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ホンダ「フィット」が2ヶ月連続で販売台数トップ

今日発表された2014年4月の登録車販売台数によるとホンダの「フィット」が3月に続いて販売台数トップとなった。
2月はリコールの影響でトヨタの「アクア」にトップの座を奪回された「フィット」だが、その後は販売台数が回復し、4月は15,621台を販売し3月に続いてトップとなった。
2位は3月に続いて「アクア」で13,683台を販売した(1位の「フィット」は「フィットシャトル」等を含めた数字なので、実際に1車種での販売台数はトップとも言える)。
上位10車は以下の通り。(車名 メーカー 販売台数 前年比 前月比)
1.フィット      ホンダ 15,621 170.2% 48.9%
2.アクア       トヨタ 13,683 79.6%  43.9%
3.ヴォクシー     トヨタ 9,271 364.4%  77.7%
4.プリウス      トヨタ 8,692 47.2%  30.7%
5.カローラ      トヨタ 8,255 138.6%  52.7%
6.ヴェゼル      ホンダ 7,959      92.0%
7.ノア        トヨタ 5,412 250.8%  55.0%
8.ノート       日産  5,364 57.0%  31.0%
9.ヴィッツ      トヨタ 4,924 71.3%  41.4%
10.エクストレイル  日産  4,204 297.1%  46.2%
上位2車は3月と同じだが、3位にはフルモデルチェンジ後好調な「ヴォクシー」が3月の6位から順位を上げ、同時にモデルチェンジした「ノア」も9位から7位にランクアップしている。
ただ殆どの車が3月から台数を半減させていて、トップの「フィット」ですら3月の31,921台の約半分、「アクア」も31,146台の56%減となっている。
軽自動車に関しての記事でも書いたと思うが、例年3月は決算期に当たるために販売台数が増え、その反動で4月は半減するのでこの減少は今年に限ったことでは無い。
その中で比較的減少率が低いのは「ヴェゼル」(8%減)「ヴォクシー」(22%減)で、特に「ヴォクシー」は兄弟車の「ノア」(45%減)とは対照的だ。
減少率が小さい「ヴォクシー」「ヴェゼル」は受注残が多い(=納車待ちが長い)ので新規受注が少なくなったとしていても数字には出て来ていないと思われる。
同じく納車待ちが長いと思っていた「フィット」が大きく台数を減らしたのは、4月からの消費税増税に備えて早くから受注していたのが3月に大量に納車され、その反動が来たためと思われる。

メーカー別でも3月と比較すると大きく台数を減らしており、トヨタが57%減、日産が65%減、ホンダが48%減となっており、ホンダが比較的減少幅が小さく、スズキ・ダイハツと比較すると大きな減少率だった軽自動車とは対照的な結果となっている。
この結果メーカー別ではホンダが日産を上回り2位となっている。

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軽自動車販売台数、4月はホンダが大幅に減少

全国軽自動車協会連合会が発表した4月の軽自動車販売台数は3月に比べ大幅に減少し、総台数で156,362台(前月比48.3%減)、乗用車のみでは127,340台(同48.8%減)だった。
例年3月は需要が多く販売台数が多くなるので、その反動で4月は大幅に減少するのは珍しいことでは無い。
それどころか4月単月の販売台数としては過去最高を記録し、前年同月比は総台数(2.9%増)乗用車のみ(5.3%増)とも10ヶ月連続の増加となる。
その中で大きく台数を減らしたのがホンダで、総台数で前年比24.7%も減少し、乗用車のみでも同じく24.7%の減少となっている。
販売首位を争うスズキとダイハツの2社で見るとスズキが総台数で11.7%の増加で月間首位の座をダイハツから奪い、逆転されたダイハツも3.2%と僅かな減少に抑えている。
この二社に比べて明らかにホンダの販売台数の減少幅は大きすぎ、単に「4月だから」というだけでは説明が付かないと思う。
ホンダは3月に月間販売台数としては過去最高となる60,822台を販売しているが、これには消費増税に伴う駆け込み需要も多々含まれていたと考えられる。
この過去最高となった3月に比べるとホンダの4月の販売台数は22,847台と一気に4割以下まで落ち込み、この落ち込み幅(62.4%)はスズキ(31.7%)ダイハツ(44.9%)に比べてかなり大きい。
昨年は3月から4月への販売台数の減少率がスズキが35.4%、ダイハツが33.3%、ホンダが38.4%なので、これと比較しても今年のホンダの減少率が突出して高いことがわかる。
消費税のアップ以外にもなんらかの原因があると思われるが、例えば
・上位の2社と違い登録車にも売れ筋の車(「フィット」「ヴェゼル」等)があるので、4月以降はディーラーがそちらの販売に力を入れた。
・売れ筋の軽自動車である「N BOX」「N WGN」の売れ行きに陰りが見えてきている。
・(ちょっと考え難いけど)噂されている「ライフ」後継モデルのために受注を絞っている。
とかが考えられる。
この現状は少々心配だが、これが一時的なものなのかどうかは5月以降の販売状況を見ないとなんとも言えない。
私としては一過性のものであって欲しいとは思うのだけどね。

