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Atom D525搭載でDDR3対応マザーがようやく出た

今年の6月後半に発表されていたIntelの省電力CPU「D525」を搭載したマザーが最近国内での代理店がマスタードシード・リンクスからCFD販売に変更になったGIGABYTEから発売になった。
発売されたのはMini-ITXフォームファクタの「GA-D525TUD (rev. 1.x)」。
6月にASUSからIONプラットホームのマザーは発表になっていたが、今度のはIntel NM10 Expressチップセット搭載で価格が安く、実売で10,000円弱。
これは同社のD510搭載Mini-ITXマザー「GA-D510UD(rev. 1.0)」のCPUをD525に変更したようなものだが、ネイティブでDDR3メモリに対応したのが特徴(DDR2スロットは無し)。
IntelのD525のデータシートではDDR2及びDDR3に対応となっていて、DDR3はSODIMMのみとなっているにも拘わらずメーカーサイトの写真を見ても仕様を見てもデスクトップ用のDIMMが使えるようだ。
メモリスロットは2本あるが、残念ながらデュアル動作は出来ずシングルチャネルとなる(CPU内蔵のメモリコントローラの仕様)。
それでも最大4Gのメモリを搭載できるので通常使用では不足は無いと思う。
基本的な仕様はIntelのD510マザー「D510MO」と大差無いが、大きく違うのはSATAポートがD510MOの2ポートに対して4ポートとなっていること(これはGA-D510UDも同じ)。
SATAコントローラーを内蔵しているNM10 Expressチップセットの仕様では2ポートのみのサポートだが、GIGABYTEでは別途SATAコントローラチップを搭載して4ポートサポートするようにしていて、追加された2ポートはRAID0,1,JBODをサポートしている。
またUSBポートもD510MOの7ポートに対して8ポート搭載(バックパネルに4、マザー上のピンヘッダで4)している(IntelのD410PTは8ポート)。
LANはGbit対応でサウンドもIntel HDオーディオとこの辺りは違いが無い。
これで冷却機構がファンレスだったら買いなんだけど、残念ながらCPUの冷却は小さ目のシートシンクと小型のファンで行うようになっている(これもGA-D510UDと同じ)。
CPUのTDPが13WとD510と同じなので、大型ヒートシンクを採用すればファンレスに出来るのかも知れないが、その分マザーボード上の配置に制限を受けるので小型ヒートシンク+小型ファンにしているのかも。
それでもようやくAtomでDDR3メモリが使えるようになったことで選択肢は広がったと言えると思う。

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ATOM搭載小型ファンレスベアボーンが店頭に並んだらしい。

7/28の記事「ATOM D510搭載のファンレスベアボーン」で取り上げたShuttleの超薄型ベアボーン「XS35」がようやく秋葉原の店頭に並んだとの事。
amazonでの通販はあったようだが、今回ようやく店頭に並んだらしい。
先の記事でも書いたが、とにかく小さくて静かなのでCPUパワーやGPUパワーを必要としないことであれば、いろいろな使い途があると思う。
病院(診察室やナースセンター)とかで使用する端末としても良いかも。

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D510MOのD525版って出ないのかな?

IntelのATOMプロセッサD510の性能向上版のD525が発売されてから一ヶ月以上が経過したが、IntelからはD525搭載のマザーが発表されていない。
ASUSとかからは出ているが、本家のIntelは出す気が無いのかな?
そういえば、先の記事に書いたShuttleのベアボーンもD510搭載だよなぁー、どうせならD525搭載のマザーを採用すれば良かったのに。
D525+NM10のマザーとしてはJetwayの「NC96FL-525-LF」があり、これがなかなか良さそうに思える。
SATAポートがNM10標準の2つに加えてJMicronJMB363チップがサポートする2つ(RAID 0/1 対応)の計4ポートあり、LANもRealtekのRTL8111D搭載でGbit対応となっている。
IDEポートも一つあり、光学ドライブをつなぐのに使えるが、無理に使う必要も無いだろう。
メモリはDDR2-SDRAMソケットが2本で最大4Gまで(CPUの仕様)、USBポートもNM10の上限の7つとなっていて、この辺はIntelのD510MOと変わりない。
折角D525を搭載しているのだから、DDR3に対応していれば良いのにと思うが、この製品はD510を搭載した「NC96FL-510-LF」のCPUを変更しただけの製品らしく、仕様を見ても違いはCPUのみとなっている。
マニュアルを見るといろいろ面白いマザーで、SATAポートが多いのは魅力的なんだけど、売っているのを見たこと無いなぁ。

