「ステップワゴン」にもハイブリッド追加?

今年の4月にフルモデルチェンジしたホンダのミニバン「ステップワゴン」は5ナンバーサイズ一杯(スパーダは全長が3ナンバーサイズ)のボディを直列4気筒の1.5Lターボエンジンで走らせる。
これまでは2LのNAエンジンだったのを排気量を小さくしたダウンサイジングターボに切り替えたわけだ。
そのため燃費は先代の11.6~15.0Km/Lから15.0~17.0Km/Lに向上していて、ライバルのトヨタ「ノア/ヴォクシー」の14.8~16.0Km/L(2Lガソリンエンジンモデル)を僅かに上回っている。
とはいえ「ノア/ヴォクシー」にはトヨタの伝家の宝刀であるハイブリッドシステム”THS II”が搭載されたモデルがあり、こちらの燃費は23.8Km/Lなのでこれには遠く及ばない。
そこで以前からホンダも「ステップワゴン」にハイブリッドを採用するのではないか?という噂があり、これがどうも本当に出るかもしれない。
噂では搭載されるハイブリッドシステムは「アコードハイブリッド」と同じ2モーターの「i-MMD」だとのこと。
つまり2Lのエンジンで発電して一部の条件以外ではモーターで走行するということになる。
元がターボとはいえ1.5Lのエンジンを搭載している車体に2Lのエンジンとモーター等の補機類(+駆動用バッテリー)を載せることになるわけで、重さはどうしても重くなってしまう。
「アコードハイブリッド」の場合ガソリンエンジン車(北米向け)よりハイブリッドの車重がおよそ160Kg増加しているので、そのまま当て嵌めると「ステップワゴンハイブリッド(仮)」は1790Kg(1.5 B)から1860Kg(1.5 スパーダ クールスピリット)とかなり重くなる。
「アコードハイブリッド」の燃費は30.0Km/Lだけど、この車重と高い車高による空気抵抗のため「ステップワゴンハイブリッド(仮)」の燃費は良くて25Km/L前後か。
少なくとも「ノア/ヴォクシー」の23.8Km/Lは超えて来ると考えられるが、実際にはどの程度の数字で出て来るか・・・
価格も「ノア/ヴォクシー」のハイブリッドは同程度のグレードのガソリンモデルに比べて40-50万円弱高い設定となっていて、300万円前後の価格帯となっている。
「ステップワゴン」も同程度の価格上乗せだとすると、「1.5 G」でも300万円の手前まで上がってしまう。
さらに排気量区分が一つ上がるので自動車税も上がることになり、燃料費以外の維持費が却って高くなってしまう。

うーん、こう考えて行くと「アコードハイブリッド」のシステムをそのまま載せるのは勿体ないかも・・・
元々の1.5Lターボエンジンの出力が110Kw(150PS)のところにシステム出力146kW(199PS)は必要ない(とは言いすぎかもしれない)。
そうなるとなにも2Lエンジンを積むのではなく、「ヴェゼルハイブリッド」に搭載した1.5LのLEBエンジン(97Kw(132PS))でも良いし、さらには「フィットハイブリッド」のLEB(非直噴、81Kw(110PS))でも良いかも。
これはモーター(124Kw(169PS))とバッテリー(41Kw(56PS))を「アコードハイブリッド」と同じ物を使う前提ではあるし、モーターとエンジンのマッチングも考えなくてはならないけど、数字だけを考えたらアリかも。
待てよ、それなら「i-MMD」じゃなくて「ヴェゼルハイブリッド」と同じ「i-DCD」(システム出力112Kw(152PS))でも良いんじゃないか?
でもこのシステムはモーター出力が小さいので、車重1300Kg前後の「ヴェゼルハイブリッド」でも燃費が27Km/L。
さらに300Kg以上も重くなる「ステップワゴンハイブリッド(仮)」では「ノア/ヴォクシー」の23.8Km/Lを超えるのは難しいか。

まぁどんな風に仕上げて来るかは分からないけど、この「ステップワゴンハイブリッド(仮)」は早ければ来年(2016年)3月にもデビューするのでは?と噂されているので、そう長くは待たなくてもはっきりするかもね。

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