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ボイジャー1号の復旧に成功!

NASAはジェット推進研究所(JPL)が太陽系外を航行中の探査機「ボイジャー1号(Voyager 1)」の復旧に成功したと発表した。
Voyager 1から送られてくるデータが昨年十一月から読み取り不能な状態になっていて、NASAは原因が46年前に製造された搭載コンピュータのメモリチップの一部が破損したことと公表していた。
今回の復旧作業は破損したチップ上にあったソフトウェア(プログラムやデータ)を他のチップに移動し、さらに破損したチップにはアクセスする必要が無いようにしたソフトウェアに置き換えたということだ。
この作業内容だけでも判る人が聞いたら「うへぇー、面倒」と思ってしまうだろうなぁ(汗)。
今のソフトウェア開発はメモリのアドレスなんか意識すること無いからなぁ・・・
昔は物理アドレスを意識してメモリマッピングをしたりするのが当たり前だったし、プログラムだってマシン語でジャンプ先やリード/ライトのアドレスを絶対アドレスで指定することもあった(通常はリロケータブルにするので相対アドレス指定)。
デバッグだってメモリダンプを取って16進数のデータを読むのが当たり前だった。
でも今の時代にそんなことはしたくないなぁ(汗)。
今回はそれに加えて「Voyager 1」との通信に片道約22.5時間もかかることがネックになっている。
つまり、新ソフトウェアに置き換える命令群を送信しても、結果を知ることが出来るのは最低でも45時間後になる。
いやぁ、NASA(JPL)の技術陣は凄いなぁ。

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スペースワンがカイロスロケット初号機打ち上げを実施

日本のスペースワンが和歌山県串本町のスペースポート紀伊で「カイロス(KAIROS)」ロケットの発射を今日の11時1分過ぎに行なった。
ロケットはエンジンに点火し上昇を始めた数秒後に爆発したものとみられ、打ち上げは失敗したものと思われる。
配信されていた映像では射点のカメラの視界から外れるまでは正常に見え、山の反対側からの遠景カメラに切り替わったところ爆発で生じたと思われる白煙が広がっていく様子が見られた。
その後射点付近のカメラに切り替わると周辺には煙がたちこめる様子や、赤く燃えている物体も見えていた。
状況から考えると離床直後に爆発し、エンジン部分や残った燃料が燃えたまま落下したように思える。
打ち上げは失敗したが、原因究明と対策をしっかり施して再挑戦して欲しい。

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民間ロケット「カイロス」の打ち上げが延期

和歌山県串本町の打ち上げ場から今日3/9の11時過ぎに打ち上げが予定されていたロケット「カイロス」の打ち上げが延期された。
打ち上げ10分前になっても無人警戒海域にいた船が退去しなかったためとしている。
次回打ち上げは13日以降となる見込み。

この打ち上げの様子を有料で観ることの出来る場所も用意されていたが、集まった人たちにとっては結果的に無駄足になってしまった。

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「SLIM」が目を覚ました!

JAXAの運用する小型月着陸実証試験機「SLIM」が月の夜を超えて目覚めたことが確認された。
「SLIM」は月着陸時に想定とは異なる姿勢となったものの、太陽電池に太陽光が当たるようになってから予定していた観測を実施した後に月面が夜になり活動を停止していた。
夜の低温(-170度)に耐えられる設計とはなっていなかったが、日の出を過ぎて再び太陽電池が発電を始めてからは地上局からのコマンドに応答を返して来て生存が確認され、無事に夜を越したことが発表された。
さらに機体の温度が低下してからは航法カメラで撮影した画像の送信にも成功し、JAXAがtwitter(現X)の公式アカウントを通じて写真を公開した。

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「SLIM」の着陸姿勢が判明・・・

JAXAの小型月着陸実証探査機「SLIM」の月着陸に関してJAXAの記者会見が今日の14時から行われた。
その中で小型月面探査ロボット「LEV-2(SORA-Q)」が分離後に撮影してLEV-1経由で地球に送信した「SLIM」の写真が公開された。
それを見ると、「SLIM」は当初予定されていた”四つん這い”状態では無くメインエンジンのノズルを上向きにした状態で、太陽電池パネルが西に向いていることが判明した。
質疑応答によると各種テレメーターの分析で予測していたとのことで、一昨日(1/23)の夜に写真のデータが出来た時には曰く「答え合わせで写真を見た」ということだったらしい。
今後、月面の着陸地点での日没(2/1頃)までに発電が始まれば「SLIM」は自動的に再起動するので、それに向けて1日数時間程度通信を試みるとのことだ。
それにしても着陸した探査機を別のロボットが撮影してそのデータを地球に送って来るなんてねぇ・・・
着陸前には「先乗りしたカメラマンが着陸の様子を撮影していたら面白いね」なんで冗談を言っていたが、まさにその通りになったわけだ(笑)。

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「SLIM」が軟着陸に成功!