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ATOM D510搭載のファンレスベアボーン

Shuttleからファンレスのベアボーン「XS35」が発売されるらしい。
CPUにはATOMのD510を採用し、チップセットはNM10で、ベアボーンと言ってもATOM採用でCPUは搭載済みなので、メモリとストレージを組み込みOSをインストールすればPCとして使用できる。
価格は19,000円前後か?
ストレージとして組み込み可能なのは2.5インチのHDDまたはSSDで、3.5インチHDDは組み込めない。
光学ドライブはスリムタイプの組み込みが可能なので、この点は2月に発売になったディラックの「DIR-3310W(B)/D510」よりも有利か。
メモリはDDR2-SDRAMのSODIMMが1枚のみ搭載可能で、ディラックのは2スロットあるのでそれに比べると劣ることになる。
まぁ2Gのモジュールを1枚組み込んでおけば用は足りるだろうから、あまり気にすることも無いかも。
#そもそも大量にメモリを必要とする処理をこのようなPCにさせること自体ちょっと無理かと。実際自宅で運用しているD510MOベースのPCは、2GのメモリでWindows7が充分動いている。
電源は40WのACアダプタで、ケース内には全くファンが無いためHDDではなくSSDを組み込めば回転部分が全く無いことになり、静粛性の高いPCとすることが出来る。
気になるサイズだが製品の写真を見る限り、スリムタイプ光学ドライブの外付けケースの奥行きを長くした程度の大きさで、大き目のルーターに見えないことも無いくらいの大きさだ。
ヒートシンクの形状からすると、ケース側面を放熱板として利用するようなので、設置時に側面を壁等につけてしまうと充分な冷却が出来ない可能性も考えられるので注意が必要だと思う。
このサイズと静粛性、更には無線LAN(11n)を搭載していてLANケーブルを引き回す必要が無いのを活かしてリビングに置くPCとするのも良いかもしれない。
残念ながら有線LANがGbit対応では無いので、大量のデータ転送を伴うファイルサーバー的な利用には向かないと思う。
反対にクライアントとしてWindows Media Playerを利用して他のPCからメディアファイルの配信を受けて再生するくらいなら出来るかもしれない(ただしあまり解像度の高い(1280×720等)動画ファイルの再生は苦しいかと)。
あとは所謂「ネットとメール」を主な用途とするPCにするのが適しているか?どちらにしてもいろんなことをするメイン機的な用途には向かないだろう。

※現在はamazonでも販売中


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面白そうなマザーが(ASRockから)出た

ASRockからVIA製CPU「PV530」をオンボード搭載したMicroATXマザー、その名も「PV530」が出た。
この「PV530」というCPUはC7に採用されていたEstherコアを搭載し、製造プロセスは90nmとIntelやAMDの最近のCPUに比較すると少々時代遅れの感がある。
ちょっと面白いのはクロックが「1.8GHz+」と表記されている点で、これはクロックは固定されていないということか?
マザーそのものにもオーバークロックソフトが付属してくるので、O/C好きの人向けとも言えそうだ。
マザーボードとしてはフォームファクタがMicroATXということで、あまり小さいケースには収められないが、その分拡張性があるとも言える。
メモリスロットは3本と奇数だが、DDR3用が1本とDDR2用が2本となっていて、最大容量は4Gとなっている(当然ながら混載は出来ない)。
チップセットはこれまた新製品のVIA製GPU機能内蔵チップセット「VX900」が組み合わされ、DirectX 9対応となっている。
拡張スロットはPCI Express x16×1(チップセットの仕様により8レーン動作)とPCI×1となっている。
8レーン動作とはいえPCI Expressスロットがあるということは、VX900内蔵のGPU機能に不足を感じた場合にVGAカードも搭載可能ということで、選択肢が多くなるのはありがたい。
CPUのTDPがどれくらいなのか判らないが、CPUのヒートシンクにはFANが付けられているのが少々残念(チップセットはヒートシンクのみ)。
オンボードLANも10/100MのみでGbitでは無いのも時代遅れと感じる(一度ギガビットに慣れると戻れないので、個人的にはこれだけで購入意欲が半減)。
それでもCPUオンボードで実売価格が7,480円程度と安価なうえ、PCを自作するような人なら余らせているであろうDDR2のメモリが使えるので、安く1台組むのには良いマザーかもしれない。
ま、CPUのパワーがどれくらいなのかが気になるところではあるが・・・・・・
メーカーサイトのスペック表によると対応OSはWindows 7/VISTA/Xpとなっているが、エアロなんかは動作するのかな?

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そろそろ半年

IntelのマザーIntel BOX D510MOと小さいケース(サイズ SCY-402-ITX-BK)で省電力PCを組んでから半年が経った。
電源も途中でACアダプタタイプに交換してあり、PC内には一切ファンが無い構成になっているので、CPUやHDDから出た熱は自然な対流でケース外に出すしかないが、この半年の間ほぼ休み無しに稼動させていても、今のところトラブルらしいトラブルは発生していない。
組んだのが冬なので屋外の気温は低かったが、室内は暖房で暖かくなっていた状態でも熱的には問題が無かった。
これから暑くなり、冬よりも室温は高くなるのでどうなるか少々心配ではあるが、マザーよりもどちらかと言えばHDDのほうが心配。
HDDは縦置きにしているケースの最上部という放熱には有利な場所にあり、実際にケースの天板の温度は結構高くなるが、SSDに載せ替えればそんな心配も不要になるのかな?

