市電のループ化工事が始まる

札幌市電は存続を含め何年も前から在り方が議論されていたが、2005年に上田前市長が存続を決定し、その後2012年には西4丁目-すすきの間を駅前通りで接続してループ化することが報道された。
そのループ化工事は当初2014年度に着工し2015年の春には開業する予定だったが工事業者を決める競争入札が全て不調に終わり、業者が決定しないまま着工予定日を過ぎてしまった。
そのため札幌市は工事を路盤等の土木工事と線路敷設の設備工事を分割して発注する方式に改め、入札をし直したうえで業者を選定した。
そうしてようやく工事を開始できることになり、昨年夏には新路線部分の舗装を剥がして路盤部分の工事が行われ(現在は仮の舗装で覆われているが)、今年に入って雪が融けたこの時期になってようやくレールの敷設が始まることになった。
ループ化にあたっては単線となっている現在の西四丁目とすすきのの両停留所部分を複線化しなくてはならず、その工事のために両停留所を一時的に西側に移設すると発表された。
期間は西四丁目が6月下旬から8月下旬まで、すすきのは5/13から10月下旬までとされている。

すすきの停留所の一つ西側(西五丁目)では4/27の夜から折り返し用の渡り線の敷設工事が行われた模様で、4/28の昼には新たな渡り線のレールが敷設されていて、その後アスファルトで舗装し直された。
また停留所の移設先となる西五丁目の中央分離帯が撤去され、その部分がアスファルト舗装し直されていた。

すすきの電停手前の路盤に新たに設置された折り返し運転用の渡り線。

すすきの電停手前の路盤に新たに設置された設置された折り返し運転用の渡り線。


写真の上(奥側)がすすきの方面で、黒く見える部分に渡り線のレールが敷設され新たに舗装し直された。
この様子から考えると渡り線の先の画面左側に降車用のホームを、右側に乗車用ホーム設置するように思えるけど、そうすると左側の道路の内側一車線をつぶすことになりそう。
実際にはどのようにするのだろうか?

中央分離帯が撤去された跡。

中央分離帯が撤去された跡。


中央分離帯を撤去したということはそこにホームを設置するつもりなんだろうなぁ、やっぱり。

日頃電車を利用している市民としては一日でも早く開業して欲しいと思っているので開業が楽しみだけど、現時点での開業予定は10月もしくは年内とされているので、あと半年近く待たないとならないようだ。

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2 comments to this article

  1. あいく

    on 2015 年 5 月 6 日 at 12:08 PM -

    古い地図を見ると、計画の北側にもループがあったんだね。北は例のベルの前を通っていたのかな?

  2. tan

    on 2015 年 5 月 6 日 at 1:22 PM -

    >あいくさん
     そうですね、
     「津島軽便堂」
     に過去の写真と共に路線図が載っていて、それを見ると「ベル」の前も走っていたようですね。

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