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「かんむり座T」の爆発が近い?

再帰新星として最も明るくなる「かんむり座T」の80年ぶりの爆発が近い。
前回の増光は1946年の2月で、現在より78年前となり少し早い予想だけど、昨年2月に少々減光していて前回爆発時の1年前と同じ傾向を示しているらしい。
そのため今年の2月から9月の間に爆発して増光すると予想されている。
ピーク時には2等級まで明るくなると言われているので、肉眼でも明るく見える筈。
ただし、ピークは長く続かず7-8日で肉眼での観測で出来ないほど暗くなるので、そろそろ待ち構えているのが良さそうだ。

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ベテルギウスが減光中

オリオン座の一等星ベテルギウスが暗くなってきている。
半規則型の脈動変光星であるベテルギウスはこれまでも減光と増光を繰り返しているが、2020年には1.6等級まで暗くなり2等星になったと話題になったこともある。
1年前の四月には0.2等級だったのが、今年に入って急激に暗くなり、この二ヶ月で0.3等級も下がって現在は0.7等級となっている。
原因に関してはいろいろと取り沙汰されていて、この減光は周期的な減光の一つとする向きもあり、そうだとするとピークは3/1頃とされ今後は増光に転じるとされている。
恒星としての寿命が終わりに近づいている(とはいえまだ数千万年は輝く)と言われているベテルギウスは今後もこれまでとは違った現象を見せてくれるかも?

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”かんむり座T星”が明るくなる日が近い?

今の時期には深夜に南東から南の空に昇る星座”かんむり座”の左下にある”かんむり座T星”は再帰新星。
ある程度の期間ごとに爆発して明るさが増すことが知られていて、その周期はおよそ80年とされている。
前回の爆発・増光が1946年で、昨年から増光前の兆候が見られるようになっていると観測されており、今年の二月から九月の間に爆発して明るくなるという予測もされている。
最も明るくなると光度が2等級ほどになり、かんむり座の中で最も明るい星であるα星(Alphecca:2.24等級)よりも明るくなる可能性もある。
一等星の無い星座の中では目立つ星となるだろうし、西隣のうしかい座のArcturusが0等級と明るい星なので目印になりそう。
ただ、明るさのピークは長続きせず一週間ほどで5等級まで暗くなる(2日で1等級の減光)ことが予想され、実際に前回は20日ほどで平常時の10等級に戻ったということだ。
なので、毎晩遅くに東の空を見て明るくなるのを観測するのが良いかもしれない。

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”冬の大三角形”

子供が昨夜「冬の大三角形が見たい」というようなことを言って来た。
どうやら学校で習って来たらしいが、昨夜は生憎の天候(吹雪)でとても星空が見えるような状況では無かった。
その雪も今日の昼過ぎにはやみ、その後は晴れて陽射しも出て来たので、今夜は観測に良い機会かもしれない。
言うまでもなく”冬の大三角形”とはオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンという3つの一等星を頂点とするほぼ正三角形のこと。
どの星も明るい(シリウスは夜空に見える恒星の中で最も明るい)し、ベテルギウスは特徴ある形をしているオリオン座の右肩(向かって左上)にあって見つけやすいから、今夜は子供と外で星空を見上げてみようかな?

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12/24にパーカー・ソーラー・プローブが近日点通過予定

NASAが運用する太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ(PSP)」が今度の日曜日(12/24)に近日点通過の予定。
2018年に打ち上げられたPSPはこれまで17回の近日点通過を行ない太陽の観測を行なってきている。
今回は18回目の近日点通過で、今年の8/16に行われた6回目の金星フライバイで公転周期を92日に短縮してから2回目の近日点通過となり、その高度は太陽表面から僅か760万キロメートルとなる。

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シリウスBが観測の好機

全天で最も明るい恒星(太陽を除く)であるシリウスは実は連星系で、主星のシリウスAとずっと暗い伴星のシリウスBがある。
このシリウスBは白色矮星で、明るさは8.5等と肉眼での観測は不可能。
シリウスAの周りを50.1年周期で公転していて、今年の10月には見かけ上最も離れることになる。
角度にして11.5秒角まで離れるが、明るさの差が1万倍もあるので、主星の光が邪魔して伴星の観測は難しそう。
それでも空の条件が良い時にでもカメラを出して撮って見ようかな?

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シリウス”B”が見頃?

冬の夜空でひときわ明るく白く輝くのが全天で最も明るい恒星であるおおいぬ座の”シリウス”だ。
光度はマイナス1.5等級で今の時期は南の空でオリオン座の”ベテルギウス”、こいぬ座の”プロキオン”とともに「冬の大三角形」を形成する。
このシリウスは有名な実視連星で、明るい主星であるシリウス”A”とおよそ8等級で肉眼では見えない伴星のシリウス”B”がお互いに相手の周りを公転している。
シリウスBは小学生向けの天文書にも掲載されている有名な天体で、1844年にドイツの天文学者ベッセルによって存在が予言され、18年後の1862年に存在が確認された。
有名なのはシリウスBは”白色矮星”という星で、小質量の恒星が進化した星のため。
今はこのシリウス系がお互いに最も離れて見える時期で、角度にして11秒ほど離れて見えるとのこと。
再来年の2024年頃までが見頃とのことで、この機会を逃すと次は40年以上先となるらしい(汗)。
見頃とはいえ肉眼はもちろん、小口径の望遠鏡でも観測は困難で、20cm以上の口径の望遠鏡が必要とされている。
阿南市の阿南市科学センターでは113cmの望遠鏡と一眼レフカメラ(「EOS kiss X7i」だそうな)で撮影した写真を公開している。
また「シリウスBチャレンジ」と称した観測キャンペーンを実施中とのことで、日本各地での観測結果を募集している。
詳しいことは
「シリウスBチャレンジ」
参照のこと。

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ベテルギウスの形が変わっている

オリオン座のα星であるベテルギウスが昨年の終わりころから暗くなり、現在では1.6等星ほどの明るさになっているという。
もともとベテルギウスは脈動変光星で明るさが変わる星だが、今回の減光はここ数十年では最も大きく、およそ100年ぶりの暗さになっているとも言われている。
また最近になって星自体の形も変わっているという報道もあり、実際に撮影された画像を見ると昨年の頭に撮影された画像に比べて明らかに変形しているように見える。
巷では”超新星爆発の兆候ではないか?”と囁かれているが、天文学者はそうは見ていないそうだ。
ちょうど今はオリオン座を見やすい時期なので、晴れた夜には南の空を見上げてみるのも良いかもしれないな。

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