More from: NetVistaM42

2.0Aから2.7へ

Net Vista M42のCPUをPentium4 2.0AGHzからCeleronの2.7GHzに交換してみた。
このPCはチップセットがIntelの845GLなので、FSBが400MHzのCPUしか載せられない。
もともとはCeleronの2.0GHzが載っていたがPentium4に載せ換えていたのを、手持ちのFSB400のCPUの中で最も高クロックのCeleronの2.7GHzを選んでどうなるかを試してみた。

換装作業はSlimケースなので少々面倒。まずは上部ケースを止めているビス(1本)を外して上部ケースを外す。
その後光学ドライブとHDDの双方をビス(計5本、ケース前方4本、ケース内1本)を外しドライブを前方にずらすようにして外し、中央部の補強材の固定ビス(2本)を外して補強材を取り除く。
ここまでしてようやくCPUを交換することが出来るようになるので、ヒートシンクを固定している金具のビスを緩めてヒートシンクを外し、CPUを入れ替える。

換装する前後で同じベンチマークを取ってみた。クロックが35%も上がるのでどうなるかが楽しみ。
やってみて前回試したPC(Compaq Evo D320ST)と違う結果となったのが描画系とメモリアクセス。
前回はFSBが400から533になり、L2キャッシュが128Kから512Kと4倍になっているので、全体的にパフォーマンスが上がるかと思ったがそうではなかった。
これはFSBが変わってもメモリクロックやグラフィックコアのクロックには変化が無い為で、CPUに依存している部分しか性能は上がらなかったと思われた。
今回はFSBを変えずに(というか変えられない)クロックを上げたが、L2キャッシュは512Kから128Kへと1/4に減っているので、演算系も単純に速くなるとは思えないし、メモリ周りや描画系はあまり変化が無いと思われる。
まずSuperPi104万桁は速くはならず、逆に遅くなってしまった。
反対にHDDベンチは全体的にスコアが上がった。
演算系はほぼクロックの比率通りに速くなり、描画系も一部を除き速くなったが、クロックの比率通りにはならなかった。しかも前回速くなった円の描画は殆どスコアが変わらず、他は速くなっている(DirectDrawを除く)。
メモリアクセスもクロックの比率通りに速くなった。
これらの結果をどう捉えれば良いのだろうか?
SuperPiが遅くなったのはL2キャッシュの容量が減ったことによりメインメモリへのアクセスが増えたためと推測できる。
HDDベンチのほうはというと、演算系が速くなるのは判るが、前回殆ど変化の無かった描画系が速くなったのが不思議。
チップセットが845GEと845GLという違いがあるものの、この両者は内蔵グラフィックスコアのクロックが違う(845GEは266MHz,845GLは200MHz)のと外部AGP対応の有無くらいで基本的な機能に違いは無い様なのにも拘わらず、何故描画系のスコアが良くなったのだろうか?
845GLのほうはCPUに依存する部分が多いのだろうか?謎である。

←クリックしてくれると嬉しいです。

PC増殖

増殖と言っても勝手に増えたわけじゃない(当たり前だろー)。
古いPCを頂いてきたから増えたということ。
古いと言っても使え無い程ではなく、発売が2003年3月のIBM Net Vista M42 Slimというモデル。
細かい仕様は「所有パソコン一覧」に書くが、要は省スペースデスクトップ。
これがかなり小さくて設置場所を取らない。
その分拡張性は低く、PCIスロットも2本しか無い。とは言え昔ならPCIスロットに挿してたボードの機能は殆どがオンボードになってしまったので、特に支障は無いだろう。
AGPスロットが無いのは残念だが、もともと3Dゲーム等をするような目的のPCではないので、オンボードのビデオチップで十分ということだろう。
そのビデオチップはチップセット(845G)に内蔵されていて、2Dのみなら不足の無い性能だ(3Dの性能は悲惨だが)。
ドライブ類はHDDが1本、FDD,CDDはスリムタイプが各1基のみとなっていて、HDDの増設は出来ない。
HDD容量を増やしたければ大容量のものと交換するか、USB接続の外付けドライブを利用するかのどちらか。
光学ドライブもスリムタイプ(厚さ12.7mm)なので、安価なドライブとの交換は出来ず、比較的高価なドライブを購入して交換するか、こちらもUSB接続の外付けドライブを利用するかのどちらかしかない。
しかもスリムタイプの光学ドライブはものによってはマスター/スレイブの切り替えが出来無いものもあり(マスター固定、スレイブ固定、ケーブルセレクトの内のどれかになっている)、交換時には注意が必要。
ちなみにこのPCのIDEドライブはプライマリ側のみに接続され、HDDがマスター、CDDがスレイブとなっているので、マスター固定のドライブとの交換は出来ない。
(HDDをスレーブにすれば出来ないことも無いが、あまり一般的ではない)
ケース内部のレイアウトも独特で、HDDとCDDを取り外さなければメモリの増設(交換)も出来ない。CPU交換も同様で、整備性はお世辞にも良いとはいえない。
ま、この辺は小型化とのトレードオフで、どちらを取るかはユーザーの好み(及び要求)によるだろう。

頂いてきてから動作チェックを兼ねてWindows(XP Pro)のアップデートを行い、その後メモリ増設とCPUの交換をした。
元々のCPUはCeleronの2GHzだが、これを先日余ったPentium4の2.26GHzに入れ替え、メモリはPC2100の256Mと128Mが一本づつ計384MだったのをPC3200の512M二本と交換した。
ところが作業終了後電源ケーブルをつなぐと勝手に電源が入り、短いビープ音が3回×2鳴って起動しない。
これは交換したCPUかメモリのどちらかが不良か対応していないということ(もしくは交換作業中にシスボを壊したか?)。
まずはメモリを元に戻したが改善しないので、FSB533のCPUに未対応なのかと思い、FSBが元のCPUと同じ400MHzのPentium4の2.0AGHzに交換したところ無事に起動した。
交換したCPUのせいだと判ったのでメモリを当初の予定通りにPC3200の512M*2枚の1Gにした。
ラインアップにはPentium4-2.53GHz&2.66GHz搭載のモデルもあるので、FSB533MHzに未対応とは思えないが、もしかするとシスボが違うのかもしれない。
→気になったので調べてみるとチップセットがPentium4モデルはFSB533対応の845GV、CeleronモデルはFSB400のみ対応の845GLだった。これではFSB533のCPUは動作しないわけだ。

無事に動作するPCが1台増えた訳だが、一体どこに置こうかなぁ?

←クリックしてくれると嬉しいです。