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”かんむり座T星”が明るくなる日が近い?

今の時期には深夜に南東から南の空に昇る星座”かんむり座”の左下にある”かんむり座T星”は再帰新星。
ある程度の期間ごとに爆発して明るさが増すことが知られていて、その周期はおよそ80年とされている。
前回の爆発・増光が1946年で、昨年から増光前の兆候が見られるようになっていると観測されており、今年の二月から九月の間に爆発して明るくなるという予測もされている。
最も明るくなると光度が2等級ほどになり、かんむり座の中で最も明るい星であるα星(Alphecca:2.24等級)よりも明るくなる可能性もある。
一等星の無い星座の中では目立つ星となるだろうし、西隣のうしかい座のArcturusが0等級と明るい星なので目印になりそう。
ただ、明るさのピークは長続きせず一週間ほどで5等級まで暗くなる(2日で1等級の減光)ことが予想され、実際に前回は20日ほどで平常時の10等級に戻ったということだ。
なので、毎晩遅くに東の空を見て明るくなるのを観測するのが良いかもしれない。

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アンドロメダ銀河の再帰新星が今年も爆発

アンドロメダ銀河で発見された再帰新星M31N 2008-12aの今年の増光が観測された。
12/2の19:50(世界時)にカナリア諸島の観測チームにより発見され、数時間後の翌日には日本の野口敏秀さんも独立発見をしている。
この再帰新星は白色矮星と恒星の連星系で起きる現象で、白色矮星が恒星からガスを剥ぎ取り表面に蓄積したガスの質量が一定量を超えると急激な核融合反応を起こして爆発する仕組みとなっている。
通常のケースでは爆発の間隔が数千年から数十万年とされているが、ガスの蓄積が早い場合は数十年単位で起きることもありそのよう場合は複数回観測されることになる。
今回爆発したM31N 2008-12aは観測されている中で爆発の間隔が最も短い星で、2008年12月26日に西山浩一さんと椛島冨士夫さんによって発見されて以来14回目の爆発となり、その間隔は平均で363日(最大で472日、最小で310日)となっている。
他のケースに比べて間隔が短いのは爆発を起こす白色矮星の質量が大きくて重力が強く恒星からのガスの供給が多いためと考えられており、試算では質量がチャンドラセカール限界(太陽質量の1.4倍)に近い太陽の1.38倍と計算されている。
爆発を起こすと蓄積したガス(主に水素から成る)の大半は吹き飛ばされるが、全てではないために質量が徐々に増加し、近い将来には質量が限界を超えてIa型の超新星になると見込まれている。
どんな星か見てみたい気もするけど、今回の爆発で明るくなったとはいえ、発見時の光度が19等級以下と非常に暗いのでよほど大きな望遠鏡でも無いと観測できないな(汗)。

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さそり座Uが12年ぶりに増光

再帰新星である「さそり座U」が12年半ぶりに爆発し増光していると報告されている。
発見者は長崎県の変光星観測者である森山雅行さんで、7/2に撮影した画像で11.4等級で写っているのが確認され、その後は各地の観測者等で追確認され、現在は8等級まで明るくなっているとのこと。
今後は急激に光度を落としていくものと見られているので、観測するなら今しかないとのことだ。

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