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ボイジャー1号の復旧に成功!

NASAはジェット推進研究所(JPL)が太陽系外を航行中の探査機「ボイジャー1号(Voyager 1)」の復旧に成功したと発表した。
Voyager 1から送られてくるデータが昨年十一月から読み取り不能な状態になっていて、NASAは原因が46年前に製造された搭載コンピュータのメモリチップの一部が破損したことと公表していた。
今回の復旧作業は破損したチップ上にあったソフトウェア(プログラムやデータ)を他のチップに移動し、さらに破損したチップにはアクセスする必要が無いようにしたソフトウェアに置き換えたということだ。
この作業内容だけでも判る人が聞いたら「うへぇー、面倒」と思ってしまうだろうなぁ(汗)。
今のソフトウェア開発はメモリのアドレスなんか意識すること無いからなぁ・・・
昔は物理アドレスを意識してメモリマッピングをしたりするのが当たり前だったし、プログラムだってマシン語でジャンプ先やリード/ライトのアドレスを絶対アドレスで指定することもあった(通常はリロケータブルにするので相対アドレス指定)。
デバッグだってメモリダンプを取って16進数のデータを読むのが当たり前だった。
でも今の時代にそんなことはしたくないなぁ(汗)。
今回はそれに加えて「Voyager 1」との通信に片道約22.5時間もかかることがネックになっている。
つまり、新ソフトウェアに置き換える命令群を送信しても、結果を知ることが出来るのは最低でも45時間後になる。
いやぁ、NASA(JPL)の技術陣は凄いなぁ。

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”Voyager 2”との交信が中断

NASAのジェット推進研究所(JPL)によると、運用中の探査機「ヴォイジャー2号(Voyager 2)」との交信が中断したとのこと。
同型の探査機である「ヴォイジャー1号(Voyager 1)」に先駆けて1977年8月20日に打ち上げられ、木星・土星・天王星・海王星の4惑星をフライバイして観測した唯一の探査機で現在は地球からおよそ199億キロ離れた空間を航行中。
交信の中断は先だって7/21に行なわれたコマンド送信時に”誤って”アンテナの方向が地球から2度ずれてしまったのが原因と発表されている。
アンテナの方向は年に何度か自動修正されるようにプログラムされていて、次回は今年(2023年)の10月15日に行われる予定とのこと、この修正で通信が再開されることを”期待”しているとのことだ。
それにしても打ち上げから46年近く経過してもまだ運用されているなんてさすが原子力電池は凄いねぇ・・・
また運用を継続しているNASA(及び米国政府)も凄いねぇ・・・

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