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ブラックホールシャドウの変化

世界で初めてEHT(イベントホライズンテレスコープ)による銀河(M87)中心部にある超大質量ブラックホールの観測結果が画像化されて発表されたが、その観測は2017年に行われた。
1年後の2018年に観測が再度行われ、この度新たな画像が公開されている。
2018年の観測時にはEHTに新たな電波望遠鏡が加わり、前回も観測に参加した電波望遠鏡群の中には感度が向上したものもあり、より詳細なデータが得られたとのこと。
2018年のデータをもとに画像化されたのを見ると、全体的には似ており中心部の影(ブラックホールシャドウ)やリング(降着円盤)の直径には変化が見られない。
一方でリングの明るい部分が30度ほど移動しており、これは明るく光る物質がリングに沿って移動したのではなく、リング内に乱流があって明るくなった部分と暗くなった部分があると見られている。
始めてブラックホールシャドウの画像が発表された時も驚いたが、今回もビックリしたなぁ(汗)。

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ブラックホールの撮影に成功!

各国の天文学者からなるグループが史上初めてブラックホールの撮影に成功したと発表したことがニュースになっている。
これまで理論的に存在が予測され、また各種の観測でも存在が予測されていたが直接的な観測方法では検出されておらず、今回初めて直接的な映像が得られた。
と言っても可視光での観測では無く、銀河の中心部付近のガスから放射される電波をALMA望遠鏡を始めとする世界各地にある電波望遠鏡の観測して得られたデータを解析した結果、ガスを背景にしたブラックホールの姿が浮かび上がった。
発表ではこのガスのリングは差し渡し1,000億キロもの大きさで、質量は太陽の650億倍にも達するということで、大きさは太陽系全体を覆ってもまだ余裕があるほど。
撮影されたのは太陽系からおよそ5,500万光年(およそ5垓キロ)離れている楕円銀河「M87」(ウルトラマンの故郷では無いと思う)の中心部。
これだけ離れていると1,000億キロの大きさと言っても芥子粒にも満たない大きさで、そこをピンポイントで観測出来る最新の電波望遠鏡と解析手段は物凄いな(実際の解像度はさらに桁違いに良い)。

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「シュヴァルツシルト領域」?

「シュヴァルツシルト」と聞くと私が思い浮かべるのはブラックホールの重力半径を現す「シュヴァルツシルト半径」とか、事象の地平面を表す「シュヴァルツシルト面」等だ。
この「シュヴァルツシルト」というのは、「シュヴァルツシルト半径」を導き出したドイツの科学者”カール・シュヴァルツシルト”の姓からとられている。
で、「シュヴァルツシルト領域」というのは、これらブラックホール関連の言葉とは全く無関係の言葉で、それが意味するのは、
「ミニスカートからのぞく太ももの内スパッツに覆われた部分」
だそうな(笑)。
スカートとニーハイの間の肌の露出部分を「絶対領域」と呼ぶが、この「シュヴァルツシルト領域」はそこを覆うスパッツ部分を指すということだ。
例えば「ガンダムビルドファイターズトライ」に出てくるガンプラバトル部の部長であるフミナ先輩は制服のスカートの下に常にスパッツを着用していて、それがスカートの下から見えているわけだが、その部分を「シュヴァルツシルト領域」と呼ぶ。
という提案が一部でされているようだが、「絶対領域」のように市民権を得ることは出来るのだろうか?
というか、スカート+ニーハイ姿の女子は多いかもしれないけど、スパッツ着用の女子ってそんなに見かけるものなのだろうか?
普及にはその辺りがネックになるような気もする(汗)。
あと、スパッツの下からソックス上端までの間の領域はなんと呼ぶことになるのだろう?
「エルゴ領域」(カーの解によるブラックホール周辺に存在する「エルゴ領域(エルゴ球とも呼ぶ)」)とでも名付ければ良いのかな?(笑)

「絶対領域」越えなるか? スカートからのぞくスパッツの呼び名が誕生

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