JAXAの小型月着陸実証試験機「SLIM」は今日未明に月への軟着陸に成功した。
これは昨年八月のインド(チャンドラヤーン3号)に続き世界で5ヶ国目(他は旧ソ連・アメリカ・中国の三ヶ国)の偉業となる。
ただ、JAXAの発表によると着陸後に太陽電池での発電がされておらず、バッテリーからの給電のみで稼働している状態とのこと。
周回軌道上では太陽電池パネルは正常に稼働していたので、パネルの障害とは考え難く着陸後は何らかの理由でパネルが想定外の方向に向いている可能性があるとのこと。
今後、着陸地点から見る太陽の方向が変化することによってパネルに太陽光が入射するようになれば発電が始まることも期待できるとしている。
また、今回の目標である精密着陸については今後一ヶ月ほどで着陸地点の特定が出来る見込みとのことだ。
想定外の状況とはなっているものの、まずは軟着陸成功おめでとうございます。

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「SLIM」は今夜遅く着陸予定!

JAXAの小型月着陸実証試験機「SLIM」がいよいよ月への着陸に挑戦する。
予定では日本時間の今夜23時過ぎに降下直前の機動を行ない近月点を15Kmまでさげ、24時から降下を開始する。
その後は完全自立制御で画像認識によって降下開始点と着陸目標地点を判断しながら日本時間の明日0時20分頃に目標地点であるシオリ・クレーター近くの斜面に着陸する予定となっている。
JAXAは今夜23時からネット上でライブ配信を行い、着陸後の会見の模様まで中継する予定。
成功すれば米・ソ(ロシア)・中・印に続き5ヶ国目の偉業達成となる。
夜更かしできる人は見逃さないように!

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H3ロケット試験2号機は来年二月に打ち上げ予定

JAXAは新型の大型ロケット「H3」の試験2号機の打ち上げを来年(2024年)の2月15日に行うと発表した。
予備期間は3/31までとされている。
1回目の打ち上げはリフトオフ直前にトラブルを検出してメインエンジンの点火を中止、2度目の打ち上げはリフトオフには成功したものの、2段目の切り離し後にエンジンに点火できず指令爆破を行い打ち上げに失敗した。
今回は2段目のエンジンのトラブル原因を徹底的に究明して対策を施したのことなので、是非とも成功して欲しいな。

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スペースXのスターシップが2回目の試験飛行

スペースX社が大型の再利用宇宙機として開発している”スターシップ”の2回目の打ち上げ試験を行った。
スターシップは1段目のファルコンヘビーとの分離も成功し高度148Km付近まで上昇したものの連絡が途絶え、予定していたハワイ沖への帰還は成し遂げられなかった模様。
また再利用可能として設計されていたファルコンヘビーも分離30秒後頃に空中分解し回収は失敗に終わったようだ。

というような軌道投入&回収は出来ずに終わった飛行試験だが、これが日本の(例えばJAXAの)試験だったらマスゴミが一斉に”失敗!!!”と書き立て攻撃することだろう。
スペースX社のイーロン・マスク氏は1回目の試験(これも予定通りには飛行せず)後に「飛行データが取れたので成功だ」と発言し失敗ではないとの立場を強調。
日本で同じようなことを言ったら(時事通信とかの)記者が”ふざけている”等の記事を書いて大々的に攻撃するだろうな。
宇宙開発には巨額の資金が必要で日本の場合(海外に比べると非常に少ない金額だけど)は税金の投入もあり、そこを突っ込まれるがそもそも全て成功するなら”試験”など必要ないわけで、そうはいかないから不具合を見つけるために試験を行っているわけだ。
日本のマスゴミはその辺を理解しようとせず、攻撃したいから攻撃材料としてこういった事実を使っているのだろう。
多分、マスゴミで記事を書いたり内容をチェックする人は小学校から最終学歴の学校までの全ての試験は満点だったので試験の意味を判っていないのだろうな(笑)。

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