32nm版Atomを搭載したIntel純正マザーが発売

32nm版Atomとしては既に「D2700」を搭載したマザーが一部のメーカー(ASRock等)から発売になっているが、本家のIntelから下位モデルの「D2500」を搭載したMini-ITXマザーボード「D2500HN」が発売になった(筈)。

「D2500」は上位の「D2700」と同様に32nmで製造されていて、動作クロックが1.86GHz(D2700は2.13GHz)、キャッシュ容量は「D2700」と同じ1MBで、コア数は「D2700」と同じ2だがHT非対応の為にスレッド数は半分の2となるのが大きな違いとなる。
グラフィックスコアのクロックも「D2700」の640MHzから400MHzに低下している。

TDPは「D2700」と同じ10Wでファンレス動作が可能なので今回発売になった「D2500HN」もファンレス構成となっている。
気になる価格は5,980円程度とアナウンスされているので、他社から出ている「D2700」搭載のマザーと比較すると非常に安価で、1昨年発売になった「D510MO」よりも低い値付けとなっている。
安価な分(と言うわけではなかろうが)構成もシンプルで画面出力はアナログVGAのみだったり、USBポートが2.0のみ(リアパネル4ポート、マザー上のピンヘッダが4ポート分)だったり、SATAポートが2つのみだったり(これらはチップセットであるNM10の仕様通り)するが、PCIスロットが1本あるので必要ならそこにSATA I/FカードやUSB3.0カードを増設すれば良いかと。
拡張スロットはPCIのほかにPCI Express Mini Cardスロットも用意されているし、そこにライザーカードを取り付けるという手もある。
対応メモリはDDR3-1066のSO-DIMMで最大容量は4GBとなっている(2GBの2枚構成となるがシングルチャネル動作限定)。

この「D2500HN」(というかCPU内蔵のグラフィックスが)は現時点で「D2700」と同様にWindows7の32bitのみが対応OSとされているのでメモリを4GB積んでも全部は使えないことになる。

このマザーを使えば静音動作が可能なPCを組めるのでWindowsHomeServerでもインストールして家庭内メディアサーバーとして使いたいところではあるが、それは出来ないことになる(WHSは64bit版のみとなるため)。
#グラフィックをOSの標準ドライバで済ませばWHSのインストール自体は可能なのかも?

ということはこのマザーを使うとすれば安価で静かなクライアントPC向けということになるが、3D性能は期待できないのでWEBブラウズやメールの送受信程度の軽い作業向けか?。
それでも「D510MO」よりは性能が上だろうから、DVD再生も問題無くこなせると思うがBlu-rayの再生には無理がある(そもそもHDCPには非対応。IntelのラインアップにはDVI-Iポートを持つ「D2500CC」もある。)。

うーん、64bit対応だったら自宅の「D510MO」をこれに替えても良いんだけどなぁ(現在はWindows7HomePremiumの64bit版で運用中なのでOSの流用が出来ない)。

値段は上がるけど上位の「D2700」を搭載し、しかもUSB3.0ポートもある
ASRock Atom D2700搭載 Mini-ITXマザーボード AD2700B-ITX
B0071J6RUU
のほうが用途が広いかな?
どちらにしてもIntelが64bit版のドライバを提供してくれないと乗り換え難いなぁ、、、、、、、

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