米NASAが探査機「Vayager 1(ボイジャー1号)」の姿勢制御用スラスタの切り替えに成功したと発表した。
打ち上げからほぼ47年を経過し、当初予定を大幅に超過しながらも運用が続けられている「Vayager 1」は現在太陽から約164天文単位(au,約246億Km)離れた空間を太陽系外に向けて航行中で、現在でも地球に太陽系外空間の観測データを送ってきている。
そのためにアンテナを地球に向け続ける必要があり、姿勢制御用のスラスタを作動させている。
このスラスタは全部で2セット(+軌道制御用1セット)があり、いずれのセットも想定をはるかに超えた運用で配管に詰まりが生じていて効率が低下、このため程度の良い状態のスラスタに切り替えることを検討。
この度実際に切り替え(他いろいろ)のコマンドを送信し、8/27に切り替えが成功したことを確認できたということだ。
光の速度で片道22時間以上もかかる状況で、万が一失敗した場合にはリカバリー不能になる可能性が高い中で良く成功させたものだと思うよ。