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今年のペルセウス座流星群は今日がピーク

毎年たくさんの流星が出現するペルセウス座流星群は今夜がピークとなる見込み。
今年は満月に近い(しかもスーパームーン)月が放射点近くに見えるために観測条件は良くないが、それでも明るい流星は見えると思われる。
札幌では月の出(19:22)よりも早く放射点が北北東の空に上るので、運が良ければ月が出る前に少しは流星が見られるかも。
流星の出現が増えるのは0時を廻ってからなので、その頃には放射点はほぼ北東の空の高度40度くらいの位置まで上り、月は南南東で同高度あたりに位置するので、観測する方向を工夫すれば月が邪魔にならずに観測できるかも。
子供が早くに寝てくれて、私が起きていられれば見ることが出来るかも?

「国立天文台 天文情報センター暦計算室 」

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「きりん座流星群」

今日(5/24)の夜には「きりん座流星群」が観測されるかも?
この流星群は過去に観測されたことが無いそうだけど、今年は元になる「リニア彗星」(が残したチリ)の軌道と地球の軌道が交差するために観測が期待されているとのこと。
ピークは日本時間で16時前後とのことだが、明るい時間帯なのでよほど明るい流星(火球クラス)でないと観ることは出来ないかと。
暗くなる19時頃も流星が観られる可能性が高いとのことなので、放射点となる北の空を中心に空を流れる星を観ることが出来るかも。
問題は天候なんだけど北海道は生憎雲が多い天気なので観測は無理そう・・・

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今日は火星が最接近

今日(4/14)はおよそ2年と2ヶ月ぶりに火星が地球に接近する(前回は2012年3月5日)。
2003年8月27日の大接近時は火星の近日点に近かったために地球との距離が約6万年ぶりにおよそ5576万kmまで接近したが、今回は9239万kmと1.66倍ほど遠い。
つまりその分小さく見えるということだけど、それでも光度はマイナス1.4等級ほどと明るくなっているので、見つけるのは容易かと。
外惑星の最接近は当然ながら地球から見ると太陽と反対の方向になるので、夜中に真南辺りに見えることになる。
今回は月齢が14.3とほぼ満月に近く月も太陽のほぼ反対側に見えるので、火星と月が接近して見えることになる。
今夜外に出て月の近くに明るく光る赤い星が見えたらそれが火星で、月の左上に見える筈。
月の左下にはスピカが見え、月とスピカを繋ぐ線を延長した先には土星が見える筈(土星が昇ってくるのは少し遅くなってから)。
日没後の早い時刻には南西の空(ふたご座のポルックスの近く)に木星が明るく見えるので、運が良ければ肉眼で見える外惑星3つ全てを見ることが出来る。
幸い今夜は全国的に晴れるところが多いみたいだし、札幌も晴れそうなので火星を見るチャンスかな。

次回の接近は2016年5月30日で距離は7528万kmと近づき、さらにその次の2018年7月31日には2003年並の5759万kmまで接近するので、今回よりもずっと明るい火星を見ることが出来そうで楽しみだ。

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アイソン彗星は消滅したらしい・・・

日本時間今日未明の近日点通過前に核が崩壊したと思われるアイソン彗星はその後の衛星による観測で見えなくなっていると報道されている。
近日点通過直後はNASAの太陽観測衛星でその姿が捉えられていたが、数時間後には見えなくなってしまったとのこと。
崩壊した核が近日点通過で太陽の熱により揮発成分の大部分を放出してしまって細かい塵や残骸になってしまい、太陽光を反射する部分が減少して結果的に大口径の望遠鏡でしか観測出来なくなってしまったと思われる。
肉眼でも観測可能になるかもしれないと言われていたが、その可能性は無くなってしまった。
12/4にはNHKスペシャルでISSから4Kカメラで撮影したアイソン彗星の姿を放映する予定だったが、こうなっては事前に撮影した映像しか流せなくなったかな?
またコンビニでは「アイソン彗星観測パック(380円)」なる商品が売られていたが、こうなっては売れないだろうな。
もっと大掛かりなのはJALが企画した
「チャーター機に乗って!アイソン彗星を空から眺めよう!」(http://www.jal.co.jp/domtour/ison/)
というツアーで、既に満席となっている。
実施可否の最終判断は12/3に行う予定で、彗星の崩壊や蒸発で観測不可能となった場合はツアー中止となり、その場合キャンセルフィーは発生しないとのこと。
このツアーも中止なんだろうな、やっぱり。

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アイソン彗星が消滅?

今世紀最大級の彗星として注目されていたアイソン彗星は日本時間の今日未明に近日点を通過し、太陽から離れる段階に入った。
NASAの発表では彗星の核が近日点通過前に崩壊していて、近日点通過後のアイソン彗星を確認できないとのことだ。
近日点通過で残りも融けてしまって崩壊している可能性がある。

http://spaceweather.com/
http://198.118.248.97/hotshots/index.html/
にあるSOHO衛星が捉えたアイソン彗星の連続画像では太陽(の裏側の近日点)に向かうアイソン彗星と太陽の裏側から出てくる残骸と思われるものが写っている。
写ってはいるものの近日点通過前に比べるとかなり暗くなっているので肉眼で観測できるかどうかは微妙かなぁ?
夜空に伸びる彗星の尾を見られると思っていたけどちょっと無理そうなので残念だ。

各地の天文台やSOHO衛星の運用をしているNASAでは
「アイソン彗星は?」
「たぶん、融けて蒸発してしまったのでは・・・」
なんて会話がなされていたりしてね(笑)

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今年も観れなかった

昨夜はオリオン座流星群がピークだということだったが、札幌では空を厚い雲が覆い月さえも見えない状態。
月が見えないのにもっと暗い流星が見えるわけも無く、今年も一個の流星も観る事が出来なかった。
来年5月までおあずけかな?

