”トリハロメタン”が発がん性物質と誰が決めた?

SNSで見かけたんだけど、水道水に含まれる”トリハロメタン”が発がん性物質と決めつけている書き込みがあった。
その記事では水道水を加熱すると濃度が5倍になるので、トリハロメタンを99%除去できる”素粒水”なるものを勧めている。
私は別に”素粒水”なるものを否定も肯定もしないけど、”トリハロメタン”が発がん性物質と判断していることには疑問を感じている。
そもそも”トリハロメタン”とはなにか?
これは”トリ”が”3”を意味し、”ハロ”は”ハロゲン”(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチン、テネシン)、”メタン”はメタンそのもの(CH4)を意味するので、メタンの4つの水素の内3つがハロゲンに置換された分子ということになる。
ハロゲンの内アスタチンは半減期が長くても数時間(放っておくと他の元素に変わってしまう)と短寿命で、テネシンに至っては自然界には存在しない人工元素なので”トリハロメタン”には含まれない。
世界保健機構(WHO)の外部団体である国際がん研究機関(IARC)によれば”トリハロメタン”の内”クロロホルム(トリクロロメタン)”および”ブロモジクロロメタン”は発がん性の有無を5つに分類した中で真ん中のGroup 2B(発癌性があるかもしれない物質)として分類されているが、”クロロジフルオロメタン”、”ジブロモクロロメタン”、”トリブロモメタン(ブロモホルム)”は下から2番目のGroup 3(発癌性を分類できない物質)として分類されている。
つまり、”トリハロメタンは発がん性物質”と断定するのは”思い込み”のなせることであって、意味のないことだ。
それを如何にも危険性が高いと思い込ませて浄水器等を勧めるのは一種の詐欺に近いのではないだろうか?
そもそも日本の水道水に含まれる総”トリハロメタン”の量はWHOで規定されている基準値よりもさらに少なく、加温で濃度が高まっても日常生活で他から摂取する物質と比較しても発がんリスクは高いわけでは無い。
自分が良いものと信じることは自由だけど、科学的根拠も無いのに”水道水は危険だ”と決めつけて高価な商品を他人に売りつけようとするのはどうかなぁ?

←クリックしてくれると嬉しいです。
PR

コメントを残す