More from: ハイブリッド

「ソリオハイブリッド」はステレオカメラ搭載か

スズキの小型ワゴン車「ソリオ」にハイブリッドモデルが追加されるのは明後日の8/26の予定。
その「ソリオハイブリッド」には衝突安全装置としてステレオカメラを使用したシステムが搭載される予定だとか。
ステレオカメラを使用するシステムと言えばスバル(富士重工)の「アイサイト」があるが、こちらはVer.3まで進化して性能及び信頼性が高まっている。
原理的にはカメラを左右二つ搭載することで人間の目と同じように視差を利用して距離を把握できるようになるため、レーダー方式よりも信頼性が高くなるうえ動作速度の制限も緩くなる。
このシステムをスズキも採用するということでちょっと興味が湧いてきた。

ちなみに「ソリオハイブリッド」は同社の軽自動車で採用が進んでいる「S-エネチャージ」と基本的に同じ仕組みで、モーターはあくまでも発進時等に補佐するだけの所謂”マイルドハイブリッド”。
それでも燃費は27.8Km/Lとこの手の背の高いワゴン車の中では良い方で、トヨタの「シエンタハイブリッド」の27.2Km/Lをも上回る。
乗車定員の違いはあるが、なかなか凄い燃費を達成してきたなー。

←クリックしてくれると嬉しいです。

ステップワゴンにHV追加か?

ホンダがこの春フルモデルチェンジして発売したミニバン「ステップワゴン」のパワートレインは新開発の1.5LのVTECターボエンジンで、これまで2LのNAエンジンだったのを1.5Lターボとダウンサイジングした。
エンジンのスペックは最高出力が2LのNAエンジンと同程度、最大トルクは2.4LのNAエンジン並みなので、元々2Lのエンジンを搭載していた「ステップワゴン」を走らせるには充分。

そこに今度はハイブリッドモデルの追加の話が聞こえてきた。
搭載されるハイブリッドシステムは「フィット」や「ヴェゼル」のハイブリッドに搭載されている1.5Lのi-DCDになる可能性が高いとのこと。
「フィット」に比べると大幅に重たい「ステップワゴン」にi-DCDでは力不足かとも思われるが、1.5tを超す「JADE」にも搭載しているので対応できると言うことなのだろうか?
そうだとしても「JADE」よりもさらに200Kgも重たいので少々心配ではあるな。
「アコード」に採用しているi-MMDを搭載した方がパワーや燃費の面で有利だろうけど、コストが掛かるので販売価格がかなり上昇することは避けられない。
車格的に上の「オデッセイ」にはこのi-MMDを搭載するハイブリッドモデルを追加することが決まっているらしいが、こちらは元々の価格が高いので数十万円の価格アップでも売れるだろうと言う読みなのだろう。
それに対してファミリー向けの車種である「ステップワゴン」は価格も重要な価値なので、それほど価格のアップは許容できないだろうから、比較的低コストで搭載可能なi-DCDになるのだろうけど、それでも20-30万円の価格アップになるだろうか。
また「オデッセイ」との差別化の意味合いもあるのかも?
どちらにしても来年のモデル追加が近付くとさらに詳しい情報が入ってくるだろうから、今の時点での判断は避けておこう・・・

←クリックしてくれると嬉しいです。

「ステップワゴン」にもハイブリッド?

