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「SLIM」が再び目覚めた!

JAXAが運用する小型月着陸実証機「SLIM」が二度目の夜を超え、新たな写真を地球に送信することに成功したと発表された。
「SLIM」は月面着陸時にメインエンジンの片方のノズルが脱落したために予定の姿勢を取れずにひっくり返った姿勢となり、本来は上面に向くべき背面の太陽電池パネルを西に向けた状態になっている。
そのため月面での日の入り前の数日間のみ稼働可能となっている。
元々夜の低温に耐えられるような設計になっておらず、先月の終わりに再起動が確認されたことですら奇跡的と言われたが、二度目の夜も超えてしまったことになる。
流石に温度センサーの一部や着陸後に接続を絶ったバッテリーセルの一部に障害が発生しているとのことだが、それでも凄いことには違いない。
欲を言えば搭載していった”子機”(LEV-1、LEV-2)にも生き返って欲しいところだけど、さすがに無理だよなぁ(汗)。
次回は子機の方は親機(笑)と接続して充電できるようにすれば面白いかも?(汗)

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天王星と海王星に新たな衛星が見つかった

カーネギー研究所のスコット・S・シェパード氏などの観測チームがこの度、天王星の新衛星「S/2023 U 1」と、海王星の新衛星「S/2002 N 5」および「S/2021 N 1」を発見したことを公表した。
天王星の衛星が発見されるのは2003年10月以来でおよそ20年ぶり、海王星の衛星は2013年7月のHippocamp以来およそ10年ぶり。
これで天王星の衛星は合計28個、海王星の衛星は合計16個となった。
直径は「S/2023 U 1」が8Kmほどと推定され、既知の天王星の衛星の中では最小と見られている。
また「S/2002 N 5」は直径23Km、「S/2021 N 1」は14Kmほどとされ、「S/2021 N 1」は海王星からの平均距離は約5060万km、最も近づく時(近海点?)は約2830万km、最も遠ざかる時(遠海点?)は約7290万kmという楕円軌道を描き、公転周期は約27.43年で「惑星から最も離れた軌道を周回する衛星」「最も公転周期の長い衛星」という2つの記録を更新した。
#7290万kmという距離は水星の遠日点距離(6,980万km)よりも離れているので、惑星と衛星というよりも恒星と惑星の関係に近い。

それにしても地球から何十億キロも離れたところにある10-30Kmの物体を発見できるなんて凄いねぇ・・・なにせ視等級が25~27等級という暗さに加え、近くには主星となる明るい惑星(6-8等級)があって、その明るさに隠されてしまうからねぇ(20等級違うと明るさは1億倍違う)。
それを可能にする観測方法(短時間(5分程度)露光を多数繰り返す)を考案し、さらに何年もかけて動きを観測した結果の発見ということだそうな。

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今夜は月と木星が接近

今夜、月と木星が5度以内に接近して見える。
一昨日と昨日の夜に見上げたところ結構近付いているのが見えた。
今夜が最接近だとは知っていたものの、札幌は天気が悪くて見ることは出来ないと思われる。
太陽系最大の惑星である木星は2.3等級と明るいだけに月に近づいてもはっきり見えるんだよねぇ。
天気が回復してくれたらなぁ(汗)

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「SLIM」が休眠状態に

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が休眠状態に入ったと昨日午後に発表された。
これは着陸地点が日没を迎え、太陽光が「SLIM」の太陽電池パネルに当たらなくなり発電しなくなったためで予定されていたことだ。
月面での次の夜明けは半月後で、「SLIM」は夜間の低温(-170度)に耐えるような設計にはなっていないので損傷する可能性はあるが、JAXAは再び太陽光が当たる今月半ば以降に再度運用可能になる可能性もあるとしている。

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「SLIM」が再起動

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が先日月面への軟着陸に成功するも、搭載した太陽電池パネルが発電しない状況となっていた。
これは着陸時の姿勢が想定外となり、太陽電池パネルが日陰になってしまったためと確認されている。
そのため内蔵バッテリーのみでの運用となり、バッテリー残量が12%となったところで地上からの指令でバッテリーを切り離し「SLIM」の活動は停止した。
その後のデータ解析及び搭載していた超小型探査ロボット「LEV-2(SORA-Q)」が撮影した「SLIM」本体の写真によって太陽電池パネルが西を向いていることが確認され、太陽が西に移動することで発電が再開される可能性があるとされていた。
そして今日1/29の朝にJAXAが「SLIM」との通信の再確立させ、新たな写真の送信に成功していると発表した。
これで月面での日没までの間にさらなる探査が可能となった。
当初の計画より探査時間は短くなったけど、新たな知見が得られることを期待できるな。

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「SLIM」は西向きに着陸した?

