10年以上前からPCの組み立てや組み換えをしているけど、当時のパーツの価格は今と比べると高価だった。
例えば3.5インチHDDの価格は最低ラインが2万円程度で、それ以下に下がった製品は市場から消えていった。
CPUもIntelのハイエンドCPU(Pentium Pro)は当初十数万円の価格が付き、メインストリームのCPUも数万円程度だったので、比較的安価な互換メーカー(AMD、Cyrix、IDT等)のCPUを使っていた。
メモリも当時の主流は72pinのSIMMで、最大容量の32MBのモジュールの価格が1枚7~8千円程度だったと思う。
今はHDDが数千円程度の価格で2TB品が買えるし、CPUもローエンドの製品なら同程度の価格で購入が可能(ネットだけならこれでも十分)。
マザーボードの価格は当時と比べてあまり下がってはいないが、それでも1万円以下の製品も多数あり、探せば5千円以下の製品もある。
ビデオカードは価格帯が広く、3~4千円程度のローエンドから数万円のハイエンドまで様々だが、3D性能が必要無くてオンボードビデオを使うのであれば不要になる(これはサウンドカードも同様)。
メモリも現在の主流であるDDR3の価格が下がったので、当時の32M品と同程度の金額で4GBの2枚セットが購入可能。
このようにパーツの価格は劇的に下がっていて殆どのパーツが1万円以下で購入可能だ。
実際私がメインで使っているPCのパーツの大半が1万円以下で購入したもので、CPU(PhenomIIx4 905e)だけが1万円を超える価格だった。
ところがPCを使うために必須となるOSの価格は全くと言っていいほど下がっていない。
ちょっと調べてみたけど、1999年に発表になったWinows98 Second Editionは当時の価格でOEM(DSP)版が1万円台半ばと現在のWindows7ProのDSP版と同程度。
つまり現在PCを組もうと思ったら一番高いパーツ(?)はOSということになってしまうわけだ。
もちろんゲーム等3D性能を重視したりするとビデオカードが一番高価となってしまうし、CPUにIntel製の4コアを入れたりすればCPUが一番高価ということになるが、そうでなければ上記のようにOSの価格が一番ということになる。
OSとしてWindowsを使わずにLinuxにすれば安価に済ませることも可能で、ネットやメールのみの使用であればこれでも問題なく使えると思う。
最近のディストリビューションであればよほど特殊か最新のハードウェアでない限りはドライバ等で困ることも無さそうだし、使い勝手もWindowsとあまり違わないので乗換えもあまり難しくは無いと思うので、OSが高価だと思う人は選択肢に入れても良いと思う。
4 comments to this article
千歳
on 2011 年 6 月 6 日 at 1:08 PM -
OSというか、Windowsの値段は下がりませんね~。
一見最低価格は下がったように見えて、使い物にならないエディションだったり。
妙なエディションを作って、売れ筋の価格を上げてみたり。
本当に困った物です。
MSにしてみれば、プリインストールが大事で、小売りなんて物好きが勝手に買っていく高価な物でいいと思っているんでしょうね!
tan
on 2011 年 6 月 6 日 at 3:57 PM -
>千歳さん
仰るように高いのはOSというよりWindowsですね。
Windows95の発売当時は猫も杓子もパッケージ品を購入していたものですけど、プリインストールが当たり前の現在、パッケージ品を購入する人ってどれくらい存在するんでしょうねぇ?
千歳
on 2011 年 6 月 7 日 at 5:13 PM -
一般の小売りでは、OSナシモデルが選べませんし、みんなOSを使い捨ててるんですよね~。こんなに高いのに。おかしいですよね!
DSPやパッケージを買ってる人って、0.5%もいないんじゃないでしょうか…。
tan
on 2011 年 6 月 7 日 at 6:12 PM -
>千歳さん
プリインストール版は他のPCへの移動が認められていないから仕方ないんですけどね。
一般のユーザーはPCの価格に占めるOSの価格なんて意識しないでしょう。
昔はPCを買って最初にするのはOSのインストールだったんですけどねー(笑)。
MS-DOS(2.11)なんて無料で手に入った時代ですし。
ここしばらくDSP版しか買ってません(笑)VL版なんてとてもとても(汗)