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交通事故による死亡者が多い国は?

WHO(世界保健機構)が世界182カ国の交通事故死者数について調査した結果が公表されている。
その資料(WHO「Global status report onroad safety 2013」)によると最も事故死者数が多かったのは中国でその数なんと27万超。
2番目に多いのがインドで23万超となっていて、ちょっとした地方都市がまるまる無くなってしまうほどの死者数だ。
この2カ国は人口が多いということもあるが、基本的に安全に対する意識が低いのではないだろうか。
日本の2010年の事故死者数は4,863人と発表されているが、これは事故後24時間以内に死亡した人の数で、当レポートによると6,625人とされている。
人口10万人当りの事故死者数も公表されていて、こちらでトップになったのは南太平洋(南緯19度、西経169度)にある「NIUE(ニウエ)」という国(日本は国家として承認していない)。
人口10万人当たりの死者数(交通事故死率)は68.3で、2番目に高いドミニカ共和国の1.5倍以上とダントツに高い数値。
これはニウエの人口(2010年当時)が僅か1,465人と少ないためで、事故死者は1人しかいなかったのにも拘わらず10万人当りに換算すると高い数値となってしまったため。
交通事故死率の高い方から並べると、
2位 ドミニカ共和国:41.7(死者数:4,143人)
3位 タイ王国:38.1(死者数:26,312人)
4位 ベネズエラ:37.2(死者数:10,791人)
5位 イラン:34.1(死者数:25,224人)
6位 ナイジェリア:33.7(死者数:53,339人)
7位 南アフリカ共和国:31.9(死者数:14,804人)
8位 イラク:31.5(死者数:9,962人)
9位 ギニアビサウ:31.2(死者数:472人)
10位 オマーン:30.4(死者数:845人)
となる。
事故死者数が多い中国とインドは10位までに入ってきていないのは、両国とも人口が多いため。
日本の交通事故死率は5.2で順位は163位で下から20番目と低く、上位にランクされた国々と比較すると遥かに安全と言えそう。
それだけにランク上位に入っている国に行く場合は日本にいる時よりも注意しなくてはならないと思う。
特に3位のタイ、5位のイラン、6位のナイジェリア、7位の南ア、8位のイラクは死者数そのものでも多い方から15位以内に入るので、これらの国に行く場合は車に乗る場合も道を歩く場合もいっそう気を付ける必要がありそう。

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交通事故

毎年多くの人が交通事故で無くなったり怪我をしていたりする。
警察庁の統計によれば昨年(平成24年)交通事故で無くなった人は4,411人と4,500人を下回り、これは62年前の昭和26年(4,429人)並みのレベルまで減少したことになる。
最も死者の多かった昭和45年には昨年の3倍以上にあたる16,765人もの人が亡くなっていたので、この40年間で1万人以上減少したことになるが、それでも沢山の人が犠牲になっていることには変わりは無い。

先ほど死者の数が61年前のレベルまで減少したと書いたが、事故の発生件数自体は最も多かった平成16年の952,709件に比べて減少したとはいえ665,138件で62年前の41,423件のおよそ16倍もある。
負傷者数も昨年は825,396人で62年前は31,274人のおよそ26倍になっている。
事故の件数が桁違いに多いのに死者数が同程度ということは、単純に考えると事故で人が死亡し難くなっているということだが、これにはいろんな要因が考えられる。
車自体の安全性が高まっていることも要因の一つだろうし、事故後の対応が早くなっているのもそうだろう。
医療技術の発達で昔なら助からなかった人でも助けることが出来るようになったのも大きな要因だと思われる。
ただ、いくら技術が発達して事故時の安全性が高まったとはいえ、一度事故が起きてしまえば状況によっては死者が出ることもある。
そこで現在メーカー各社は事故を起こさない(起こしにくい)装置の開発にしのぎを削っている。
スバルの「アイサイト」に代表される自動ブレーキシステム等がそうだが、まだまだ普及しているとは言い難いし、装置によっては一定以下の速度でしか動作しないものもある(設定速度を超えている場合は一切動作しないものもある)。

結局は運転者・歩行者・自転車等それぞれがモラルや交通ルールを守ることが大事だということだね。

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