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10編成120両が廃車か?

先だっての台風19号に依る大雨で千曲川の堤防が決壊し浸水したJR東日本の長野新幹線車両センターで被災した新幹線車両10編成(E7系8編成、W7系2編成)は全車廃車となる可能性が高いとJR東日本の幹部が話していると報道された。
私もTVのニュースで浸水している車両センターの様子を映した画像を見たが、横一線に並んだE7/W7系のドアの下辺りまで水位が上がっていて車両の下部が完全に水に浸かっていた。
どう見ても床下に設置された駆動装置や電気機器は全て冠水しているだろうから、修理するにしても各部の部品を外して洗浄し、動作を確認したうえで組付けを行わなければならない。
制御関係の電子機器は恐らく全交換が必要だろうし、車体下部の配線も洗浄&点検をするより交換した方がトータルのコストは安いと思われる。
と言っても車両の置かれている長野新幹線車両センターではそこまでの大規模修理は行えないので、宮城県の新幹線総合車両センターか石川県の白山総合車両所に搬入しなくてはならない。
そこまでどうやって移送するかが問題となるが、自走出来ない車両を別の編成を使って急こう配のある線路を通して牽引するのは現実的では無い。
トレーラーによる移送をするとしても距離や費用や時間を考慮すると修理するより新車を調達した方が安く済みそう・・・
E7/W7系の車両価格は知らないが、新幹線1両当たりの価格は平均で1億5千万円ほどと言われているので、10編成120両分だとおよそ180億円にもなる。
修理をするとなると下周りの部品代だけでこの半額程度、移送費用や工賃を考えるとこれ以上の費用が掛かるものと思われるから、全車廃車で現地解体となる可能性が高いなぁ・・・
当面は上越新幹線に投入予定のE7系を配備することになるのかな?

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