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が1/21に予定通り月面への軟着陸に成功した。
ただし太陽電池パネルが発電しておらず、バッテリーのみでデータの送信を行い、残量が12%になった時点で地上から電源を切って今もその状態のまま。
JAXAによると各テレメーターの値を分析したところ太陽電池パネルが当初の予定よりも西に向いている可能性があり、(月面での)朝に当たる場所に降りたので今後時間が経って太陽の位置が西に移動することでパネルに太陽光が当たり発電が始まる可能性があるという。
今のところ明日1/24以降にその可能性があるということなので、無事に再起動出来ることを期待したい。

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「SLIM」が軟着陸に成功!

JAXAの小型月着陸実証試験機「SLIM」は今日未明に月への軟着陸に成功した。
これは昨年八月のインド(チャンドラヤーン3号)に続き世界で5ヶ国目(他は旧ソ連・アメリカ・中国の三ヶ国)の偉業となる。
ただ、JAXAの発表によると着陸後に太陽電池での発電がされておらず、バッテリーからの給電のみで稼働している状態とのこと。
周回軌道上では太陽電池パネルは正常に稼働していたので、パネルの障害とは考え難く着陸後は何らかの理由でパネルが想定外の方向に向いている可能性があるとのこと。
今後、着陸地点から見る太陽の方向が変化することによってパネルに太陽光が入射するようになれば発電が始まることも期待できるとしている。
また、今回の目標である精密着陸については今後一ヶ月ほどで着陸地点の特定が出来る見込みとのことだ。
想定外の状況とはなっているものの、まずは軟着陸成功おめでとうございます。

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「SLIM」は今夜遅く着陸予定!

JAXAの小型月着陸実証試験機「SLIM」がいよいよ月への着陸に挑戦する。
予定では日本時間の今夜23時過ぎに降下直前の機動を行ない近月点を15Kmまでさげ、24時から降下を開始する。
その後は完全自立制御で画像認識によって降下開始点と着陸目標地点を判断しながら日本時間の明日0時20分頃に目標地点であるシオリ・クレーター近くの斜面に着陸する予定となっている。
JAXAは今夜23時からネット上でライブ配信を行い、着陸後の会見の模様まで中継する予定。
成功すれば米・ソ(ロシア)・中・印に続き5ヶ国目の偉業達成となる。
夜更かしできる人は見逃さないように!

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明日12/27から12/28にかけては「コールドムーン」

明後日12/28の未明は満月。
しかも今年”13”回目の満月で「コールドムーン」とも称される。
1年は12ヶ月なのに、どうして月1回の満月が13回もあるのか?
それは月の満ち欠けの周期(朔望月:月が地球の周りを公転する周期ではない)が平均で約29.53日で、これが12回で354.36日なのに対し、1年は約365.2422日でその差が約10.88日あるため。
この時期の月は太陽と反対に高いところを通るので見応えがありそう。
特に日没の後すぐの月の出直後だと地上の風景との対比で大きく見えるので、時間があれば見てみたいな。

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”SLIM”の月周回軌道投入に成功!

JAXAが昨日(12/25)に小型月着陸実証機「SLIM」の月周回軌道投入に成功したと発表した。
周回軌道投入は地上からのオペレーションによって日本時間2023年12月25日16時51分に実行され、現在は近月点約600Km、遠月点約4,000Kmの極軌道に入っているとのこと。
今後は遠月点を徐々に下げ円軌道に遷移させ、その後に着陸に向けて近月点を下げていく予定。
着陸は来年(2024年)の1/20に予定されている。

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