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満月

先週の土曜日(10/19)に古平に行った帰りにふと車外を見ると海面上に浮かんでいる大きな月が見えた。
月齢がおよそ14.3と満月に近い状態で、しかも月の出から時間がたっていなかったので高度が水平線近くだったために大きく見えていた。
また海面近くだったために月光が海面に反射して綺麗に見えていたのも印象的だったな。
思わず余市で海岸線近くの道路に車を止めて車外に出て観てしまった。

海面上に浮かぶ月と海面に反射する月光。

海面上に浮かぶ月と海面に反射する月光。

高度が低かったので若干赤味がかかっている月。

同時に撮った月のアップ

同時に撮った月のアップ

こちらはカメラが勝手に色を補正してしまったようで殆ど赤味がかっていない満月。

札幌では海から上る月も海に沈む月も見ることが出来ない(札幌市には海岸線が無い)ので、この日は私にとって珍しい景色を見ることが出来たことになって嬉しかったな。

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「ヴォイジャー1号」が太陽圏を突破!

米航空宇宙局(NASA)が探査機「ヴォイジャー1号」が昨年8/25にヘリオポーズを超えて恒星間空間に突入したことを確認したと発表した。
これにより同機は恒星間空間に到達した初の人工物となる。

ヴォイジャー1号は2004年に「末端衝撃波面」を通過し、現在は地球から190億キロの地点を秒速約17キロで航行しているとされている。
研究チームが送られてきている観測データを調べたところ、同機周辺のプラズマ密度が太陽圏の外側の層で検知した密度の40倍に上っていた。
このことから太陽風と星間物質が混ざり合う「ヘリオポーズ」を越え、恒星間空間に突入したと考えられるという。

データの分析から、ヴォイジャー1号が恒星間空間に突入したのは2012年8月25日だったと特定し、その時の太陽から距離は183億キロだったということだ。

ヴォイジャー1号が打ち上げられたのは1977年9月5日で既に36年が経過しているが、これまでに(最初の観測目標であった)木星の鮮明な写真を撮影する等の功績をあげている。
搭載する3基の原子力電池は2020年頃まで通信に必要な電力を供給可能と期待されている。

ヘリオポーズを超えたということは、「宇宙赤道祭」とかそれに伴う仮装パーティーはやったのかな?(爆)

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「ベテルギウス」の直径が40年前の2~3倍に?

北見工大等が参加しているチームが赤色超巨星「ベテルギウス」(オリオン座の左上の赤い星)の直径が1970-80年代に観測された時の2倍から3倍程度に膨張しているらしいという観測結果を発表した。
赤色超巨星であるベテルギウス(直径が7億キロ前後で木星の公転半径に近い)はいつ超新星爆発を起こしても不思議では無いと言われているが、今回の観測結果はそれを裏付けるものでも無く、膨張した(と見えた)原因も今のところ不明とのこと。
今回の観測では特定の波長(ほぼ緑色の領域)で膨張して見えたということで、この波長域では酸化チタンが放出するスペクトルが観測できるので、恒星内部で生成された酸化チタンが外部に向かって放出されているのでは無いだろうかと思われる。
酸化チタンのもとになるチタン(原子番号22)が精製されるのは恒星の一生の中でも後期でしかも生成されるのは中心部近くなので、それが表面で観測されたということはベテルギウスがその一生を終えるのも遠くないということか。

もし超新星爆発を起こせばその姿は地球からも良く見えることになるが、一時期懸念されていた「ガンマ線バースト(超新星爆発時に一時的に大量に放出されるガンマ線)」による地球への影響(生命の滅亡等)はあまり心配しなくても良さそう。
というのは超新星爆発時のガンマ線バーストが放出されるのは恒星の自転軸から2度の範囲内であることが理論上判っており(ただし実証例等の根拠は希薄だが)、ベテルギウスの自転軸はハッブル望遠鏡の観測で太陽系方向から20度ほど離れていることが判っているため。

1054年に観測された超新星SN1054(かに星雲の中心部にあるパルサーが誕生した時の超新星で爆発時の光度は-6等と推定されている)に比べると太陽系からの距離がおよそ1/10以下の約640光年と近いので、もし爆発時の光度が同程度だとすると、地球では100倍以上の明るさに見えることになり、その等級は-11等級で半月よりも明るく、爆発直後の数日間は昼間でも見えることが予想される。
もし爆発が夏に起これば昼間に見えることになり、冬に起きれば夜が多少明るくなるかもしれないな。
こんな太陽系の近所で起こる超新星爆発は滅多に無い(銀河系内では100年から200年に一回、観測できる宇宙全体では30秒に一回と言われている)ので、出来ることなら見てみたい気もするけど、私が生きている内に見ることが出来るだろうか?

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