昨日ホンダが上級ミニバン「オデッセイ」にハイブリッドを追加するとの記事を書いた。
その記事には「i-MMDを「ステップワゴン」に搭載するのかと思っていた。」とも書いた。
実はホンダは4月にフルモデルチェンジをした「ステップワゴン」にも来年辺りハイブリッドを追加するかもしれないとの噂がある。
「ステップワゴン」は順調に売れてはいるがトヨタの「エスクァイア」には及ばず、新モデルとして期待されたほどでは無いと考えられているのかも?
「エスクァイア」はそれまでトヨタの販売チャネルの内2Lクラスのミニバンを持っていなかったトヨタ店とトヨペット店の2系列での扱いとなり、販売店数の多さもあって4-5月は月間で7,000台以上を売り上げているの対して「ステップワゴン」は5月が5,087台、6月は頑張って7,572台を売り上げて5,799台の「エスクァイア」を抜いたが、これはまだ新車効果が持続しているためで、発売後まだ3カ月の「ステップワゴン」が発売から9カ月以上経っている「エスクァイア」と同等では先々不安。
そこで新車効果の薄れる1年後頃にハイブリッドの投入があるのではないか?ということになるらしい。
搭載されるハイブリッドシステムは「アコードハイブリッド」と同じi-MMDでは無いかということで、これはこれで面白いと思う反面オーバースペックの感もある。
現在搭載されている1.5Lターボエンジンは先代モデルに搭載されていた2LのNAエンジンと出力は同じでトルクが僅かに大きい。
ところが「アコードハイブリッド」に搭載されているi-MMDはシステム出力で3割ほど、モーターのみでも1割強高いうえ、トルクもモーターのみで現行の1.5Lターボエンジンの5割増しだ。
ハイブリッド化することで搭載するバッテリー等の影響で車両重量が増すことを考えるとトルクは太い方が良いが、これほどのトルクが必要なのだろうか?
またエンジンルームもコンパクトな1.5Lターボエンジン用になっているが、ここに2Lエンジンと補機類が収まるかも少々疑問。
もしかするとi-MMDのエンジンを現在搭載している1.5Lクラスのエンジンに置き換えるとかの手を打ってくるとかなのだろうか?(自動車税の絡みもあるしね)

今のところ噂の域を出ない話なのでどうなるかは不透明であるが、ちょっと気になる噂であることには間違いないな。

←クリックしてくれると嬉しいです。

ホンダ「オデッセイ」にハイブリッド追加?

ホンダが一昨年秋にフルモデルチェンジしたLクラスミニバン「オデッセイ」のパワートレインは2.4Lのガソリンエンジンだ。
この秋で発売から2年が経過するが、その「オデッセイ」にハイブリッドが追加されるかもしれない。
元々ボディの重たいミニバンのような車種でこそハイブリッドの効果は大きいと思うのだけど、ホンダのミニバンでハイブリッドがあるのは「フリード」と「ジェイド」のみ。
「フリード」のハイブリッドは今となっては旧い「IMA」システムで、こちらもこの秋にでも新型に切り替わる筈だが、その際パワートレインとして採用されるのは「ジェイド」同様の1.5L+モーターのi-DCDになる見込み(当初噂されていた3気筒1Lターボは1年後をめどに追加される見込み)。
先代の「エリシオン」とモデル統合された「オデッセイ」には今までハイブリッドが設定されたことは無い(ついでに書けば5ナンバー枠一杯の「ステップワゴン」も同様)。
発売から1年半以上が経過し売れ行きにも翳りが見えている「オデッセイ」にはここらで一発販売のカンフル剤が必要なのはメーカーであるホンダ自身が良く判っており、そのカンフル剤となり得るのがハイブリッドということだ。
搭載されるハイブリッドシステムは「アコードハイブリッド」と同じ「i-MMD」が有力で、これは「フィット」「ヴェゼル」等と同じ「i-DCD」ではパワー不足ということと上級車種である「オデッセイ」にはふさわしく無いという判断だろう。
ということは通常走行時はエンジンで発電してモーターで走行し、高速走行時のようにモーターよりもエンジンの方が効率が良い場合や、バッテリーの充電が足りない場合等のみエンジンでの走行となるわけだ。
「i-MMD」はシステム出力が199ps(「アコードハイブリッド」の値)で、これは現在搭載している2.4Lガソリンエンジンの175-190psを少し上回るので、大きくて重たいボディを走らせるには不足は無い(モーターのみでも169psあるのでこれだけでも十分)。
このシステムは効率は良いのだけど高価になるのが欠点で、車両価格がある程度高い車種で無いと採用できないが、元々が高価な「オデッセイ」ではある程度価格が高くなっても燃費メリット(というか”ハイブリッド”という”称号”)で売れると言う判断かと思われる。
またこのシステムで使われるエンジンは排気量が2L(1,993cc)なので、自動車税が一ランク下の年額39,500円(2.4Lだと45,000円)となるのもメリットかと。
気になる燃費は「アコード」では30.0Km/Lだが、車重が200Kgほど重くなる(ハイブリッド化でもう少し重くなる筈)「オデッセイ」では25Km/L程度になるかと。
それでも同クラスのトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」のハイブリッドの18.4-19.4Km/Lを大きく上回る筈。
もともと燃費に関してはガソリンエンジン同士を比較しても「オデッセイ」の12.6-14.0Km/Lが「アルファード/ヴェルファイア」の9.1-12.0Km/Lを上回っているので、これはある意味当然かも。