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地味に売れている

ホンダの乗用タイプミニバン「オデッセイ」が昨年11月のフルモデルチェンジ以降結構売れている。
1994年に初代が発売された時にはホンダの業績を一気に回復させるほど売れていた「オデッセイ」だが、最近は背の高いボックスタイプミニバンに押されて売り上げが低迷していた。
昨年10/31に発表された現行モデルはホンダのLクラスミニバンである(と同時に売れ行き不振の)「エリシオン」と車種統合を行い、それまで立体駐車場に入る車高だったのを一気に150mm程度高くし、加えてヒンジドアだった後席ドアを左右ともスライドドアに変更している。
これが当たったかどうかは今後の売れ行きがどうなるかで判断されると思うが、少なくとも発売後の5ヶ月間は順調に売れている。
発売一ヵ月後の12/1には月間販売計画の3倍に当たる1万2千台を受注したと発表されているし、事実昨年11月から今年の3月までの5ヶ月間は4千台以上を販売している。
昨年11月からの毎月の販売台数は
2013/11 4,527台
2013/12 5,006台
2014/01 5,278台
2014/02 5,176台
2014/03 5,215台
2013年度の合計が29,080台だが、この内25,202台は11月以降に売れているので、その前の7ヶ月合計の僅か3,878台と比較すると大違いだ。
ホンダとしてはもっと売りたいのだろうが、月に5千台強というのは生産ラインの限界なのだろう。
かといって発売から5ヶ月しか経っておらず、今後受注ペースが落ち着くことを考えると生産ラインの増強もおいそれとは出来ないだろうから、売れ行き好調も痛し痒しと言ったところか?

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ホンダの「フィット」が2ヶ月ぶりに月間販売台数トップに返り咲き

今日発表になった2014年3月の自動車販売台数を見ると、2月に3位だったホンダの「フィット」3万台あまりを販売してトップになった。
2月は販売の主力となっているハイブリッドの変速機(i-DCD)のリコールで生産を中断した関係で販売台数が伸びなかったが、生産が再開されたので本来の売り上げに戻ったようだ。
2位はトヨタの「アクア」で「フィット」との差は僅か775台、3位は同じくトヨタの「プリウス」、4位は日産の「ノート」、5位はトヨタの「カローラ」とここまでの顔ぶれは2月と同じ(順位に変動はあるけど)。
6位に入ったのはフルモデルチェンジをして販売好調なトヨタの「ヴォクシー」で、このクラスでは2011年の1月からトップを堅持していた日産の「セレナ」を久々に上回った。
その「セレナ」は前月の6位から二つ順位を落として8位となっている。
7位に入ったのは三ヶ月連続となるトヨタの「ヴィッツ」で、9位にはこれまたフルモデルチェンジ後好調なトヨタの「ノア」。
10位にはスバルの「インプレッサ」が昨年11月以来のトップ10に返り咲いている。

「フィット」は新車効果での受注残がまだまだあるのでトップを取るのは不思議では無いけど、発売から5年を経過した「プリウス」が未だにトップを争う位置にいるのは凄いな。
しかも4位の「ノート」には1万台以上の差を付けているわけで、「フィット」の受注残が解消されるまでは今月の上位3車でのトップ争いが続きそうだな。

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世界最高速度の「芝刈機」

ホンダが速度世界最高記録を目指して開発(改造)した乗用タイプの芝刈機の動画が以前公開されていたが、今回ギネスブックに「世界最速の芝刈機」として認定された。
認定された速度はなんと187.60km/h(これまでの記録は141.35Km/h)。

