どこから出てきた?!

札幌のPCショップ「DO-夢」のオンラインショップに物凄く懐かしい製品が出ている。
FUJITSU MICRO 8がそれで、今から四半世紀以上も昔のパソコンだ(発売は1981年とのことで、当時は「パソコン」という言葉も無かったか、使われ始めた直後だった)。
しかも動作品ということで、グリーンディスプレイ(カラーで無いのが残念)とのセットで12,800円という値段が付いている。

この当時のPCはWindows95辺りからPCを使い始めた人は目にしたことも無いだろう。
当時は各社共通のPC用OSなんて存在せず、富士通(FUJITSU)は「F-BASIC」日本電気(NEC)は「N-BASIC」をROMで搭載していたし、シャープは「クリーンコンピュータ思想」とやらでBASIC等の言語は搭載せず、起動時にユーザーが好みの言語(「Hu-BASIC」等)をテープ(!)でLOADしていた。
日立は「ベーシックマスター」シリーズを出していて、この頃はレベル3だったと記憶している。

この内NECとシャープはCPUとしてザイログの「Z80」を採用していたのに対して、日立と富士通はモトローラの「MC6809」系CPUを採用していた(ちなみにアップルはアップルIIにモトローラの「6502」を採用していた)。
またグラフィック出力においてもPC-8001(NEC)はキャラクタ単位でしか色指定ができなかったが、FM-8やレベル3はドット単位での指定が出来たので、ゲームの画面も綺麗だったと記憶している。

それにしてもこんな古いPCはどこから出てきたのだろう?
CPUの動作クロックはwikiによるとメインCPUが1.2MHzと現代のPCのそれと比べると1/1000以下だし、メモリの単位もKBで現代のCPUのL2キャッシュよりも少ない。
記憶媒体はオプションのFDD(5インチもしくは8インチ)もしくはバブルメモリ(実物にはお目にかかることは無かったなぁ)でHDDなんぞは付いていない。
今回販売されているのにはこのオプションのFDDが付いているらしいが、動作確認はされていない模様。

懐かしPCのコレクターには涎が出るような代物だけど、実用にはならないよなぁ、これ(笑)。

札幌では他のショップ(PCネット)にも古いPCとしてNECのPC-8801(SRだったかなぁ?)が置いてあったと思う。
懐古趣味のあるPCコレクターは一度覗いて見ては?

←クリックしてくれると嬉しいです。
【広告】

2 comments to this article

  1. K

    on 2013 年 6 月 5 日 at 5:52 PM -

    札幌といえばハドソンやデービーソフトやマイクロネットなど、当時の有名ソフトハウスを多く生んだ土地柄じゃないですか。
    富士通なんてFM-8のカセットとのプロトコルに札幌スタンダードを使ってたし、FM-7付属のデータベースはデービーソフト製だし、凄い頑張ってましたよね。
    今みたらマイクロネットはまだありました。ハドソンはコナミの子会社、デービーソフトは休眠となってるようです。

  2. tan

    on 2013 年 6 月 5 日 at 6:33 PM -

    >Kさん
     コメントありがとうございます。
     書いていただいたコメントの内容から察するとKさんも結構なお歳のような気がしますが?
     とまぁそれはさておき、FM-8が出た当時はハドソンとデービーソフトは存在していましたが、マイクロネットはぎりぎりあったかどうか?と思って調べてみたら創立が昭和57年(1982年)ということで発売当時にはまだ無かったようですね。
     デービーソフトには知り合いがいましたが、その後アジェンダの設立に関わっていた様です。
     ハドソンはMZ-80シリーズにHu-Basicを提供したりしていましたし、当時の札幌は全国的にも有力なソフトハウスがありましたね。
     マイクロネットもセガと提携してセガのゲームセンター用のゲームをパソコンに移植していましたし(チャンピオンプロレスとか、ロボレス2001とか)、その後はメガドライブ用のゲーム(カース、ジャンクション、シーザーの野望等)やサターンやドリキャスのゲームも出してましたね。
     残念ながら現在はゲームの開発はしていないようですが・・・・・・・

     それにしてもマイクロネットをご存知の方がいらっしゃるとはちょっと驚きました。

コメントを残す