先だってCanonがRFマウントレンズを販売していたViltroxに対し販売停止を要求したというニュースが流れたが、その時はあくまでもユーザーに対してViltroxの顧客対応がそのように話をしたという噂に過ぎなかった。
この度、Canonのドイツ現地法人がViltroxに対して販売停止を要求したことを公式声明を発表した。
それによると販売停止を要求した理由として「同社の特許権及び意匠権を侵害していると考えて」いることを挙げている。
つまり、Viltrox社はボディとAFレンズとの通信プロトコルを独自に解析して使用していると思われ、その通信制御の内容にCanonの特許に抵触する部分があると思われる。
また意匠権の侵害としてはレンズに印刷されているロゴやロゴタイプの中にCanonの意匠権を侵害する部分があると考えられるが、もしかするとマウントにある電子接点のデザインが意匠権に抵触するとなれば他のレンズメーカーのRFマウントレンズも抵触するということになる。
この件で今後サードパーティーがRFマウントレンズを開発/販売することは不可能になったと言う人もいるが、それはちょっと早計だと思う。
今回Canonが問題としたのは特許権及び意匠権の侵害(infringe)していることであるので、特許権と意匠権の使用に関する契約を締結することで”侵害”ではなくなり、大手を振って製品(レンズ)の開発及び販売が可能になると考えられる。
ま、Canonがサードパーティーとそのような契約を締結する気があるかどうかは別問題だけどね(汗)。
少なくともサードパーティーがRFマウント用のAFレンズを”無断で”販売することは出来なくなりそうだな。