国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は昨日、開発中の新型基幹ロケット「H3」の試験機1号機の打ち上げを延期すると発表した。
一昨年に続き2回目の延期となるわけだが、理由は「(前略)新たに開発中のLE-9エンジンで確認されていた技術的課題への対応につき一定の目途を得たものの、確実な打上げを行うため(後略)」としている。
一昨年もLE-9エンジンにタービンブレード損傷等の不具合が見つかって延期となったが、今回も改良したエンジンが完全では無いとのことで再度の延期となった。
現在のところ打ち上げ予定は決まっておらず、少なくとも今年度中では無いとしている。
「H2」の時は8号機がLE-7エンジンに燃料を送るターボポンプの不具合でエンジンが破損し打ち上げに失敗しているので、その轍を踏まないように延期としたとも思われる。
延期によるビジネスチャンスの喪失も考えられるけど、失敗するリスクを減らすためには必要な時間だと思うよ。