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今夜ケレスが衝

準惑星ケレス(Ceres)が今日3/27にかみのけ座で衝となる。
太陽-地球-ケレスが一直線に並び一晩中見える位置関係となるので、比較的観測しやすい。
西にあるしし座の二等星”デネボラ”が目印になるが、今夜の明るさは6.9等級と眼視はほぼ無理なので双眼鏡か望遠鏡が必要。
すぐ傍にはおとめ座銀河団に属する銀河M100(NGC 4321)があり、こちらは9.35等級とさらに暗いので望遠鏡が無いと観るのは厳しいかな。

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「ケレス(Ceres)」の地下に液体の塩水

NASAの探査機「ドーン(Dawn)」の観測データから小惑星帯にある準惑星「ケレス(Ceres)」の内部に塩水の湖があることが判明したと発表された。
2015年から2018年にかけてケレスを周回して観測したドーンのデータを解析したところ、オッカトルクレーターの中心付近に見えるアンモニア塩が堆積した地形(ケレアリア・ファキュラ)の地下の深さ40Km付近に数百キロに渡って液体の塩水の湖が存在することが判明した。
その塩水が表面に出てきて水分が蒸発して出来たのがケレアリア・ファキュラ等の白く見える地形ということも発表された。
地上やハッブル宇宙望遠鏡での観測ではそこまでは判らない(重力分布の測定は近傍を飛行する探査機で無いと困難)から、ドーンの観測データは非常に重要な内容を含んでいるということ。
これからも新しいことが判ってくるかもしれないので楽しみだ。

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