「マーチ」は初代がデビューしてから34年も経つ日産のコンパクトカーの主力車種だった。
”だった”と過去形にしたのは四代目となる現行モデルの販売が思わしくなく、昨年一年間で登録者販売台数のベスト30に入ったのは1月の一回だけという低迷ぶり。
しかもその一回もギリギリ30位で、それ以降は1年以上もランク外・・・
本来であれば価格が安く利幅の比較的少ないコンパクトカーは台数を売って稼ぐ必要があるのだけど、「マーチ」は三菱の「ミラージュ」と並びコンパクトカーとしては”失敗作”と言われても仕方の無いほど売れていない。
その「マーチ」がこの秋にでもフルモデルチェンジを受けることになりそうだという。
初代及び二代目がおよそ10年、先代の三代目も8年ほどモデルチェンジ無しで売られていたが、現行モデルのデビューは2010年7月なので6年ちょっとでのフルモデルチェンジということになる。
これはやはり販売不振のモデルに見切りを付けて新型に切り替えるということなのだろうか?
既にヨーロッパでは偽装した新型車の公道テストが目撃されており、そのデザインは今年のジュネーブショーで公開された「スウェイ」が基になっていると思われる。
ということは現行モデルとは大幅に異なるシャープなデザインのヘッドライトを初めとして全体的に男性受けしそうなデザインだ。
過去のモデルのうち二代目から現行の四代目まではどちらかというと女性受けしそうな丸っこいデザインだったが、そこから大幅に変更するのは一種の冒険だろう。
とはいえ三代目のイメージを中途半端に残した現行モデルが売れていないので、この冒険は仕方が無いだろうな。
女性向けのデザインから男性向けにデザインへの変更と言うと、トヨタの「ヴィッツ」の三代目へのフルモデルチェンジで行ったが、これはあまり成功したとは言えない(とはいえ「マーチ」の3倍以上売れているけど)。
「マーチ」が同じ轍を踏まなければ良いけどねぇ・・・