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865G+ソケット478マザーの新製品     って?

MARSHAL からソケット478対応のマザーボードの新製品が発売された。
チップセットはIntel 865GV+ICH4で、まるで一昔前の構成。
ビデオカード用スロットも当然ながらAGPで、今では対応する製品を探すにも苦労しそうだ。
もちろんこれは新たにPCを組む人をターゲットにしているのではなく、マザーボードが壊れた過去のPCの資産を利用するための製品だろう。
詳しいスペックはメーカーサイトを見て貰うとして、大まかなところは以下の通り。
CPUソケット ソケット478
対応FSB 400MHz / 533MHz / 800MHz
対応メモリ DDR-200/266/333/400
対応CPU Willamette,Northwood,PrescottのPentium4(3.4GHzまで)及びCeleron(Dを含む)

実売価格が7,000前後なので、下手なG31マザーよりも高価だが、G31に乗り換えるにはCPU&メモリも交換せねばならないので、結果的にはこちらのほうが安価で済み、壊れた865Gマザーの交換用としては選択肢の一つになるだろう。
このメーカーはG31+ICH7搭載のソケット478マザーの製品を出す等ちょっと面白い(過去のASRockみたい)。
自宅にもマザーが壊れたままの478機があるので、ちょっと欲しいかも?と思ってしまった(笑)。

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D525ベースのマザー

Intelから新しく発表されたAtom D525(とD425)だけど、搭載マザーはAsusのIONプラットホームのものが出たくらい。
D510の時は即座にIntelから純正マザーが発売になったが、今回は未だにIntelから搭載マザーが出る気配が無い。
Intelのサイトを見ても未だにATOM搭載のマザーはD510MOとD410PTしか載っていない(さらに古いD945GCLF2も載っているが)。
Intelとしてはしばらくの間D525搭載マザーは出さないつもりなのだろうか?
まぁ、D510との違いは動作クロックが1.66GHzから1.8GHzに(僅かに)上がったことと、対応メモリにDDR3が加わった(しかしSODIMMのみ対応)こと程度だから、新鮮味に乏しいと考えているのかも?
もしくはD525搭載マザーを出してしまうと、D510MOが売れなくなるから在庫を売り切るまでは発表しないつもりかな?(笑)

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Atom D525登場

Intelの省電力CPUであるATOMファミリーに新しいCPUが追加されていた。
昨年暮れに発表され、年明けに搭載マザーが発売されたD510の上位にあたるD525だ。
クロックがD510の1.66GHzに対し1.8GHzと向上し、対応メモリもDDR2に加えDDR3にも対応した(ただしDDR3はSODIMMのみ対応とのこと)。
その他の仕様はD510と同じで最大TDPも13WとD510と変わらない(価格も1000個ロット時で63ドルと同じ)。
#D525の仕様(Intelのサイト)
クロックが上がって価格も変わらないのであれば、今後はD510に代わってこっちを採用するメーカーが増えるのかな?
既にASUSのIONプラットフォームを採用したAT5IONT-Iの発売が一部のショップで予告されている(メーカーサイトに製品情報無し)。
IntelのD510マザーである「Intel BOXD510MO」もD525ベースに替わるのかな?
ちなみに下位にあたるD410に対応するD425も発表されている。

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ソケット478のG31マザーねぇ、、、、、

今では中古品でしか見かけなくなったIntelのPentium4。
今時そのCPUに対応したマザーが発売になること自体”?”だが、今度MARSHALから発売になる予定のマザー「MAMR-G31-478」はチップセットにG31を採用していている上に、LGA775ではなくソケット478対応だというから、「今更何故?どんな需要があるの?」と考えてしまう。
#ASROCKから出たのであれば、「あぁーまたASROCKがやったか(笑)」で済んでしまうけどね(笑)。
メーカーサイトでは余ったパーツの有効利用が出来るようなことが書かれているが、果たしてこれでPCを新たに組もうとするユーザーはどれくらいいるか疑問だ。
ソケット478でメモリがDDR2だとかSATAポートがあるとか、変わった物が好きな人には面白いアイテムかもしれないけど、一般向けじゃないよなー(SATAポート自体は私の持っているNetVistaM42にも搭載されているから無い訳では無い)。
一体どんな人がこのマザーを買うんだろうか?ソケット478のPentium4とDDR2のメモリを余らせていて、PCを組むのが趣味だという人くらいじゃないかな?
ちなみにFSB400のCPUには非対応なので、NorthwoodのCeleronは使えない。

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