通信モードの違いって・・・

今年は行ってから職場で入れ替えたFAX機が全般的に不評を買っている。
というのは通信速度が遅くて複数の相手に送る際に時間がかかって仕方が無いということが主な理由。

FAXを送る時は一般的には原稿をまとめて読み取って一度メモリーに蓄積し、その後で回線を接続して送るのだが、この方式だと相手が通話中とかで失敗した際にすぐには判らない。
そのため現場では急ぎのFAXや大事なFAXの場合は最初のページを読み込んだところで回線をつなぐ方式(直接送信とか即時送信とか呼ばれる方式)で送るのが基本となっている。
そこで問題になったのは以前使っていた機種よりも遥かに送信に時間が掛かると言うこと。
回線は以前と同じものだし新型なのだからそんなに遅いとは思えなかったが、ユーザーがあまりにも遅いと言うので私が実検してみた。
同じ原稿を二つの機種で同じ相手に送ってみて、送信に要する時間を測定したところ、新しい機種は旧い機種の3倍以上の時間が必要だということが判明。
その測定結果を調査のためにFAX機のメーカーの担当者に渡しておいたところ、2週間くらい経ったところで中間報告と言う形で連絡が来た。
その時に判ったのは旧機種と新機種では送信時の解像度が異なっていて、旧機種では200x100dpiが基本だったということ。
新機種に入れ替えた際にPCで読むために基本の解像度を200x200dpiに上げてあったのが裏目に出た模様。
ところが新機種で解像度を旧機種と同じ200x100dpiに落としても新機種の方が2倍近く遅いという結果が出た。
しかも旧機種で解像度を上げた場合に比べても遅いと言う結果が出てしまった。
つまり新機種が遅いのは解像度だけが問題では無く、それ以外にも理由があると考えられる。
その後さらに調査を続けて貰っていたが、今日になって新たに報告が来た。
その報告によると旧機種ではメモリ送信時も直接送信時も通信モードが”スーパーG3”なのに、新機種は即時送信の時は”G3″に落として通信しているとのこと(メモリ送信時は”スーパーG3”とのこと)。
なぜ”G3”に落としているのか明確な回答は無かったが、これでは旧機種に比べて格段に遅いのは当たり前だ。
一応設定次第で即時送信時にも”スーパーG3”で通信するように出来るとのことだが、ユーザーレベルでの設定は不可ということで、私が設定を変更することは出来ず、メーカーのサービスマンの方に設定を依頼しなくてはならないということだった(サービスマンモードに入ってビットSWの値を変更する必要があるらしい)。
実際に設定を変更してどの程度通信時間の短縮が図れるかを試験するために設定を変更した同型機を貸して頂くことになったので、搬入されたら試してみるつもり。
はたして結果はどうなるかなぁ?

旧機種:RICOH SL3400/ML4600
新機種:RICOH EL6000

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