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500mmの試し撮り

先日購入した500mmのミラーレンズで試し撮りをしてみた。
撮ったのは今の時期日没後に西の空に見えている木星(金星でも良かったけど、両サイドに衛星を従えている木星の方が面白かった)。
撮影時に高度が低く薄い雲がかかっていたので露出時間を短くすることが出来ず流れて写ってしまったのが下の写真。

500mmで撮った木星。

500mmで撮った木星。


絞り:8(固定)
シャッタースピード:2Sec
ISO感度:3200相当

元の画像サイズは5184×3456ピクセルで、木星を中心にした1024×768ピクセルの範囲を等倍で切りだしている。
本来ほぼ円形の筈の木星が左上から右下に向けての長円形になっている(左上と右下にかすかに写っているガリレオ衛星も流れている)が、これは地球の自転によるもので、天の赤道付近では1秒間に角度にして15秒(1度の240分の1)動いて見えているため。
上の写真の露出時間は2秒なのでその間に角度にして30秒移動していることになり、画面の対角線方向に移動しているとするとピクセル数で17ピクセル弱となる。
実際には木星が天の赤道上に位置しているわけでもないし完全に対角線方向に移動しているわけでも無いので、もうちょっと少なくなるがそれでも10ピクセル以上は移動していることになる。
うーん、もっと短い露光で済めばこんなに流れなかっただろうけど、この日の空の条件ではこれが精一杯で、これ以上は自動追尾装置付きの赤道儀でも無いと辛いかな?

いやぁ、それにしてもこのレンズ、ピントが凄くシビア。
撮影対象が惑星なので無限遠で構わないと思ったが、ピントリングを回しきると無限遠を超えてしまうのでその手前で止めなければならない・・・
ライブビューで拡大表示にして合わせたけど、結構厳しかったなぁ!

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狙ったように雲が出て来た・・・

今日の19時過ぎに国際宇宙ステーション(ISS)の上空通過が予定されていた。
ここんとこ天候が良くなくて見ることも撮ることも出来なかったので、今日こそはと思ってベランダにカメラをセットして通過を待った。
その時の通過は北西から北東にかけてで、仰角も最大で28度ほどとそれほど高くは無かった。
そろそろ通過だと思ってベランダに出てみると、通過すれば見えるであろう範囲が厚めの雲で覆われているorz
東から南にかけての空や北寄りの空でも高度(仰角)にして40度以上の部分はところどころに細かい雲がある程度で、空全体で見ると立派な”晴れ”と言って良いほど。
なのに何故狙ったかのように通過予定の部分だけ雲で覆われるかなぁ?
今夜はその他の通過はあまり条件が良くないので、次回は明日以降になりそうだな。

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昨夜のISS

昨夜1時前に札幌の上空を国際宇宙ステーション(ISS)が通過した。
このところ一晩に2-3回程度観測が可能なので、昨夜もカメラをセットして撮ってみたのが下の写真。

2015/5/28未明のISS

2015/5/28未明のISS

写真をクリックして原寸で表示しないと見えないと思うが、ほぼ画面の端から端まで破線状の軌跡が写っている。
札幌の上空は明るくて長時間の露光を行うと空が明るく写ってしまいISSの軌跡が見えなくなるので、5秒の露光を繰り返して合成している。
全部で27回シャッターを切り露光と露光のインターバルが1秒程度あるので、トータルで約3分弱の間に画面を横切ったことになる。
画面左上には北斗七星の一部が流れて写っていて、画面中央右寄りにはほぼ静止しているポラリス(北極星)が写っている。

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昨夜のISS

昨夜(というか今日の未明)にも札幌の北の上空を国際宇宙ステーション(ISS)が通過した。
幸い一昨日のような厚めの雲は無く、仰角の高い位置にある星は見えていたので見えることを期待してカメラをセットした。
通過予定時刻になるとほぼ予想通りの辺りに光る点が現れたので連続でシャッターを切って撮影したものを合成したのが下の写真。
見え始めの直後からおよそ一分間の間の軌跡で、これ以降は距離が離れていくにつれ光度が下がり、さらに仰角が低くなることで薄い雲に遮られ非常に暗くなってしまった。