現行の「アコードハイブリッド」が発表された際に搭載される「i-MMD」システムが他の車種にも採用されないかと思っていたが、ようやくそれが実現することになりそうだ。
でも「オデッセイ」では無くて先日モデルチェンジした「ステップワゴン」に搭載されると思っていたけどなぁ。
でもまぁ「オデッセイ」は元々高価な車なので自分では買えないし、「オデッセイ」は私にはサイズ(特に幅)が大きすぎて買う気が起きないのであまり関係無いということになるな。

←クリックしてくれると嬉しいです。

「ハイブリッド車」は乗用車だけに非ず

現在国内で販売される乗用車の売り上げ上位はハイブリッドか軽自動車に独占されている。
例えばトヨタの「アクア」とか「プリウス」はハイブリッド専用モデルだし、ホンダにも最近出たばかりの「グレイス」や高級セダンの「レジェンド」「アコード」はハイブリッド専用モデルで、登録車の主力モデル「フィット」も販売のメインはハイブリッド車だ。
登録車の乗用車では既にハイブリッド以外は売れなくなってきているし、人気のミニバンにもトヨタが「ノア」「ヴォクシー」にこのクラス初のストロングハイブリッドグレードを投入していて、これもまた高いけど売れている。
この人気の「ハイブリッド車」の魅力は何と言ってもその燃費であることは疑いようが無いだろう。
ところが、この「ハイブリッド車」はなにも乗用車だけではない。
実は日頃荷物を運んでいるトラックにもハイブリッドモデルが存在する。
一般の人はあまりトラックを買うことが無いので知る機会も少ないだろうし、ディーラーに行っても今は乗用車とトラックを一緒に扱っているところは少ないだろうから、なおさら知る機会は無いと思う。
このハイブリッドのトラックはトラックメーカー各社から出ていて(一部OEM含む)、カタログデータ上の燃費は非ハイブリッドモデルよりも10%以上は良い数値となっている模様。
ハイブリッド車は毎日市街地を走りまわり、発進停止の多い小型のトラックにこそ合っているシステムでは無いだろうか?
配送業者の大手の中には電気自動車を採用するところもあるが、充電施設を自前で用意出来て一日の走行距離が数十キロ程度のところは良いが、そうでなければ電気自動車は使用に制限が出てしまい使い難くなる。
その点ハイブリッドならば現状のインフラで十分なのでコストを除けば導入も比較的楽に出来る。
車両価格の差を燃料代で埋めることが出来るようなら今後はハイブリッドのトラックが増えることになるのだろうな。
そうなれば排ガスに含まれる有害物質の量も減るし、発表になったばかりのいすゞ「エルフ」のようにモーターのみで走行できるEVモードがあれば、住宅地等での騒音の発生も軽減出来て良いことづくめに思えるな。

←クリックしてくれると嬉しいです。

ホンダ、低車高の3列シート車「ジェイド」をWEBで先行公開

ホンダが来月発売する予定の新型車「ジェイド」を同社のWEBサイトで先行公開した。
それによるとグレード体系は「ハイブリッド」「ハイブリッドX」の二つで、現在のところガソリンエンジンのグレードは無い。
つまりハイブリッド専用車ということ。
上級グレードにあたる「ハイブリッドX」にはホンダの最新の安全装備である「Honda SENSING」(衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉、ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉、LKAS〈車線維持支援システム〉、路外逸脱抑制機能、誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能)を標準で搭載している。

詳しいスペックに関しては未公開だけど、同サイトを見る限りではストリーム後継の3列シート車で、乗車定員は2-2-2の6人。
車体等に関しては昨年の上海モーターショーで発表されたものとそれほど違いは無いようだけど、パワートレインをハイブリッドのみとしたいう点が日本国内向けらしいかな?
直接のライバルはトヨタの「ウィッシュ」になるが、「ウィッシュ」には無いハイブリッドと言う点がアドバンテージになるので、どれだけユーザーを取り戻すことが出来るかな?

