日立がレンズ無しで動画を撮影可能なシステムを開発したと発表した。
詳細は今後の学会で発表するとのことだが、原理としては撮像素子の直前に同心円を印刷したフィルムを置き撮影して得られたデータに、同じく同心円のパターンを合成した際に得られる縞模様(モアレ)をフーリエ変換を用いて画像処理を行うことで被写体の画像を得るというもの(詳しくは訊かないで下さい、書いていても良く解っていません)。
さらに撮影後の画像処理時に使用する同心円パターンの倍率を複数組み合わせて重ね合わせることで自由にピントを調整できるとのこと。
レンズが不要ということはカメラそのものを小型化出来るということで、特に厚みに関しては従来型のカメラに対して圧倒的なアドバンテージを得ることが出来る。
現在のスマートフォンに組み込まれているカメラも非常に薄いけど、それらよりも薄くすることが可能であれば、どんなところにでもカメラを組み込むことが可能になりそうだ。
反面、レンズによる写り方の違いを楽しむということは出来なくなるので、そこはちょっと寂しいかな(目的が違うと思うけどね)。
あれ?画角とかはどのようにして調整するのだろう?
製造時にセンサーのサイズと同心円パターンを記録したフィルムの距離等で調整するのかな?
単純に従来のレンズに当たる開口部の大きさで決まるとか?
6 comments to this article
千歳
on 2016 年 11 月 16 日 at 5:28 PM -
フィルムからCCD/CMOSに切り替わったときも凄いと思いましたが、まさかレンズ不要で結像していないデータから写真が作れる日が来るとは。Lytroとは方式が違うので面白いですね。
tan
on 2016 年 11 月 16 日 at 5:50 PM -
>千歳さん
Lytroに比べると映像を取り出す際の演算量が1/300で済むとか。
商品化はまだ先の模様ですが、かなり興味深い技術ですねー。
千歳
on 2016 年 11 月 16 日 at 7:05 PM -
海外だとこの原理を利用した製品が、もうでてますね。かなり粗い画像見たいですけど天気に
ちゃがま
on 2016 年 11 月 16 日 at 8:38 PM -
魔法ですなー。
得られる画像の質については未知数ですが、
そこは時間が解決するのかなぁ?
交換レンズは、複数のフィルム(シート)を持ち歩く感じか。
カードバトルみたいになるね!燃え!
tan
on 2016 年 11 月 17 日 at 2:28 PM -
>千歳さん
そうなんですね!
日本で実用に耐える画質で出てくるのが楽しみですね。
tan
on 2016 年 11 月 17 日 at 2:29 PM -
>ちゃがまさん
なるほどー、カードバトルですか!
ってことは、道端とかでいきなり対戦が始まってしまうわけですね、しかもいい年したおっさんおばさん同士の(笑)