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ダイハツの不正で型式認定取り消しへ

国土交通省がダイハツ工業の型式認定申請に不正があったとして同社製の3車種の型式認定を取り消し決定を下した。
今回型式認定を取り消すのは「グランマックス」「タウンエース(トヨタ)」「ボンゴ(マツダ)」の3車種で、後2車種はトヨタとマツダに向けてダイハツがOEM供給しているもので実質的に同一の車種。
メーカーにとって型式認定の取り消しは非常に重い処分で、車体の型式認定取り消し処分は史上初(日野自動車がエンジンの認定取り消しを受けたのが過去唯一の事例)。
型式認定を取り消されると新車の出荷/販売が行えなくなり、再取得は可能だが少なくとも二ヵ月程度の時間(と膨大な手間)が必要となる。
これを受けてダイハツの工場の操業再開は想定よりも遅れる見込みとなっていて、休業期間中の従業員(下請け含む)への補償が大きな問題となりそうだ。
下手をすると経営基盤が傾くこともあるかもしれず、そうならないように親会社のトヨタがサポートすることになるかも?

なお今回の処分でも既に販売されている車は継続使用可能なので、既存ユーザーに直接的な影響は無いが、次回の買い替え時には他社に流れるユーザーもいるかも・・・って、このクラスの車種って他に日産の「NV200」くらいしか無いんだよなぁ・・・

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CanonがViltroxへの販売停止要請を公式に発表した

先だってCanonがRFマウントレンズを販売していたViltroxに対し販売停止を要求したというニュースが流れたが、その時はあくまでもユーザーに対してViltroxの顧客対応がそのように話をしたという噂に過ぎなかった。
この度、Canonのドイツ現地法人がViltroxに対して販売停止を要求したことを公式声明を発表した。
それによると販売停止を要求した理由として「同社の特許権及び意匠権を侵害していると考えて」いることを挙げている。
つまり、Viltrox社はボディとAFレンズとの通信プロトコルを独自に解析して使用していると思われ、その通信制御の内容にCanonの特許に抵触する部分があると思われる。
また意匠権の侵害としてはレンズに印刷されているロゴやロゴタイプの中にCanonの意匠権を侵害する部分があると考えられるが、もしかするとマウントにある電子接点のデザインが意匠権に抵触するとなれば他のレンズメーカーのRFマウントレンズも抵触するということになる。
この件で今後サードパーティーがRFマウントレンズを開発/販売することは不可能になったと言う人もいるが、それはちょっと早計だと思う。
今回Canonが問題としたのは特許権及び意匠権の侵害(infringe)していることであるので、特許権と意匠権の使用に関する契約を締結することで”侵害”ではなくなり、大手を振って製品(レンズ)の開発及び販売が可能になると考えられる。
ま、Canonがサードパーティーとそのような契約を締結する気があるかどうかは別問題だけどね(汗)。
少なくともサードパーティーがRFマウント用のAFレンズを”無断で”販売することは出来なくなりそうだな。

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サードパーティ製のRFマウントレンズは無くなる?

CanonのRFマウント機用の交換レンズはCanon純正しか買えなくなるかもしれない。
RFマウント用のレンズを独自開発して販売していた中国のViltroxがユーザーからの問い合わせに対して
「我々はキヤノンからRFマウント製品の販売を止めるように言われている。従って我々は公式サイトにRFマウント関連の情報を掲載しない。」
「我々はキヤノンから販売停止を求められた最初の企業ではない。もし、キヤノンが将来許可を与えるなら、状況は変わるかもしれない。」
と答えている。
つまりViltroxはCanonと正式なライセンス契約を締結せずに製品を開発販売しており、その結果Canonから販売停止を要求されたということだ。
Canonが今後もサードパーティーに対しRFマウントレンズの販売を認めないのであれば、タムロンやシグマのように昔からEFマウント用のレンズを出していたメーカーもRFマウント用は出せないことになり、ユーザーはCanon純正のレンズしか買うことが出来なくなる可能性がある。
カメラ市場全体が縮小している現在、Canonとしては自社製レンズのみが売れてくれるようにしたいのかもしれないが、ユーザーから見ると多様な製品の中から選ぶことが出来なくなるのは不利益としかならない。
Canonの今後の対応が気になるところだ。

既にamazonではViltrox製のRFマウント用レンズが見つからななかった。
下はMeike製のRFマウントレンズ。

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