それにしてもこの「ジェイド」といい、先に発売した「グレイス」といいこのところニューカーラッシュのホンダだけど、今後も「ステップワゴン」のフルモデルチェンジが近々控えているし、軽自動車では「N-BOX/」を出したばかりだし、販売店は大変じゃないだろうか?
さらには軽スポーツの「S660」やスーパースポーツの「NSX」も年内に発売予定だし、「フリード」も年内か来年初めにはフルモデルチェンジする予定だし、「フィットシャトル」のフルモデルチェンジ(現行「フィット」ベースになる)も控えているし、「オデッセイ」にハイブリッドモデルの追加予定もあるし、年度内にはFCVを発売することも明言している。
一気にこんなに出してネタ切れにならないのかな?

←クリックしてくれると嬉しいです。

ホンダ、ハイブリッドセダン「グレイス」を発表!

ホンダは今日12/1新型セダン「グレイス」を正式に発表し、同日から販売を開始した。
「グレイス」は「フィット ハイブリッド」をベースにしたセダンで、サイズは4,440mm x 1,695mm x 1,475(4WD車は1,500)mmと5ナンバーサイズ。
パワートレインは「フィット」「ヴェゼル」と同じ1.5Lガソリンエンジン+モーター及びミッションはi-DCDで、スペックから推測すると直噴では無い「フィット」と同じものと思われる。
月間販売目標は控えめの3千台となっている。

気になる燃費はFFの「HYBRID DX」と「HYBRID LX」が34.4Km/L、「HYBRID EX」が31.4Km/L、4WD車は全グレード29.4Km/Lとなっている。
価格は「HYBRID DX」のFF車の1,950,000円(税込み)から「HYBRID EX」の4WD車の2,409,800円(同)となっている。
ハイブリッドシステムが「フィット」「ヴェゼル」と同じため両車で発生したトラブルに起因するリコールの影響を受け、当初予定より半年以上も遅れての発売となったが、このクラスとしては少ないセダンでしかもハイブリッドということになる。
ライバルは同じくハイブリッドをラインアップするトヨタの「カローラアクシオ」(JC08モード燃費33.0Km/L)辺りになるか?
「カローラアクシオ」のハイブリッドはFFしか無く価格が1,980,000円(HYBRID:税込み)から2,150,485円(HYBRID G“シートヒーター装着車”:税込み)とほぼ「グレイス」と同価格帯となるが、積雪地域での需要が多い4WDが無いのが弱点になるか。

「フィット」ベースと言うと初代にも「フィットアリア」という派生車種のセダンがあり、販売的に成功したとは言い難いが、今度は名前も変えているし同じ轍を踏まなければ良いね。

←クリックしてくれると嬉しいです。

ホンダの「CR-Z」はモデルチェンジでi-DCD搭載になる?

ホンダのハイブリッドスポーツモデル「CR-Z」は国産車では唯一と言って良いハイブリッドのライトウェイトスポーツモデルだ。
パワートレインは1.5Lのガソリンエンジンにホンダ独自のハイブリッドシステム(IMA)を組み合わせたもので、今となっては古さを感じさせる。
現在では需要が少ないスポーツモデルということと、パワートレインの古さもあって月間販売台数は二桁と低迷している。
パワートレインに関しては2012/9のマイナーチェンジ時にバッテリ電圧を100Vから144Vに引き上げ、それによってモーター出力を約1.5倍に増強し、さらに「PLUS SPORTシステム」を搭載することによって出力を一時的に高めることも出来るようになったが、販売上のカンフル剤とはなり得なかった。
このままでは「インサイト」同様にモデル消滅か?と思えたが、なんと次期型の開発が進んでいるとか?
その噂によれば次期「CR-Z」のエンジンは新開発された3気筒1Lターボになり、組み合わされるハイブリッドシステムは「フィット」や「ヴェゼル」に搭載された「i-DCD」になるとのこと。
この3気筒ターボエンジンは現在の「LEA(1.5L)」と比較して出力は127psと9psしか増えないが、トルクは20.4Kg/mと40%近い5.7Kg/mも増える。
これによりさらにスポーティーな走りを実現することが出来るという。
この噂の真偽は不明だが、来年からF1に復帰(マクラーレンへのパワートレインの供給)するホンダのことだから、これくらいはやりそうな気がする・・・というか結構期待していたりして(汗)。
だけど、「i-DCD」を組み込むということはMTが無くなるということになるのだろうか?それとも「i-DCD」ベースのマニュアルミッションを開発して組み込むということだろうか?

←クリックしてくれると嬉しいです。

日産の「GT-R」にハイブリッド追加?