2015/05/24未明のISSの軌跡

2015/05/24未明のISSの軌跡

今夜以降は仰角が低くなるので少々観測しにくくなるけど、来週末は条件の良い通過が多くなり、また一晩に3回から4回の通過が予定されているのでチャンスだ。
特に土曜日の夜と日曜日の夜は翌未明にかけて条件の良い通過が多いので、天気さえ良ければ夜空を移動するISSが良く見られそうで楽しみだ。

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昨夜は見れず

昨夜遅くにも国際宇宙ステーション(ISS)が札幌の北方上空を通過した。
夕方から夜にかけて空はきれいに晴れていたので一昨日に続いて見ることが出来るかと思いカメラをセットして待っていた。
ところが通過予定時刻が近付くにつれ北の空が雲で覆われてきて、見ることが出来たのは見え始めから僅か数秒間だけだった。
撮影もしてみたが残念ながらカメラのアングルの関係で撮影した画像には一切写っておらず、写っていたのは雲ばかり・・・

今夜も通過予定があって、しかも昨夜より軌道条件が良いので天気次第だけど今夜もチャレンジしてみるつもり。
今夜は見れると良いなー。

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昨夜のISS

昨夜というか今日の未明に国際宇宙ステーション(ISS)が札幌のほぼ真上を通過した。
通過時刻の関係でISSに太陽光が当たって地上から見えたのは仰角が44度程まで下がってからだったので、見え始めからほぼ真下に向かって移動するISSが見えた。
天候が心配だったが、ISSの通過時刻が近くなるとそれまであった大きな雲が風に流されて行き、通過予定空域には小さな雲が少し残るだけとなった。

2015/05/22 未明に札幌で見えたISSの軌跡。

2015/05/22 未明に札幌で見えたISSの軌跡。


実は最初にカメラをセットした時は方角を誤っていたために、見え始めてから慌てて三脚の向きを変えると言う大失態を演じてしまった。
そのせいもあって三脚が安定せずに細かく揺れてしまい、ISSの軌跡も背景の星もブレて写っている(汗)。
条件が良かっただけに方角を間違ったのが非常に残念!

今夜も通過予定があるので、天候次第とはいえ今夜もチャレンジしようか・・・

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もうすぐISSの上空通過

今夜は久しぶりに国際宇宙ステーション(ISS)の上空通過が見られそうだ。
予定では1時14分頃から見え始めて1時16分頃までは見えていることになっている。
心配だった天候も今のところ細かい雲はあるものの、空は見えているのでISSが通れば見えると思われる。
今夜の通過はほぼ天頂に近いところを通過する予定で、しかもISSに太陽の光が当たるのが仰角が低くなってからなので、上から下へ落ちて行くように見える筈。
ということは今までは画面の左右の画角が必要だったけど、今夜は上下の画角が重要になるということ。
JAXAのサイトでの計算では仰角がおよそ33度辺りから見え始めることになっているので、上下の画角が35mm換算でちょうど33度になる24-105mmのレンズのワイド端で撮ってみるつもりでカメラをセッティングしてある。
ところが再度JAXAのサイトで詳細を計算してみると、見え始めの仰角は40度少々という結果が出た。
うーん、レンズをいつもの18-55mmに交換したほうが良いのかな?

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またISSが見えるようになる

先月末からしばらく国際宇宙ステーション(ISS)を見ることが出来ない状態だったけど、来週の火曜日(5/12)からまた見ることが出来るようになる予定。
ただし札幌から見える時間がほぼ3時台と早いのがネック(汗)
日によっては1時台の上空通過もあり、これなんて早く起きると言うより遅く寝るとしたほうが楽かも。
この時期の札幌の日の出は4時少し過ぎで、3時半でも空が明るくなってきているから撮影には厳しいかな?