市販されていた元モデルの「HF2620」の614ccVツインOHVエンジン(20馬力)はエンジンは5倍以上のパワーとなる109馬力を発生する「VTR1000Fファイアーストーム」用Vツイン995ccに換装されている。
出力だけならもっと高出力の「CBR1000RR」用のエンジンがあるが、このエンジンは直列4気筒で幅があり、元の車体に載せる関係上Vツインを選ばなくてはならなかったのだろう。
ホンダはこの凶暴なエンジンを搭載した「HF2620改」をスペインのテストコースに持ち込み速度記録を達成した。
その他ミッションはパドルシフト付6速トランスミッションに変更され、フレームもクロモリ鋼を採用して製作された軽量高剛性のものとなっていたり、車体下面の芝刈り用の歯のカバーは軽量化のためにグラスファイバー製で軽量化した結果、0-100Km/h加速タイムは僅か4秒でスーパーカー並み。
4輪とはいえあの小さい車輪と短いホイールベースで180Km/h超のスピードで走るのは恐そうだし、タイヤもスペシャル仕様なんだろうな。
さすがというかなんというか(笑)

この「HF2620改」を芝刈機と呼んで良いのかということが気になるが。さすがに最高速での芝刈りは不可能だが、24Km/h程度の速度での芝刈り作業が可能なので立派な芝刈機と言え、これは通常の2倍の速度となるそうな。
つまりこの「HF2620改」を使えば普段の半分の時間で芝刈りを終わらせることが出来ることになる。
とはいえ残念ながら市販の予定は無い模様。

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ホンダが新型バイク「NM4」を4月中にも市販開始と発表

ホンダが大阪モーターサイクルショーで新型バイク「NM4」をワールドプレミアしたが、今日3/28開幕の東京モーターサイクルショーの会場で4月中にも国内で市販を開始すると井内社長が発表した。
「NM4」は排気量745ccの直列2気筒エンジンを搭載し(つまり普通二輪免許では運転できない)、変速機としてデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用た近未来的なデザインのモデル。
大阪で発表された時には完成度の高いデザインコンセプトモデルの様に見えたが、ほぼそのままのデザインで市販されると思われる。

やるなぁー、ホンダ!

変速機がDCTのため変速操作が不要でクラッチレバーが無く、AT限定免許でも運転できそうだが、現在の免許制度では二輪のAT限定免許で運転できるのは排気量が650ccまでなので、AT限定免許で運転することは出来ない。
四輪車ではAT限定免許に排気量制限が無いので、スーパーカーでも2ペダル車(日産のGT-R等)ならAT限定免許でも運転できるのに、二輪は排気量制限があるなんてちょっと不合理のような気がする・・・

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ホンダ「フィット」の5ヶ月連続の販売台数1位獲得はならず

2月の登録車販売台数ランキングは5ヶ月ぶりにトヨタの「アクア」がトップに復帰。
2013/9にフルモデルチェンジをし、翌月から4ヶ月連続でトップだったホンダの「フィット」はリコールとそれによる生産停止が響いたためか1月よりも販売台数を8千台余り減らして3位に後退した。
1位の「アクア」、2位の「プリウス」をはじめとするランキング上位の各車が軒並み前月よりも台数を増やしている中で、「フィット」の台数減は目立って見える。
オーダー自体は順調に入っているようなので、生産停止によって納車までの期間が長引く可能性が高くなり、3月中に納車予定だった車の納車が4月にずれ込んだ場合は増税分をホンダが負担するとの報道もある(真偽は不明)。
とはいえもともと「フィット」の納期は長くなっており、特に人気のハイブリッドは今年に入った時点で3月中の納車が不可能な状態。
つまり今回のリコールの影響を受けるのは昨年中にオーダーした人達と言うことになる。
トヨタの「プリウス」もリコールの届出があったが、こちらは販売台数にそれほど影響が出ていないようだ。

その他2月の販売台数で目立った動きといえば、フルモデルチェンジしたトヨタの2Lミニバン「ノア」「ヴォクシー」がそれぞれ前年同月比で約2倍を売り上げベスト10に入ってきたこと(「ヴォクシー」8位「ノア」10位)。
1月の順位は「ヴォクシー」が19位、「ノア」は30位だったので大躍進と言える。
それでもこのクラスでトップの販売台数を誇る日産の「セレナ」には及ばないが、2車種合計では上回る数字を記録した。
1月は2車種合計でも「セレナ」の6割程度だったので(これはモデルチェンジに伴うオーダーストップの影響とも思われるが)、それに比べると大幅に差が縮まっている。
今月は「ヴォクシー」1車種で「セレナ」の8割弱、「ノア」もほぼ6割の台数を記録しているので、販売が本格化する今月以降はもしかすると単一車種で「セレナ」を上回る可能性もある。
一方で同クラスのもう一車種であるホンダの「ステップワゴン」はモデル末期と言うこともあり販売は低迷しているが、それでも1月に比べると販売台数(4,167台→5,557台)も順位(17位→12位)も上げている。
こちらは今年後半にも新型に切り替わると言われているので、そうなった時にミニバンの勢力図がどうなるのか楽しみだ。

