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VIA Nano X2搭載の超小型ベアボーンキットがようやく発売

今年の一月にVIAから発表されていた省電力CPU「Nano X2」を搭載した超小型のベアボーンキットがようやく発売になった。
今回発売になったのは先にAMDのFusion E350を搭載したベアボーンキット「ZBOX nano AD10」を発売したのと同じZOTACから発表されていた「ZBOX NANO VD01」及びそれに320GBのHDDと2GBのメモリを搭載した「ZBOX NANO VD01 PLUS」の2機種。
両製品とも大きさが「ZBOX nano AD10」と同じ5インチ角でCDのケースよりも若干小さく(厚みは遥かにあって45mm)、見た目もAD10によく似ていて上面の円形の模様の色が緑から茶(というか黄土色というか黄色というか)に変更されているのが大きな違いか。
主なインターフェースもAD10と同じで必要なものはほぼ装備されているが、ディスプレイ用のポートがHDMIとDisplay PortのみでアナログVGAやDVIポートは無いので要注意だ。
電源はACアダプタ(19V、65W)で供給する。

今回採用されているCPUの「Nano X2 U4025(デュアルコア、1.2GHz動作)」はTDPが18Wとのことなので、この数値も先の「ZBOX nano AD10」に搭載されている「AMD E-350」と同じだ。
現時点ではどちらのほうが性能が高いかは判らないけど、近々どっかのサイトや雑誌で検証してくれるだろう。
どっちを買ってもライトユーザーには十分すぎるくらいの性能はあると思われるので、好みに応じて選べば良いのではないかと思う。

つか、VIAを選ぶのはマニアックだと思うけどねー(笑)、GPUコアはChrome9だし(笑)。

価格はベアボーンの「ZBOXNANO-VD01」が2万円弱、HDDとメモリを搭載した「ZBOXNANO-VD01 PLUS」で3万円前後となっている。
個人的にはベアボーンにSSDとメモリを組み込んで無音PCにするのが良いかな?と。

ZOTAC VIA Nano X2 U4025 CPU搭載 コンパクトベアボーンPC ZBOXNANO- VD01
B005NFV4FC

ZOTAC VIA Nano X2 U4025 CPU・HDD・メモリ搭載済み コンパクトベアボーンPC ZBOXNANO- VD01-PLUS
B005LMS298

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今度は完全ファンレスのCore i5搭載PCが発売

モバイルCore i5搭載のベアボーンキットとして以前「モバイルCore i5搭載の小型省電力ベアボーン」「Aopen XC Mini MP57-D(J)/i5-520M」を紹介したことがある(XC Mini MP57-D(CPU非搭載のベアシステムのみ)もある)。
#両製品とも2011/12現在では品切れで扱い無しとなっている。
このベアボーンは内部に冷却ファンを装備していたが、今度は同じモバイルCore i5を搭載しながらも完全ファンレスのPCが発売になった。
発売されたのはオリオスペックのブランド製品である「DT654-Mobile Core i5 Fanless Silent」(以降「DT654」と表記)
モバイル用とはいえCPUのTDPが35Wなので冷却が気になるところだが、マザー(iBASE MI953F)上のCPUソケットとチップセット上には大きなアルミ製の冷却ヘッドが載っており、それから2本のヒートパイプがケース側面に延びていてケース側面から放熱すると同時に、冷却ヘッドの上面がケースの天板に接触する構造でケースの天板からも放熱する仕組みとなっている。
そのためケース天板と側面はまるでヒートシンクのフィンのように成型されていて、まるで巨大なヒートシンクのようにも見える(実際にヒートシンクだが)。
電源は90WのACアダプタ、搭載ストレージも標準構成ではSSD(Intel X25-V 40GB)なので、完全な0スピンドル構成となっている(光学ドライブは搭載不可でUSB接続の外付けのみ)。
価格は標準構成(CPU:Core i5-520M、メモリ:DDR3 1066 SO-DIMM 1GB×2、OS無し)で149,100円(税込み)となっている。
CPUやメモリ、ストレージ(SSDのみだが無しも選択可)等のカスタマイズやOSのプリインストール(Windows7の32bit版のみ)も可能なので、静かでしかも高性能なPCが欲しい人には良い選択肢になるのでは(ちょっと高いけど)?
さらに1本だけではあるがPCIスロット(なんとマザーの裏面に配置)もあるので、オプションでサウンドカード(ONKYOやAUDIOTRAK PRODIGY HD2 ADVANCE等)が選択できるのは、静音PCである「DT654」の特徴を活かしていると言える。
完全ファンレスと言うと7/28の記事「ATOM D510搭載のファンレスベアボーン」で紹介した「Shuttle 超薄型ベアボーン XS35」(2011/12現在は品切れで扱い無し)もあるが、性能は段違いに「DT654」のほうが高いから高負荷をかけるような処理(ゲーム等)には向いているんだろうな(値段も文字通り桁違いだけど「DT654」はメモリやSSDを搭載済み)。

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