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大樹町の中古住宅&土地

十勝の大樹町では町有の中古住宅の売り払い(払い下げ)をしていて、購入希望者を募集している。
今回私が見つけたのは平成23年(2011年)3月限りで廃校となった旧中島小学校の教員住宅とその土地。
売り払い対象となっているのは土地6区画と住宅5棟で、既に住宅一棟と土地二区画は売却済みで残っているのは土地4区画とそこに建っている住宅4棟。
住宅は全て木造モルタル平屋建てで、広さは63.14平米(19坪)~77.76平米(23.5坪)、建築年は昭和51,53年、平成7年と新旧ある。
土地の広さは区画によってまちまちだが、299.98平米(90.7坪)~1,012.56平米(306.3坪)となっている。
一番新しい平成7年築の住宅(63.58平米)が建っている土地の広さは1,012.56平米(306.3坪)で、売り払い価格は2,068,000円と格安(他に契約費用1,000円から2,000円と登記費用が必要)。
周りは畑ばかりの田舎なので、そういった所に住みたい人には良いところかもしれないな。

問題は場所が大樹町の市街地から離れていて、最も近い小学校(と言っても町内にあるのは大樹小学校の一校のみ)までは15Km余りもある。
小中学校まではスクールバスが運行しているとはいえ、通学させるのはちょっと大変かも。
買い物に行くのもちょっと面倒かな?

今回は大樹町を取り上げたが、道内ではいくつもの市町村が同じようなことをしているので、探せば情報は出てくる筈。

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一極集中

北海道の人口は平成23年6月30日現在で550万2944人(住民基本台帳ネットワーク上のデータ)。
このうち行政の中心である札幌市の人口が190万2522人となっている。
つまり全道の人口の1/3以上(約34.6%)が札幌市に集中していることになる。
また札幌市は10区に分かれているが、最も人口の多い北区の人口は27万6078人で、全道でもこれよりも多い自治体は旭川市(35万1989人)と函館市(28万0020人)だけとなっている。
最も少ない清田区でも11万5110人で、檜山、日高、留萌、宗谷、根室の各振興局(宗谷は総合振興局)内の人口よりも多い。

ちょっと古い資料になるが、昭和52年3月末の時点では全道の人口が542万1012人、札幌市の人口が143万8001人で、札幌市の占める割合が約26.5%だった。
人口の増加数を見ると北海道全体では8万1932人しか増えていないが、札幌市は46万4521人も増えている(なんと北海道で2番目に人口の多い旭川市の人口よりも多い!)。
つまりこの34年で札幌市への人口の集中がより進んでおり、反対の言い方をすると札幌市以外の人口が減少しているということだ。
昭和52年には1万人以上の人口(1万0812人)があった歌志内市も平成23年6月末には4千人強(4394人)にまで減少している。
人口が増えるということは商業活動も活発になり、生活が便利になっていくのだが、反対に人口減少が続いている地域は不便になり、そのためにますます人口が減少するという負のスパイラルに陥ってしまう。
現在北海道の各自治体の中には道内外からの移住を勧めようとして住宅地の分譲や、建設費用の補助制度を設けているところもあるが、中々移住者が増えていないのが現状のようだ。
田舎暮らしに憧れる人にとっても北海道の冬は大変なのかも?

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