現在販売されている量産日本車としては最も速い車と言えば日産の「GT-R(R35)」だろう。
「GT-R」は2007年から市販された後も毎年変更が加えられ、当初480psだった最高出力も現在は600ps(NISMOバージョン)までアップしている。
発売から7年が経過し、そろそろ時期型の噂もあるが、来年とも噂されていたモデルチェンジは2-3年先送りされたとか。
ところがここにきて来年(2015年)の大きな変更が入るという話が出てきた。
タイトルにも書いたようにハイブリッドモデルの投入がそれで、目的はEUでの二酸化炭素排出規制に対応するためとも。
そのためパフォーマンス的にはシステム全体の最高出力は現行のNISMOと同程度の600ps程度に抑えられる見込みだとか。
それでいてJC08モード燃費は現在の2倍となる17Km/L強にも達するというので、発進加速やJC08モード測定のスピードレンジ等では積極的にモーターを利用したEVモードで対応することになるのだろう。
フェラーリやポルシェのハイブリッドモデルがハイパフォーマンスを求めているのとは路線が異なるが、それでも十分にハイパフォーマンスだ。
価格は1300万円から1500万円程度とも予想されているので庶民の手が届かないのは今と同じだなぁ・・・

←クリックしてくれると嬉しいです。

ホンダが「レジェンド」を発表!発売は2015年1月

本日(11/10)ホンダがフラッグシップセダンである「レジェンド」の新型を発表した。
発売は年が明けた1月22日。

「レジェンド」はホンダがアコードの上位に位置付けている最上級のセダンで、2012年7月に販売終了していた前モデルに続き今度のモデルで5代目となる。
既に主販売国である北米ではアキュラブランドの「RXL」として発売されており、その国内版として正式に国内発売することが発表された形。

グレード構成はたった一つしかなく、価格は680万円。
この価格はアコードのほぼ2倍となり、2014年11月現在ではホンダの国内向け量産車種としては最も高価。

新型「レジェンド」で特徴的なのはそのメカニズム。
フロントに3.5LのV6エンジンを搭載し、前輪を駆動するのは過去のモデルと同じだが、トランスミッション(DCT)にはモーターを組み込みモーターでも駆動するうえ、リアにもモーターを2個搭載して後輪を駆動する「スポーツ ハイブリッドSH-AWD」となっている。
リアのモーターは左右それぞれに搭載され左右別々に駆動する方式で、左右に掛ける駆動力及び制動力を制御することで高いコーナリングパフォーマンスを発揮出来るとしている。
ちなみにこのエンジン配置とモーター配置は来年も発表されると言われているスポーツカー「NSX」と前後は反対になっただけで同じとなっている(「NSX」はエンジンを操縦席直後に置くエンジン+モーターで後輪を駆動し、前輪は左右2個のモーターで駆動する)。

エンジンに加え3つのモーターを搭載することで得られるシステム出力は382psにもなるが、半面燃費はJC08モードで16.8Km/L。
車体のサイズはさすがに大きくなって全長が4,995mm、全幅が1,890mm、全高が1480mmと先代よりも全長は10mmの拡大に止まっているが、全幅は45mmも拡大していて堂々たる車体となっている(正直大きすぎると感じる)。

安全装備として世界初となる「歩行者事故軽減ステアリング」を搭載している。
これはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、衝突軽減ブレーキに加え、歩行者を回避する技術だ。
その他にもブラインドスポットインフォメーション、俯瞰映像を映し出すマルチビューカメラシステム、バックで出庫する時に後ろ左右からの接近車両を警告する後退出庫サポートなどの電子デバイスもてんこ盛りとなっている。

燃費に関しては車体が少し小さいが同じ3.5Lエンジンを搭載する日産の「フーガハイブリッド」の18.0Km/Lに及ばず、全長が少し長い「シーマハイブリッド」の16.6Km/Lと同程度というのはちょっとホンダらしくないかな?と。
燃費だけを追うのであれば「アコード」に搭載した「i-MMD」の拡大版を開発して載せれば良かったのだろうが、「NSX」に搭載予定の「スポーツ ハイブリッドSH-AWD」を前後逆にして搭載し、スポーツ性を持たせたのでこのような数字になったということかも。
「レジェンド」の燃費がこの数字と言うことは、車体にカーボンを多用することでより軽量になる「NSX」はもっと燃費が良いことになるのかも。

←クリックしてくれると嬉しいです。