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インサイトの生産中止をようやく公表か・・・

ホンダのアメリカ法人がハイブリッド車「インサイト」について「2014年夏に生産を打ち切る」と発表した。
「インサイト」の生産中止は先月中から噂になっていたがようやく認めた形だ。
1999年に発表された初代は新開発の3気筒1Lエンジンにホンダ独自のハイブリッドシステム「IMA」を搭載し、軽量化のためのアルミボディ(一部樹脂製)を採用するなどして低燃費(5MT車で10・15モード35.0Km/L)を実現。
軽量化のために乗車定員を2名とした(リアシートが不要)こともあり、車重は今の軽自動車並みの820Kgしか無かった。
ただし専用設計の部品が多くコストが掛かり過ぎ、1Lの2シーターとしては高価(5MT車で210万円、CVT車で218万円)な車となり販売は振るわなかった。
それでも当時は「売れば売るだけ赤字」と言われたくらいだから、一体どれだけコストを掛けたのやら・・・
この初代は2006年まで販売されたが結局のところモデルチェンジをせずに一度生産終了の憂き目をみている。

現在販売されている2代目は初代の生産終了後2年余り後の2009年2月に発売され、2ヵ月後の2009年4月には10,481台を売り上げハイブリッド車初となる月間販売台数トップの座を獲得。
ところが販売台数が目標(月間5,000台)を上回ったのは発売の年の4月から12月までと翌年の3月だけで、トヨタがライバルのプリウスを2009年5月にフルモデルチェンジをして発売するとあっという間に販売台数は逆転し、後は差が開くだけとなってしまった。
#これはトヨタが「プリウス」の価格をかなり低く設定した販売戦略によるところも大きい。
その後販売のてこ入れ策として1.5Lエンジンを搭載したエクスクルーシブを追加したり、評判の悪かった後席の天井の低さを補うためにリアシートと天井の形状を見直すなどしたが、販売が上向くことも無く2012年4月以降の国内での月間販売台数は常に3桁という状況。
似たような形状で決して後席のスペースが広いとは言えないプリウスが常に1万台以上(αを含むが)販売しているのとは対照的だ。
ということでホンダとしても売れない車を作り続けるわけにもいかないという状況になってしまったということか。
ホンダはこの「インサイト」の様に先進的な車を出すことがあるが、なかなか後が続かないことが多い。
「インサイト」も初代と2台目には共通点が殆ど無く、せいぜい搭載するハイブリッドシステムがホンダ独自の1モーターIMAであること程度で、モデルチェンジと言うよりは新型ハイブリッド車に初めて出したハイブリッド車の車名を引き継がせただけと言える。

「インサイト」と同じように販売不振(国内の月間販売台数は2桁と3桁を行ったりきたり)のCR-Zはヨーロッパでの販売を終了すると発表されているが、日本国内を始めとする他の地域では販売は継続するとのこと。
これはハイブリッドのスポーツカー(と言ってよいのかはこの際おいといて)の灯は消したくないというホンダの意思表示か。
来年になればハイブリッドスポーツカーのフラッグシップとなる新生「NSX」が発売される予定だが、価格は1,500万円超とも噂されているので庶民には手が届かない(だからフラッグシップなのだろうけど)。
つまり庶民が購入出来るハイブリッド搭載の量産スポーツカーはしばらくの間CR-Zのみということになるが、そこに存在意義があるのだろう(GT300にも参戦しているし)。

ホンダは一般的なハイブリッド車は下は「フィット」「フィットシャトル」「フリードハイブリッド」に、ミドルクラスは「アコードハイブリッド」、上級サルーンには新型の「レジェンド(未発売だがもうじき発売が予定されている)」を置き、この内旧型のハイブリッドシステムを搭載する「フィットシャトル」と「フリードハイブリッド」は今年後半から来年にかけてフルモデルチェンジし、それぞれ販売の核として行くと思われる。
さらに今年後半にフルモデルチェンジが予定されている「ステップワゴン」にも「アコード」と同じ2モーターのハイブリッドシステムが搭載される可能性が高く、そうなるとモデルチェンジしたばかりの「ノア」「ヴォクシー」のハイブリッドと良い勝負をすると思われる。

