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「1光年は時速何キロになるんですか?」という質問を見かけた(笑)

題記の質問を某質問サイトで見かけたけど、「これってネタ?」と思ってしまった。
ところが回答者の皆さんは非常に真面目に回答されていたなぁ。
時折「光年」を時間の単位と勘違いしているのを見かけることはあるが、速度の単位と勘違いしているのは珍しい。
#中学生レベルの知識だと思うけど、「ゆとり教育」では教えないんだろうか?

ちなみに1光年は約9兆5千億キロメートルで、もっと細かく言うと9兆4608億キロメートル。
地球と太陽の平均距離が約1億5千万キロメートル(1AU)だから、それの約63万倍の距離ということになる。
このように1光年はとてつもない距離だけど、太陽系から一番近い恒星まではその約4.3倍、機械の身体を貰えるというアンドロメダ銀河までは約230万倍という途方もない距離があることになる。
これに比べるとコスモクリーナーDをくれたイスカンダルのある大マゼラン雲までは約16万光年なので、一桁以上も近いことになる。
ヤマトはそのイスカンダルまで1年未満で往復したので、平均速度は光の32万倍以上ということになるってことか。
って、何の話だっけ(爆)。

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SFが現実に?生命が存在する可能性があるかもしれない惑星が発見された。

なんか微妙な言い回しだけど、とにかく水と大気があるかもしれない惑星が発見された。
水と大気があれば生命が発生するとは限らないが、有機生命体が発生するためにはこの二つは不可欠なので、可能性は”0″では無いとのこと。
見つかったのは太陽系から”僅か”20光年しか離れていない赤色矮星「グリーゼ581(Gliese 581)」を37日の周期で公転する「グリーゼ581g(Gliese 581g)」。
AFPBB Newsの記事その他によれば、11年に渡る観測で発見されたとのこと。

自転周期と公転周期が同じらしいので常に恒星に同じ面を向けていることになり、大気があった場合常に同じ方向に強い風が吹いているものと思われる。
地球でも上空はある程度一定方向に風が吹いているけど(偏西風や貿易風)、地球の場合は自転速度が速いので、流れは複雑になっている。
惑星内部の構造にもよるが造山活動とかがあれば、地形は複雑になっているものと思われるが、なにせ常に同じ面を恒星に向けているので、表面の温度分布が固定的で、生命が発生しうるのは限られた部分(薄暮地帯・トワイライトゾーン)になるかと。
それでも生命発生の可能性があるのは間違い無さそうなので、今後の観測に期待が持てると思う。

だけど、探査機を送りたくても現在の技術では20光年の距離を踏破するのは不可能に近い。
最大速度を0.8光速、平均速度を0.5光速としても到達まで40年かかることになるし、観測結果を地球に送信しても信号が地球に到達するには20年かかるので、観測結果を知るまでには打ち上げから60年もかかる計算になる。
しかも0.8光速から観測に適した速度まで減速させるためにはかなりの量の推進剤が必要になるだろうし、ラムスクープは低速になれば効率が悪くなるしなぁ。
やはりFTL航法とFTL通信が実用化されない限り無理か?

その内誰かがこの惑星を舞台にしたSF小説でも書くんじゃなかろうか?(笑)

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