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”冬の大三角形”

子供が昨夜「冬の大三角形が見たい」というようなことを言って来た。
どうやら学校で習って来たらしいが、昨夜は生憎の天候(吹雪)でとても星空が見えるような状況では無かった。
その雪も今日の昼過ぎにはやみ、その後は晴れて陽射しも出て来たので、今夜は観測に良い機会かもしれない。
言うまでもなく”冬の大三角形”とはオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンという3つの一等星を頂点とするほぼ正三角形のこと。
どの星も明るい(シリウスは夜空に見える恒星の中で最も明るい)し、ベテルギウスは特徴ある形をしているオリオン座の右肩(向かって左上)にあって見つけやすいから、今夜は子供と外で星空を見上げてみようかな?

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「SLIM」が休眠状態に

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が休眠状態に入ったと昨日午後に発表された。
これは着陸地点が日没を迎え、太陽光が「SLIM」の太陽電池パネルに当たらなくなり発電しなくなったためで予定されていたことだ。
月面での次の夜明けは半月後で、「SLIM」は夜間の低温(-170度)に耐えるような設計にはなっていないので損傷する可能性はあるが、JAXAは再び太陽光が当たる今月半ば以降に再度運用可能になる可能性もあるとしている。

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不安を煽ろうとしているだけだ(笑)

2021年に発見された彗星「バーナーディネリ・バーンスティン彗星」は発見当初は核の直径が200Kmにも及ぶ(かもしれない)観測史上最大の彗星ということで話題になった。
その後、地球に接近してきているので新しい情報が無いかと探していると2022年初頭にハッブル宇宙望遠鏡(HST)で観測されていて、その後のシミュレーションやALMA望遠鏡での観測等でさらに詳しい数字が出ていたようで、それによると85miles(約140Km)程度となっている(それでも観測史上最大クラス)。
で、この彗星が地球に衝突して災害をもたらすと書いてあるブログを発見、そこには
「地球をかすめただけで、大災害が起きてしまう
 2031年に太陽に最接近する」
と書かれているが、軌道計算からこの彗星の近日点はおよそ16億Km(太陽―地球間の距離の10倍以上で土星軌道の少し外側)で、地球をかすめることは無い。
もし、その距離で大災害が起きるとすれば、もっと大きくて重たい木星がもっと近くにあるので毎年大災害が起きても不思議は無いことになる(それ以前に太陽の方がはるかに近くはるかに重い)。
しかもこのブログの日時を見ると2023年の12月になっているので、直径が当初予測よりも小さくなった後に書かれていることになり、書いた人は新しい情報を知らずに(調べずに)書いていることと思われる。
要は他人を煽っているだけの”愉快犯”のような人で、こんな人の書く内容は全く信用できないという見本のようなブログだな。

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「SLIM」が再起動

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が先日月面への軟着陸に成功するも、搭載した太陽電池パネルが発電しない状況となっていた。
これは着陸時の姿勢が想定外となり、太陽電池パネルが日陰になってしまったためと確認されている。
そのため内蔵バッテリーのみでの運用となり、バッテリー残量が12%となったところで地上からの指令でバッテリーを切り離し「SLIM」の活動は停止した。
その後のデータ解析及び搭載していた超小型探査ロボット「LEV-2(SORA-Q)」が撮影した「SLIM」本体の写真によって太陽電池パネルが西を向いていることが確認され、太陽が西に移動することで発電が再開される可能性があるとされていた。
そして今日1/29の朝にJAXAが「SLIM」との通信の再確立させ、新たな写真の送信に成功していると発表した。
これで月面での日没までの間にさらなる探査が可能となった。
当初の計画より探査時間は短くなったけど、新たな知見が得られることを期待できるな。