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ホンダがヨーロッパでの「インサイト」及び「CR-Z」の販売を終了する予定

ホンダがハイブリッド専用車である「インサイト」及び「CR-Z」のヨーロッパでの販売を終了する模様だ。
これはヨーロッパホンダの広報担当がメディアの取材に対し「インサイトとCR-Zは、現在の欧州での在庫分を最後に、販売終了となるだろう」と明かしたことが取材したメディアのサイトに載せられたことから判明したもの。
販売を終了(半ば打ち切り)する理由は単純に販売不振よるものらしく、事実両車の2013年のヨーロッパでの販売実績は「インサイト」が1,242台、「CR-Z」に至ってはそれよりも少ない僅か695台で対前年比は60%以上の減少。
これではさすがに販売を継続することも出来ないと判断したのだろう。
もともとヨーロッパではハイブリッドよりもディーゼルエンジンがエコカーの主流で、ホンダもヨーロッパ向けに小型のクリーンディーゼルエンジンを開発し2013年のフランクフルトショーで発表している。
今後はヨーロッパ向けではディーゼルを主流に据えることになることも考えられる。

ちなみに「インサイト」は日本でも販売不振ということもあり、また春には「フィット」ベースの4ドアセダンである「シティ」の発売が予定されているので日本での販売も終了するという情報もある。
発売当時はハイブリッド車で初の月間販売台数1位に輝いたのだが、初代同様一度もモデルチェンジをすることなく消えていくことになりそうだ。

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ホンダの小排気量ターボエンジン

ホンダは昨年の技術公開(自動車関連のマスコミや評論家対象に毎年実施されているもの)で、3種類のターボエンジンを公開した。
排気量はそれぞれ2L,1.5L,1Lで、3気筒の1L以外は4気筒で2LはVTECとなっている。
この内2LのエンジンはシビックのTYPE-Rに搭載されニュルブルクリンクで市販車FF最速のラップタイムを目指している(現在はルノーメガーヌRSの8分強が最速)。
すでに8分を切りNSXのTYPE-R同等の7分56秒を記録している言われている。
1.5Lエンジンは180ps程度の出力と言われ、大体2.5Lクラスのパフォーマンスを持っているということだ。
実際にはアコードクラスの車に搭載されても重たいボディを問題無く走らせることが出来ているよう。
1Lエンジンはパフォーマンス的には1.5L~1.8Lクラスのエンジンと同等と思われ、日本ではストリームやフリードに搭載されても問題無く走らせることが可能だろうが、フリードへの搭載は無いだろうな
#2014/07/26追記:その後次期フリードにはこの1Lターボが搭載されるという話が出てきた(汗)。ついでに次期ステップワゴンには1.5Lターボを搭載するとの話もある。
この1Lエンジンの特筆すべき点はレギュラーガソリン仕様であるという点。
VWやメルセデス等のヨーロッパ車のダウンサイジングターボエンジンはその殆どがハイオクガソリン仕様。
ヨーロッパ車はオクタン価が95程度(ドイツでは主流のオクタン価)のガソリンを使うことを前提に設計されているためにレギュラーガソリンのオクタン価が90程度の日本ではハイオク(オクタン価100程度)指定となってしまう。
もちろんハイオク仕様の車にレギュラーを入れても動かないわけではないが、ノッキング対策のため点火時期を遅らせるなどで本来の性能は出ないうえ、一部の車種ではエンジントラブルの原因ともなり得ることが考えられる。
それに対してホンダの1Lターボは最初からレギュラー仕様なので、燃料費が安く済むし、万が一ハイオクを置いていないスタンド(日本には殆ど無いけどね)があっても問題無く給油が出来る。
このことは燃料事情の良く無い一部の国では有利ではないのかな。
具体的に搭載車種等は全くの未発表だけど、今後ホンダが開発&発表する車のどれかには載せて来て貰いたいと思う。
もしかして「S660」(ビート後継として発表された)の拡大版もしくは「S2000」の後継に載せて来るかも?
いや、「S2000」の後継ならパフォーマンス的に1.5Lターボかな?

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