TDP3.5Wのモバイル用CPUを載せたマザーが登場

JetwayからファンレスMini-ITXマザー「NF9C-2600」が発売された。
CPUオンボードのマザーで搭載されているのはTDPが僅か3.5Wの「Intel ATOM N2600」(以降N2600)で、動作クロックは1.6GHzでL2キャッシュ容量は1MB。
このCPUは製造プロセスが32nmでMobile向けとされている製品。
32nmで製造されているATOMとしてはD2700(動作クロック2.13GHz)とD2500(同1.86GHz)があるが、こちらはデスクトップ用としての位置付けでTDPは共に10Wとなっている。
N2600はTDPが3.5Wと低いがデュアルコアでハイパースレッディングも有効なので計4スレッドの実行が可能(この辺りはクロックも含めD510と同じだ)。
命令セットは64ビットなのだが、最大メモリ容量が2GBと少ないので64ビットOSを入れる意味は無く、先に発表されているN2700と同様に64ビット版のドライバの提供は無いのではないかな?

今回発売になった「NF9C-2600」はボード上に冷却用のファンが一切無いファンレスモデルで、電源もACアダプタに対応しているので、電源ファンも無い構成とすることが可能(というか24ピン電源コネクタが無いのでATXorSFX電源には非対応)。
メモリソケットはDDR3-SODIMM用1本で、拡張スロットはPCIとMini-PCIeが1本ずつ。
変わったところではストレージ用にCFast card socketが1つ装備されている。
その他のストレージ用としてはSATAポートが合計で3ポート(内2つはSATAIII (6Gb/s)に対応とのこと)。
USBポートは2.0/1.1対応ポートがリアパネルに3つとマザー上にピンヘッダが4ポート分用意されていて、USB3.0ポートは無し。

省電力&静音PC用として魅力的な製品だが実売価格が15,800円とATOM+NM10マザーとしては少々高めなのがネックかなぁ?

メーカーサイトを見る限りCPUが上位モデルのN2800になっている製品もありそうだ(メモリソケットが2本になっている)。
N2800は動作クロックが1.86GHzとなり、最大メモリ容量も4GBとなっている(TDPは6.5W)ので、こちらのほうが使い勝手は良さそう。
Windows7の32ビット版のみが対応OSとなっているが、それでもメモリは多いほうが良いのでN2800搭載モデルも是非発売してもらいたいところだ。

メーカーサイト:「http://www.jetway.com.tw/jp/ipcboard_view.asp?productid=936&proname=NF9C-2600」
ショップ(オリオスペック)サイト:「http://www.oliospec.com/item_detail/itemCode,JETWAY-NF9C-2600/」

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