反物質の”詳細な”観測に初めて成功

欧州原子核研究機構(CERN)の研究チームが反陽子と陽電子からなる”反水素原子”から出る”光”(スペクトル)を高精度で観測することに成功したと発表した。
観測された光を通常の水素原子から出る光と比較したところ、有意な差は見いだせず、これは素粒子物理学の標準理論に則った結果だとのこと。
今後は現在の測定精度(数十億分の一)をさらに数桁上の数百兆分の一まで上げ、さらに詳細な測定を行うのが目標だとのことだ。

反水素原子から出る光というのは、原子にレーザー光(=エネルギー)を当てて励起状態にし、陽電子の軌道を基底状態における1s軌道から2s軌道に遷移させ、その際に発生する光のこと。
と報道されているが、この場合は光を吸収することもあるので、今回の発表ではどちらだったのかは読み取れなかった。
まぁ、吸収されたとしても当てたレーザー光のどの波長の部分が吸収されたかを測定しただろうから、結果的にほぼ同じことになる。

同じ条件で通常物質の水素原子でも測定を行っていて、双方の観測結果を比較した結果スペクトルは同じだったという。

SFで時折扱われる”反物質”レベルの話では無いけど、宇宙開闢時には物質と反物質がほぼ同量存在したとの理論もあり、なぜ物質のほうが多く残っているのか?という問題の解決にもつながりそうな観測結果だなぁ。
今後の研究の進展は興味深い。

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