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ハッブル宇宙望遠鏡が科学観測を再開

米NASAは11/23からセーフモードに入り観測を中断していた「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」の観測を再開したと12/8付けで発表した。
HSTは運用中の3基のジャイロスコープの内1基の出力が異常値を示したために観測を中断しセーフモードに移行していたが、NASAは12/7までに3基を使用しての科学観測が可能であると判断した。
発表時点では「広視野カメラ3(WFC3)」と「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」の運用が再開しており、今後「宇宙起源分光器(COS)」と「宇宙望遠鏡撮像分光器(STIS)」の運用を今月下旬に再開するとのこと。
打ち上げから34年以上経っても運用できているなんて凄いよなぁ(汗)。

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HSTが故障?!科学観測を中断中

米NASAが運用している「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」がトラブルで科学観測を中断中。
NASAによると11/19に一度セーフモードに入り、翌日には復旧したものの11/23に再度セーフモードに移行したとのこと。
移行した原因は現在3基が動作中のジャイロスコープの内1基が他の2基と異なる値を出力したためとしている。
元々HSTには6基のジャイロスコープが搭載されていたが、現在も動作しているのは異常を起こした1基を含めて3基だけとなっている。
設計上は姿勢センサーとして磁力計、太陽センサー、スタートラッカーを利用することでジャイロスコープ1基だけでも運用可能ということで現在NASAでは解決策を模索中とのこと。
現在動作中のジャイロスコープは2009年の五月のサービスミッション(スペースシャトル”アトランティス”によるSST-125)で交換されたもので、既に14年以上が経過している物。
HST自体も1990年の打ち上げから30年以上も経っていて、当初の予定運用期限である15年を大幅に超えている。
それでも直す(物理的な修理はほぼ不可能)ことが出来れば運用されるのだろうな。

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観測史上最遠の2重クエーサーが発見された

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)を用いた観測で100億光年先の2重クエーサーが発見されたと報道された。
2重クエーサーはこれまで100個以上見つかっているが、それらは偶然に発見されたもので、今回のはスローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)と、ヨーロッパ宇宙機関の位置天文衛星「ガイア」の観測データを用いて選び出した候補天体をHSTで観測するという謂わば”狙い撃ち”観測で発見したとのこと。
100億年前には銀河の合体が盛んにあったと考えられているので、今回の発見はその研究に役立つとされている。

それにしても100億光年先の僅か1万光年しか離れていない2天体を分離観測できるってのは凄いねえ・・・

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