リコーのFAX機「EL-6000」を導入しようとしているが、実際に納入された実機で不具合が発生している。
1つは特別仕様でIP-FAX(メールを利用したネットワークFAXではなく、EL-6000同士が直接IP通信を行いFAXデータの送受信を行うモード)の使用を可能にして貰ったが、これが通信できず使えない。
2つ目は受信したFAXデータをサーバーに送信出来無い。
IP-FAXは同一セグメントに設置したEL-6000同士では問題が発生しないので、機能自体は動作している。
なのでこれはネットワーク上の問題と思われるが、事前にメーカーの人に通信で使用するポート番号を問い合わせた際に「SL3400/ML4600と同様」との回答を貰っていたので、各ルーターではそのポートしか開けていなかった。
ところがその後IP-FAXで通信に使うポートはデフォルトでは25(SMTPポート)ということが判明したので、ポート番号を25からSL3400/ML4600で使用しているポート(TCP1720,TCP49152-49153)に変更する必要があるとのこと。
早速実機でデフォルトのポート番号を25から1720に変更してみたがやはり通信が出来ない。
その際に気付いたのが実機からバックアップしたアドレス帳データ(短縮ダイヤル等)の中にある”ポート番号”という項目にセットした覚えの無い”25″という文字が入っていたこと。
メーカーには
「もしかするとアドレス帳の設定時にポート番号を設定しない場合はデフォルトのポート番号が自動で設定され、送信時にはそのポート番号を使っているのではないでしょうか?」
と質問してみたが、その時には明確な回答が得られず、再度調査させて欲しいとのことだった。
後日メーカーの人が実機での動作試験を行ったところ、先の推測が正しかったようで、アドレス帳のポート番号を1720に書き換えたら無事に通信が出来たとのこと。
なので今後設置して貰う機械では最初にデフォルトのポート番号を変更して貰うことになり、さらにこちらで書き込むアドレス帳データにも最初からポート番号を書いておくことにした。
でもなぁ、デフォルトを書き換えたら既に設定してあるデータも書き換えて欲しいと思うけど、無理なのかな?
うーん、運用を考えたらヘタに自動で書き換えないほうが使いやすいか。
だとしたらデフォルトの変更時に既にあるデータも書き換えるかどうか問い合わせて、「書き換える」を選んだら書き換えるとかにしたらどうかな?
この「EL-6000」という機械のWEB設定画面は今までの「SL3400/ML4600」に比べると退化したなぁ。
アドレス帳の個別設定すら出来ないのはかなり使い難いから、作り直して欲しいよ。
4 comments to this article
ちょろ
on 2014 年 10 月 16 日 at 1:06 PM -
そもそもKnown Portを使うのはどうなんでしょうねぇ。
プロトコルがSMTPのそのものだったら別ですが、それならその様に表記した方がいい気がしますし。
tan
on 2014 年 10 月 16 日 at 1:15 PM -
>ちょろさん
元々このFAX機はメールを利用したインターネットFAXに対応しているので、送信にはsmtpを受信にはpop3を使うように作られています。
面白いことに設定画面には「SMTP送信ポート」とともに「SMTP受信ポート」という項目があり、デフォルト値はどちらも25になっています。
今回は両方を1720に設定しています。
ちょろ
on 2014 年 10 月 16 日 at 8:35 PM -
>「SMTP送信ポート」とともに「SMTP受信ポート」という項目があり
普通に考えればSMTPのポート25だけで完結しますが、昨今の事情を考えるとSubmissionポートを考えているのかも知れませんね。(SMTP-AUTHの設定があるのかは知りませんが)
tan
on 2014 年 10 月 17 日 at 9:00 AM -
>ちょろさん
>Submissionポート
そんなところなのではないでしょうか。
昨今は素直に25番ポートを通してくれるプロバイダは少ないですからねぇ。