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ホンダの「グレイス」にMT車が設定されている?

ホンダの「グレイス」は同社の「フィット」をベースにした4ドアセダンだ。
パワートレインは当初1.5Lのハイブリッド(i-DCD)のみだったが、後に1.5Lのガソリン仕様も追加されている。
その「グレイス」に今度はマニュアルミッション(MT)を搭載したグレードが追加された。
新車販売の98%程度がオートマチック(AT)限定免許で運転できるAT/CVT/DCT等の時代にも関わらず、何故MTなのか?
AT車全盛の現在、AT限定免許(普通免許)の取得率は2014年で56%に達しているが、反対に言うと残りの44%はMT車で免許を取っているということ。
つまり教習車に乗る人の半数近くはMT車に乗っているということになるわけで、そこにMT車の需要があるというわけだ。
今回ホンダが「グレイス」にMT車を設定したのも教習所に販売するためで、このMT搭載車は自動車教習所向けのモデルと言うことなのだ。
現在教習車として見かけることが多いのは、この札幌ではマツダの「アクセラ」やトヨタの「コンフォート」で、ホンダはこれらの入れ替え需要を狙っているのだろう。
なにせ元々「グレイス」は燃費が良いので、一日中教習コースや市街地を走る教習車としては少しでも燃費が良いほうが維持コストが掛からなくて良いと言うことを武器に売り込んでいく気らしい。
車体価格も179万円からで「アクセラ」の195万円強からと比較すると安価(「コンフォート」の173万円強からよりは僅かに高い)のも経営者にとっては魅力的に映るかも。
車好きの人の中にはMT車が大好きと言う人が多いが、この「グレイス」のMT車はあくまでも教習所向けと言うことで一般販売は行われないらしいのが残念かも。
今後の一般向け市販があるのかというと、MT車はそれほど多くの台数が見込めないためかコストの掛かる型式認定を受けておらず、CVT車(DBA-GM6)の改造車という形で”DBA-GM6改”として改造申請しての登録となるので、今後も難しいかも?

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ホンダ、ハイブリッドセダン「グレイス」を発表!

ホンダは今日12/1新型セダン「グレイス」を正式に発表し、同日から販売を開始した。
「グレイス」は「フィット ハイブリッド」をベースにしたセダンで、サイズは4,440mm x 1,695mm x 1,475(4WD車は1,500)mmと5ナンバーサイズ。
パワートレインは「フィット」「ヴェゼル」と同じ1.5Lガソリンエンジン+モーター及びミッションはi-DCDで、スペックから推測すると直噴では無い「フィット」と同じものと思われる。
月間販売目標は控えめの3千台となっている。

気になる燃費はFFの「HYBRID DX」と「HYBRID LX」が34.4Km/L、「HYBRID EX」が31.4Km/L、4WD車は全グレード29.4Km/Lとなっている。
価格は「HYBRID DX」のFF車の1,950,000円(税込み)から「HYBRID EX」の4WD車の2,409,800円(同)となっている。
ハイブリッドシステムが「フィット」「ヴェゼル」と同じため両車で発生したトラブルに起因するリコールの影響を受け、当初予定より半年以上も遅れての発売となったが、このクラスとしては少ないセダンでしかもハイブリッドということになる。
ライバルは同じくハイブリッドをラインアップするトヨタの「カローラアクシオ」(JC08モード燃費33.0Km/L)辺りになるか?
「カローラアクシオ」のハイブリッドはFFしか無く価格が1,980,000円(HYBRID:税込み)から2,150,485円(HYBRID G“シートヒーター装着車”:税込み)とほぼ「グレイス」と同価格帯となるが、積雪地域での需要が多い4WDが無いのが弱点になるか。

「フィット」ベースと言うと初代にも「フィットアリア」という派生車種のセダンがあり、販売的に成功したとは言い難いが、今度は名前も変えているし同じ轍を踏まなければ良いね。

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