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明日未明に月と土星が接近する

今月1日に西矩(太陽から西に90度離れた場所に見える)を迎えた土星と月齢21の月が明日接近して見える。
太陽から西に90度離れるということは、太陽より6時間(実際には4時間半)ほど早く地平線から昇ってくるということで、下弦の月と同じように太陽に先行する形で空を動いている。
その両者が明日の未明から日の出前にかけて接近して見える。
札幌での土星の出が23:37、月の出が23:48で、高度の違いがあるので月の方が低い場所に見える。
日の出が3:55なので、その1時間前までが勝負かな?
とはいえ、今夜から明日未明にかけては雨という予報なので観るのは難しそうだ。

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土星が衛星数太陽系1位に返り咲き!

太陽系の惑星には水星と金星を除き衛星が存在する。
我々の住む地球の衛星は言うまでも無く”月”で、地球の衛星はこの月一つだけとされていて、太陽系で衛星を持つ惑星中最も衛星数の少ない惑星となっている(火星は2個)。
反対に多い方では太陽系最大の惑星である木星が9個で長らく(ガリレオ衛星発見後から4世紀ほど)最多となっていたが、パイオニアやヴォイジャーという探査機の探査や、地上の望遠鏡の発達・ハッブル宇宙望遠鏡の観測で2番目に大きい土星とともに多数の衛星が発見され、これまで木星と土星がトップの座を争って来た。
最近は木星の衛星数が95個でトップとなっていたが、この度土星に新たに62個(!)の衛星が発見されたと報告があり、総数で145個にもなりトップの座を奪還した。
同じ観測方法で木星を観測したらもっと見つかるかも?

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「SORA-Q Flagship Model」が九月に発売予定!

今年(2023年)の八月に打ち上げられる予定の小型月着陸実証機「SLIM」に搭載されることが決まっている小型変形ロボット「SORA-Q」のレプリカモデル「SORA-Q Flagship Model」が9/2に発売になる予定で、一昨日4/13に発表された。
この「SORA-Q Flagship Model」は大きさが直径およそ80mmの実物と同じで実物同様の変形・動作が可能、材質も本物とほぼ同じ(細かいパーツには異なるところもあるとのこと)で実際に走行し、搭載されたカメラでの撮影も可能。
操作はスマートフォンで専用のアプリを使って行うことになっている。
既に発表日の4/13から公式サイトや各種ネットショップでの予約受付が始まっており、300台限定で色違いの「宇宙兄弟EDITION」モデルは予約受付が終了している。
実物は砂や岩だらけの月面用だが、この「SORA-Q Flagship Model」は屋内専用なので砂場等では”絶対に遊ばない”ようにとの注釈が付けられている。

見ての通り、カメラが内蔵されていて少し上を向いているが、これって「アイボ」と同じ問題がありそうなのでこれより上には向かないようになっているんだろうな・・・(汗)

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木星が王座奪還!

太陽系最大の惑星である木星がおよそ4年ぶりに王座を奪還した。
なんの”王座”かというと、「衛星数」。
2022年末までは土星が4年余りにわたって最多の83個もの衛星を従えているとされていたが、すばる望遠鏡のハイパーシュープリームカム等を使った観測で木星に新たに12個の衛星が発見及び認定されたために木星の衛星数がトップの92個となった。
今回発見された12個全てが直径3Km以下の小さいもの。
発見自体は2021年9月にはすばる望遠鏡で、さらに2022年8月にはチリのセロ・トロロ汎米天文台のブランコ望遠鏡で行われており、その後のチリ・ラスカンパナス天文台のマゼラン望遠鏡による追観測で軌道が確定し今回の認定につながった。

それにしても地上の望遠鏡での観測で数億キロ先の3Km未満の小天体を発見して軌道の確定も出来ちゃう時代なんだなぁ・・・凄い!

今回王座を追われた土星もまだまだ王座に返り咲く機会はあるだろうから、虎視眈々と狙っているのかも?(笑)

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「H3」ロケット1号機の打ち上げが延期

国産大型ロケット「H3」が間もなくデビューの予定だが、1号機の打ち上げ予定が延期となった。
来週の月曜日(2/13大安)の予定(これも当初の2/12から一日延期されている)だったが、今日になってさらに2日延期されて2/15となった。
H2A以来の国産大型ロケットとなるので楽しみだったんだけどなぁ・・・

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昨夜(11/8)の皆既月食

昨夜はほぼ1年ぶりに日本で皆既日食が見られた。
札幌でも夕方まで空が厚い雲に覆われていたが、部分食が始まる頃には晴れて月が光っていたので急いでカメラを出して撮ってみた。

2022/11/08の皆既月食(ほぼ食の最大の頃)。赤銅色で普段の満月とは全く違う雰囲気の月。

2022/11/08の皆既月食(ほぼ食の最大の頃)。赤銅色で普段の満月とは全く違う雰囲気の月。


地球の影が均一では無いので右上の方が妙に明るく写っている。
目視でも同様に右上だけが明るく見えていたな。
次回日本で見える皆既月食はほぼ3年後の2025年9月8日なのでしばらくは観ることが出来ず今回が貴重なチャンスだった。
半分以上諦めていたけどなんとか観れたし、子供にも見せることが出来て良かったよ。

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晴れた!

先ほど18時前に外に出て空を見上げたらあれほど厚く垂れこめていた雲がほぼ無くなって月が明るく光っていた!
急いでカメラを持ち出して300mmで撮ってみると、皆既食前なのに左下が少し暗く写っていた。
部分食の前に始まった半影食のために暗くなっていたというわけだ。
何枚か手持ちで撮ってから三脚をセットして撮り始め、その内に部分食が始まり本格的に欠け始め肉眼でもはっきりと判るようになった。
妻と子供も呼んでみんなで観たが、子供は初めて見る月食に興奮気味・・・だったけど、寒いので10分ほどで屋内に戻った。
空には大きな雲は無く、しばらくは月が欠けている様子が楽しめそう。
皆既食が始まったらまたみんなで観ようかな。

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今夜「恒星食」が起こる

今日10/6の夜23:37頃(日本時間)に恒星食が起き、日本全国で観測できるという予報が出ている。
隠されるのはみずがめ座の11.5等級の恒星で、隠すのは衝を過ぎた海王星・・・では無くその衛星のトリトン。
隠す方のトリトンの光度がおよそ13等級、隠される方の恒星も先に書いたように11.5等級とどちらも非常に暗く、すぐ近くには8等級の海王星があるので観測の難易度は非常に高いということだ。
それでも食前後の恒星の光度変化を調べることでトリトンの大気に関する情報が得られるので、どんな観測結果が得られるのか興味深い。

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