡が科学観測を再開

米NASAは11/23からセーフモードに入り観測を中断していた「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」の観測を再開したと12/8付けで発表した。
HSTは運用中の3基のジャイロスコープの内1基の出力が異常値を示したために観測を中断しセーフモードに移行していたが、NASAは12/7までに3基を使用しての科学観測が可能であると判断した。
発表時点では「広視野カメラ3(WFC3)」と「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」の運用が再開しており、今後「宇宙起源分光器(COS)」と「宇宙望遠鏡撮像分光器(STIS)」の運用を今月下旬に再開するとのこと。
打ち上げから34年以上経っても運用できているなんて凄いよなぁ(汗)。

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JAXAの「SLIM」は来年1/20に月着陸を予定

今年の9/7にH-IIAロケットで打ち上げられたJAXAの小型月着陸実証機「SLIM」は来年1/20に月面に着陸の予定と発表された。
「SLIM」は打ち上げ後に月スイングバイ等で軌道を修正しつつ月面への接近軌道をとっており、12/25には月周回軌道に投入される予定。
その後1/19まで軌道の調整が行われ、1/20の0時(日本時間)から降下を開始し20分後の0:20に着陸するスケジュールになるという。
これが成功すると米・旧ソ連・中国・インドに続き世界で5ヵ国目の月着陸成功となる。
さらに「SLIM」の目的は着陸誘導の精密さを実証することと、斜面への着陸を成功させること。
着陸精度は近年の着陸機の数十倍で、この技術が確立するとこれまでの”降りられる場所の数キロ以内に降ろすことが出来るかも”から”降りたいところに降ろすことが出来る”になり、今後の月面探査に非常に有利となる。
日本の月着陸機というと、ispace社の「HAKUTO-R」プロジェクトの着陸機が惜しくも失敗しているので、この「SLIM」には是非とも成功して欲しいな。

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今年の「ふたご座流星群」は12/14-15がピーク

この時季の天文現象として有名なのが「ふたご座流星群」。
今年の極大は12/15の4時頃(日本時間)と予想され、ちょうど新月直後で一晩中月明かりが無い時期に当たり観測には好条件。
予想では条件の良い場所でピーク頃には1時間当たり40-50個が期待できるとか。
空の明るい都市部ではもっと少ないだろうけど、深夜から明け方にかけて少しは観られるかもしれないな。

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今夜は月と土星が接近

今日11/20の日没後から深夜にかけて月齢7(半月手前)の月と土星が南から西の空で接近する。
両者の間隔は7度未満で双眼鏡の同一視野に入る。
札幌の空は雲で覆われていてかなり遅くならないと晴れそうにないなぁ・・・
かといって月の入りが22:47、土星が23:05なので、遅くなると沈んでしまってやっぱり見えなくなるなぁ。

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ベテルギウスの変光が止まった?

オリオン座の一等星ベテルギウス(向かって左の肩の星)が2020年の2月に1.6等級まで暗くなり話題になった。
もともと400日周期で0.0等級から1.3等級の間で変光する変光星ではあるが、ここまで暗くなるのは珍しく当時は超新星爆発の前触れではないか?なんていう話も出ていたほど。
後にこの大減光は大量の塵を放出し、その塵で本体の光が遮られたのではないかという説が出ている。
その後は200日周期で変光をくりかえしつつ明るくなってきており、一時は0.2等級まで明るくなったものの、観測不能な期間(6-8月)以降は0.5等級ほどで安定しているとのこと。
これが何を意味しているのか、またその理由は何かは判っていないので、今後の光度変化に注目かな。
今朝5過ぎにオリオン座を観た時は0.2等級のリゲルに比べて結構暗かったように見えたな。

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