「エコカー減税」が3年間延長されることに

12/10未明に政府民主党と民主党の税制調査会は2012年度税制改正大綱に関して最終合意をし、2012年春に期限が切れる所謂「エコカー減税」を3年間延長することと、自動車重量税の減税規模を政府の当初主張の1000億円から500億円上積みし合計1500億円規模にすると発表した。
このうち「エコカー減税」に関しては燃費基準を厳しくして対象車種を現在よりも絞り込むこととなったが、実際の基準に関しては未発表(というか情報を見つけられない)。
新車購入時及び車検時に納める自動車重量税の減税額は、燃費基準を達成している自家用乗用車の場合、車両重量0.5t当たり年2500円、燃費基準未達成の場合は同900円とするとのことだ(現在の税額は0.5tあたり5000円)。
ここで言う「燃費基準」というのがどのような基準であるかは記事内では触れられていないが、これは「エコカー減税」の基準を適用することになるのかな?とも思うがどうなんだろう。
それでもコンパクトカー(車重1.5t未満)の場合では最低でも年間2700円(実際には車検時に2年分まとめて納めるので5400円)、燃費基準達成車の場合は7500円(同15000円)の負担軽減になる。

重量税の減税幅に関してはおいといて、気になるのは「エコカー減税」の対象となる車種と減額幅だ。
現在の基準では車両重量と燃費の関係が少々複雑で、場合によっては同一車種でも車重が重たいほうが多少燃費が悪くても減税対象になるというおかしなことになっている。
なのでメーカーによっては燃費の良くない車に余計な装備を付けて車重を増やし減税対象にしてるケースもある。
それと現在は電気自動車(EV)とハイブリッドカーは100%の減税対象となっているが、LEXUSのLH600hのようなハイブリッドとは言え燃費が12.2Km/Lという低い数値でも対象とするのは如何なものかと。
単純に燃費だけを基準にすることは出来ないのかな?と思う。
大きくて重たい車のほうがより多くの燃料を必要とするのは当たり前なので、そのような車を必要とする(もしくは欲しがる)人には相応の負担をしてもらうわけにはいかないのだろうか?
メーカーからの要望はあるだろうが、あくまでも消費者視点で考えてもらいたいと思う。

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