NASAの発表ではアメリカが打ち上げた大気観測衛星「UARS」(重さ約6.5t)が今月下旬から来月上旬にかけて地上に向けて落下してくる可能性が高いということだ。
1991年に打ち上げられたこの衛星は2005年に運用を終了し、現在は地球周回軌道上(現在の高度は約250Km)を周回するゴミになっている。
現在は軌道修正を行っていないと思われ、そのため徐々に高度が下がりつつあり、9月下旬から10月上旬のどこかで大気圏に再突入し、燃え残った部分が地上もしくは海上に落下する見込みだという。
試算では衛星の殆どの部分は再突入時に燃え尽きる見込みということだが、26個の破片(最大で合計約532Kg分)が燃え残り、それらが800Km四方の範囲に落下する可能性が高いという。
軌道傾斜角から考えて破片が落下する範囲は赤道を挟んで南北57度の間といい、日本も全域が含まれる。
落下する破片が地上の”誰か”に当る確率は3200分の1といい、特定の個人(例えば自分)に当る確率は21兆分の1になるという。
目の前とか自宅の庭とかに落ちてきたらビックリだよなぁ(笑)。
過去にアメリカのスカイラブ(軌道上に打ち上げられた宇宙実験施設)の落下時には、落下した破片を最初にNASAに届けた人にはなにか特典があったと記憶しているけど、今回はなにもないのかな?
スカイラブの落下時は落下したオーストラリアの少年が対象になったと思う。
それにしてもオーストラリアにはいろいろ落ちるんだなぁ、大きなものではサイド1のスペースコロニーとか(爆)。
3 comments to this article
千歳
on 2011 年 9 月 13 日 at 10:20 AM -
その日、たくさんの流れ星が見られるかもしれませんね。
自分に迫ってこないことを祈りますが…。
tan
on 2011 年 9 月 13 日 at 10:46 AM -
>千歳さん
流れ星として見えるためにはかなり条件が良くないとですねー。
高度が100Km前後しか無いので、再突入が日本の上空だったとしても全国同時に見えることはありません。
かなり以前に旧ソ連の衛星かロケットの残骸の落下を見たことがありますが、東北地方と関東の一部でしか見ることが出来なかったようです。
ちなみに私が見たのは茨城の北部(常陸太田市)です。
つーわけで、見られたらかなりラッキーということですね(当らなければですが)。
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