「空気ハイブリッド」とな!?

フランスの自動車メーカーであるシトローエンはパリモーターショー14にコンセプトモデル「C4カクタス エアフロー 2L」を出品する。
この「C4カクタス エアフロー 2L」の最大の特徴は空気を利用したハイブリッドシステム「ハイブリッド エア」と言っても過言では無い。
「ハイブリッド エア」はその名が示す通り空気を利用したシステムで、圧縮した空気を使って走行用のモーターを駆動する。
もちろんそれだけで航続距離が短いので、1.2Lの3気筒ガソリンエンジンを搭載しており、ガソリンエンジンのみで走行する「ガソリンモード」、ガソリンとモーターで走行する「複合モード」、モーターのみで走行する「エアモード」の3種の走行モードを切り替えて走行することが出来る。
モーターの駆動には圧縮空気を使うため、他のハイブリッド車のようなバッテリーは搭載されていないとのこと(その分軽量化されているが、圧縮空気タンクの重量が気にかかる)。
つまりモーターのみで走行する「エアモード」では燃料を消費しない、ということは排気ガスも出さない(ゼロエミッション)ということだ。
このモーターを駆動する空気は減速時に車輪の回転を利用してタンクに貯めたり、エンジンの力で貯めたりするのだろうが詳細は良く判らない。
電気モーターを使う従来のハイブリッドシステムと比較すると、電気を扱わないので比較的安全かと思われるが、その分高圧の空気を貯めるタンクの強度(及び事故時の安全性)がどうなっているかが気にかかる。
それでもFCVの7百気圧にも達する水素に比べればはるかに安全に思える。

今回出品するのはコンセプトカーだが、シトローエンでは燃費が50Km/L(欧州風に表現すると2L/100Km)と発表しており、さらに2020年には市販化を目指しているとのこと。
同じグループのプジョーでも「2008(C4の兄弟車)」にこの「ハイブリッド エア」を搭載して既に報道陣に試乗させている。

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