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「SLIM」の着陸姿勢が判明・・・

JAXAの小型月着陸実証探査機「SLIM」の月着陸に関してJAXAの記者会見が今日の14時から行われた。
その中で小型月面探査ロボット「LEV-2(SORA-Q)」が分離後に撮影してLEV-1経由で地球に送信した「SLIM」の写真が公開された。
それを見ると、「SLIM」は当初予定されていた”四つん這い”状態では無くメインエンジンのノズルを上向きにした状態で、太陽電池パネルが西に向いていることが判明した。
質疑応答によると各種テレメーターの分析で予測していたとのことで、一昨日(1/23)の夜に写真のデータが出来た時には曰く「答え合わせで写真を見た」ということだったらしい。
今後、月面の着陸地点での日没(2/1頃)までに発電が始まれば「SLIM」は自動的に再起動するので、それに向けて1日数時間程度通信を試みるとのことだ。
それにしても着陸した探査機を別のロボットが撮影してそのデータを地球に送って来るなんてねぇ・・・
着陸前には「先乗りしたカメラマンが着陸の様子を撮影していたら面白いね」なんで冗談を言っていたが、まさにその通りになったわけだ(笑)。

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ブラックホールシャドウの変化

世界で初めてEHT(イベントホライズンテレスコープ)による銀河(M87)中心部にある超大質量ブラックホールの観測結果が画像化されて発表されたが、その観測は2017年に行われた。
1年後の2018年に観測が再度行われ、この度新たな画像が公開されている。
2018年の観測時にはEHTに新たな電波望遠鏡が加わり、前回も観測に参加した電波望遠鏡群の中には感度が向上したものもあり、より詳細なデータが得られたとのこと。
2018年のデータをもとに画像化されたのを見ると、全体的には似ており中心部の影(ブラックホールシャドウ)やリング(降着円盤)の直径には変化が見られない。
一方でリングの明るい部分が30度ほど移動しており、これは明るく光る物質がリングに沿って移動したのではなく、リング内に乱流があって明るくなった部分と暗くなった部分があると見られている。
始めてブラックホールシャドウの画像が発表された時も驚いたが、今回もビックリしたなぁ(汗)。

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「SLIM」は西向きに着陸した?

JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が1/21に予定通り月面への軟着陸に成功した。
ただし太陽電池パネルが発電しておらず、バッテリーのみでデータの送信を行い、残量が12%になった時点で地上から電源を切って今もその状態のまま。
JAXAによると各テレメーターの値を分析したところ太陽電池パネルが当初の予定よりも西に向いている可能性があり、(月面での)朝に当たる場所に降りたので今後時間が経って太陽の位置が西に移動することでパネルに太陽光が当たり発電が始まる可能性があるという。
今のところ明日1/24以降にその可能性があるということなので、無事に再起動出来ることを期待したい。

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「SLIM」が軟着陸に成功!

JAXAの小型月着陸実証試験機「SLIM」は今日未明に月への軟着陸に成功した。
これは昨年八月のインド(チャンドラヤーン3号)に続き世界で5ヶ国目(他は旧ソ連・アメリカ・中国の三ヶ国)の偉業となる。
ただ、JAXAの発表によると着陸後に太陽電池での発電がされておらず、バッテリーからの給電のみで稼働している状態とのこと。
周回軌道上では太陽電池パネルは正常に稼働していたので、パネルの障害とは考え難く着陸後は何らかの理由でパネルが想定外の方向に向いている可能性があるとのこと。
今後、着陸地点から見る太陽の方向が変化することによってパネルに太陽光が入射するようになれば発電が始まることも期待できるとしている。
また、今回の目標である精密着陸については今後一ヶ月ほどで着陸地点の特定が出来る見込みとのことだ。
想定外の状況とはなっているものの、まずは軟着陸成功おめでとうございます。

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「SLIM」は今夜遅く着陸予定!

JAXAの小型月着陸実証試験機「SLIM」がいよいよ月への着陸に挑戦する。
予定では日本時間の今夜23時過ぎに降下直前の機動を行ない近月点を15Kmまでさげ、24時から降下を開始する。
その後は完全自立制御で画像認識によって降下開始点と着陸目標地点を判断しながら日本時間の明日0時20分頃に目標地点であるシオリ・クレーター近くの斜面に着陸する予定となっている。
JAXAは今夜23時からネット上でライブ配信を行い、着陸後の会見の模様まで中継する予定。
成功すれば米・ソ(ロシア)・中・印に続き5ヶ国目の偉業達成となる。
夜更かしできる人は見逃さないように!

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