「ネットワークカメラ」が動かない

ユーザーさんから「現場のカメラが動かない」との連絡が来た。
そのユーザーさんの現場(複数)に設置してあるパナソニックのネットワークカメラが時々反応が無くなることがあり、大体は本体がハングしているだけなので電源の再投入で直ることが殆ど。
今回もそれかと思ってブラウザで接続するとちゃんとトップページは表示された。
画像も表示されるということは本体のハングアップでは無い。
ただ表示される画像が何故か建物の壁だけなので、パンさせて正しい方向に向けようとしたところ反応しない。
さらにパンスキャン(左右一杯までカメラを振って元の場所に戻る動作)をさせて見ても変化無し。
そっかー、”動かない”ってこのことだったんだ(汗)。
このカメラ(「KX-HCM1」)は電源投入時や再起動時にはカメラがホームポジションに戻る動作を行なうので、試しに再起動してみたがカメラの向きには変化が無かった。
ティルト動作はするので、駄目なのはパンの方だけということは物理的に動作機構のどこかが故障したと思われる。
パン動作は内部のモーターが回り、モーター軸のギアがベルトで接続しているもう一方のギアを回すと同軸のウォームギアが回ってカメラに付いているギアが左右に動くという動作となっている。
発売当初はモーター軸のギアが樹脂製で割れやすく、パン動作をしなくなる故障が続発しその度に保証でメーカー修理に出していた。
修理されたのを見るとギアが金属製に交換されていたのでメーカー側(九州松下)でも設計上の不具合と認識していたようだ。
今回もその辺りの故障だろうと見当はつくのだけど、替えの部品なんて手元に無いので修理対応は出来ないが、たまたま手元に同じカメラが1台あったので故障したのと同じ設定を入れ込んで現場に持って行き交換して対応した。

外してきたカメラの内部を見てみると、モーター軸のギアは金属製になっていたので一度メーカーで修理対応したものだったけど、ベルトが切れてパン動作が出来なくなっていたと判明。
下の写真がカメラの内部で、画面中央付近の小さい方の白い丸の中がモーター軸のギア、その右上の大きな白い丸の中のギアとベルトで連結されていたんだけど、ベルトが経年劣化で伸び切った上に切れていた。

「KX-HCM1」の内部

「KX-HCM1」の内部。白丸の中が駆動用のギア。赤い楕円の中がカメラユニットに付いているギアを左右に動かすウォームギア。


写真にも写っているが、二つのギアの間に見えるのが伸び切って切れたベルトで、それを取り出したのが下の写真。

「KX-HCM1 」の伸び切って切れたパン動作用の駆動ベルト(の芯材)で本来の数倍の長さになっている。ところどころに付着していたり周囲にある黒いものは経年劣化でボロボロになって砕け散ったベルト本体。


切れたベルトの芯材がかなり伸びてしまっているのは、ゴムで出来ていたベルト本体が経年劣化で固く脆くなって砕け始めてギアの歯と噛み合わなくなりパン動作をしなくなったところに何度もパン動作(パンスキャン含む)要求が来たので回転するモーター軸に引っ掛かって引き伸ばされたと推測される。

記録を見ると取り付けたのが20年以上も前なので、これまでよく動いていたなぁと思う。
今回は同じモデルがあったのですぐに対応できたけど、今度故障したら別モデルになり天井に埋め込んであるACアダプタも固定用スタンドも違うものになるので、ちょっとした工事が必要になるなぁ(汗)。

←クリックしてくれると嬉しいです。
【広告】

コメントを残す