事故車でも2億円とはさすが「フェラーリ」だね

先だってフランスのパリで行われたオークションに「エンツォ・フェラーリ」が出品され、156万8,000ユーロ(およそ2億500万円)で落札された。
この「エンツォ・フェラーリ」という車はフェラーリ社の創業55周年を記念して2002年から2004年にかけて限定399台が生産されたもので、車名の「エンツォ」とは創設者の「エンツォ・フェラーリ」から取られている由緒正しい車。
性能も当時としては(いや現在でも)飛びぬけており、6LのV12エンジンを搭載し最高出力は660ps、最大トルク67KgmとNAとは思えない数値を叩きだしている。
価格は当時としても高価なおよそ7800万円だが世界中からオーダーが殺到したらしく、現在でもプレミア付きで1億円以上で取引されている。

今回のオークションで落札された車体は2006年にアメリカで事故を起こして破損した車で、イタリアのフェラーリ本社に持ち込んで完全修理された個体。
この車、単なる事故なんてものではなく、時速260Kmでの走行中に事故を起こして車体が前方のコクピット部分と、エンジンを搭載しているサブフレーム部分以降の二つにちぎれてしまうという通常なら廃車にしてもおかしく無い状態になったもの。
それを先に書いたようにイタリアまで運んで完全に修理し、オリジナルであることを証明する「フェラーリ クラシケ」も付く。
当時のニュースを読むとエンジンも黒こげだったらしいので、車体後半は使えるパーツなんか殆ど無かったのではないだろうか?
なので実際には修理と言うよりモノコックから作り直したようなものなのだろうけど、それをメーカーが行っているので完全にオリジナルと言える。
こんな”事故車”が2億円で落札というのも凄い話だけど、考えようによっては”ほぼ新車”の「エンツォ・フェラーリ」とも言えるので、現存してる中でも特に希少な一台と言えるかも?

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