ニュースサイトに掲載されていたNECの「PC-9801」のニュースの中に、「DOS/V機」という言葉が入っていた。
記事の流れとしては以前国内で圧倒的なシェアを誇った「PC-9801(21)シリーズ」が衰退せざるを得なくなったのは、IBMが開発・販売した「PC/AT機」とその互換機の隆盛があるというものだったが、この「PC/AT互換機」のことを「DOS/V機」と書いていたのだ。
ここで言う「DOS/V」というのはPCのOSの一つである「IBM DOS/V」(後にマイクロソフトでも販売)のことであり、”V”は「VGA」の意味で、「PC/AT互換機」上で動作した。
この「DOS/V」が動作していたのでいつのまにか「DOS/V機」という書き方が蔓延ってしまったわけだが、この呼び方は正しく無い。
いやしくもPC関連の記事を書いて報酬を得ているのだったら、この程度のことは知っていて当たり前だと思う。
こういった間違った記事のせいで言葉の意味が間違って広まってしまうと言うことをもっと認識すべきではないだろうか。
「PC/AT互換機」が普及する大きなきっかけとなった「Windows95」から(もしくはその後から)PCに触れるようになった世代の人は、「DOSって何?」といったところだろうなぁ、、、(「DOS」は”Disk Operating System”の略)
まぁ私も「MS-DOS」に触ったのは2.11からだから、それほど古いと言うわけでも無いんだけどね(汗)。