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月を撮ってみた

昨夜は300mmクラスの望遠ズームにテレコン(リアコンバーターK T6-2X)を付けて月の撮影をしてみた。
使ったレンズはかなり古い「SMC PENTAX-FA 80-320mm F4.5-5.6」(以下「80-320mm」と表記)と「TOKINA AF 75-300mm F4.5-5.6」(以下「75-300mm」と表記)の二本。
それぞれテレコン有りと無しで撮ってみた。
月は満月を過ぎたばかりの月齢16.8なので、ほぼ丸い形でレンズの比較にはちょうど良かったかもしれないが、うすーい雲がかかっていてファインダーで覗いていても月の周囲がゆらゆらと揺らめいて見えていたので大気の状態はあまり良く無かったと思う。
それでも一応撮ったので載せてみるが、条件は以下の通り。
焦点距離はテレ端(320mm or 300mm)
ISO感度は800(なので等倍で見るとカラーノイズが結構出ている)
絞りは11(だったと思う)に設定(テレコン装着時は2倍)
シャッタースピードは1/100~1/125秒。
全てjpeg撮って出し(カスタムイメージは”鮮やか”)でRAW撮影はしていない。
ミラーショックを防ぐために2秒のセルフタイマー撮影。※これやったのは別の時だった(汗)
載せた画像は全て横1024ピクセルに縮小しているがその他の加工は一切無し。

「SMC PENTAX-FA 80-320mm F4.5-5.6」にテレコンを装着して撮ったもの。

「SMC PENTAX-FA 80-320mm F4.5-5.6」にテレコンを装着して撮ったもの。


「TOKINA AF 75-300mm F4.5-5.6」にテレコンを装着して撮ったもの。

「TOKINA AF 75-300mm F4.5-5.6」にテレコンを装着して撮ったもの。


「SMC PENTAX-FA 80-320mm F4.5-5.6」(テレコン無し)で撮ったもの。

「SMC PENTAX-FA 80-320mm F4.5-5.6」(テレコン無し)で撮ったもの。


「TOKINA AF 75-300mm F4.5-5.6」(テレコン無し)で撮ったもの。

「TOKINA AF 75-300mm F4.5-5.6」(テレコン無し)で撮ったもの。


やはりテレコンを付けると大きく写るのが判るけど、AF/AE非対応のテレコンだとピントや露出を合わせるのが大変・・・
露出は元々マニュアルで合わせることが多いし、PENTAXのボディは絞り込み測光が簡単なので試し撮りをしながら調整すれば良いので特に問題にはならなかった。
問題はピント合わせで、単にピントリングを無限遠側に回しきっただけでは合わないので、フォーカスエイドを頼りにしながらの微調整をしてなんとか上の写真が撮れた。
さらにこの夜は風が強くて三脚ごとカメラが揺れるのが障害となった。
テレコンを外すと焦点距離は半分になる(というか本来の値に戻る)のでF値も明るくなりピントも合わせやすくなって揺れもあまり気にならなくなり歩留まりも良くなった。

こうやって比べてみるとやはり20mmの焦点距離の差は判るくらいあるなぁ、と思う。
画質そのものはそれほど違いは感じられない(大気の状態が良くないのでどちらも解像感は少ない)かと。

今回の比較で思ったのは
「もっと良い三脚が欲しい!」
と言うことだったりして(汗)。

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しばらくISSは見れないな

時折記事にしている国際宇宙ステーション(ISS)の上空通過だけど、実はこれからしばらくの間は札幌では見られない。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のサイトで発表されている軌道情報によると、少なくとも5/9までの間で札幌で観測することの出来る通過は無い。
もちろん上空を通過することが全く無いわけではないが、未明から早朝にかけてとか、夕方以降2-3時間の間の”日が昇ってなくて空は暗いけど、ISSには太陽の光が当たっている”という条件を満たすことが無いと言うこと。
シミュレーションをしてみると昼間や深夜の通過はあるけど、先の条件を満たす時間帯の通過は無いので、しばらくの間は空を横切るISSを見ることは出来なさそうだ。

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