トヨタ「シエンタ」後継は7月発表か

トヨタの小型ミニバンで、一度は生産終了しながらもユーザーからの要望が多く生産と販売が再開されたという異例の経歴を持つ「シエンタ」は今年の7月にも新型の後継車種が発表されてそちらに切り替わる見込み。

このクラスの車種は実質的にこの「シエンタ」とホンダの「フリード」しか無く、3列シートの車が欲しいけれど2Lクラス(ノア/ヴォクシー、セレナ、ステップワゴン)では大きすぎると言う人にが選択肢があまり無かった。
現行の「シエンタ」が3列目シートが薄すぎて座り心地を考えるとあくまでも”緊急用”だったのに比べ、「フリード」は座面の厚みもあり大柄な人でなければそれほど苦痛も無く座っていられる。
実際比べてみても「シエンタ」は基本的に5人乗りで、緊急時には3列目を出して座ることも出来るよというのに比べ、「フリード」の3列目は快適に座っていられるので、3列目シートを使う機会が比較的多い人にとって「シエンタ」の3列目は”使えない”代物。
なのでどちらを選ぶかとなった場合には「フリード」を選ぶ人が多くなっていると思われる。
トヨタとしてもこのまま座して「フリード」の後塵を浴びているわけにはいかず、新型の開発を進めてもうじき発表するということだ。

新型は現行の「シエンタ」のみならず、乗用タイプの「ウィッシュ」や現在は完全受注生産に切り替わった「アイシス」の2車種も統合する形になる(同時か少し遅れて「アイシス」はモデル廃止)ということらしいので、サイズ的には若干大きくなりそうだ。
パワートレインは「アクア」に搭載する1.5LのTHSIIを搭載するとのことなので、燃費は現行モデル(FF:17.2Km/L、4WD:13.2Km/L)から大幅に改善されることが期待される。
車体の重量や高い車高を考えると「アクア」並の37.0Km/Lは無理としても、このクラスでは初の30.0Km/L超えをしてくるかも?
ただし、1.5LのTHSIIを積む「アクア」には4WDの設定が無いので、もしかするとFFのみということになるかもしれないのがちょっと不安。
というか、トヨタにはFF用をベースにした4WDハイブリッドが無いんだよなぁ、、、(後輪をモーターのみで駆動するエスティマの様なシステムならあるけど、コスト的にコンパクトカーには合わない)。

ライバルの「フリード」は今年の年末か来年にはフルモデルチェンジの予定で、パワートレインは現行と大きく変わり当初はハイブリッドの設定は無く、新開発の3気筒1Lターボエンジンになることが決まっている。
こちらはこちらで魅力的だなぁ。
※2015/05/12追記:「フリード」は当初「フィット」に搭載されている1.5L+モーターのi-DCDを搭載することになり、1Lターボは一年後を目処に搭載される可能性があることが判明している。

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